今の会社を辞めたいけれど、妻も子どももいるし、転職で失敗はできない…
転職を考えると、色々と不安に思うことが出てきますよね。
20代の既婚男性で子どもがいる方は転職で不利になるという噂があったりしますが、果たしてそれは事実なのでしょうか。
今回は家庭を持つ20代の男性が転職を成功させるコツについて、詳しくご説明します。
妻子持ちが転職で不利になることは稀
結論として、20代で妻子を持つ男性が転職で不利になることは稀です。
20代は最も転職しやすい年代ですし、結婚していること、子どもがいることを理由に書類選考や面接で落とされるということはほとんどありません。
残業や休日出勤が多すぎて家族と過ごす時間がほとんど確保できない…出張ばかりで家にいられる時間が全然ない…など。
子どもが生まれると、仕事に求める条件や家族との接し方も変わってきますよね。
今の仕事に不満を感じているのなら、20代の今こそ真剣に転職を考えてみてはいかがでしょうか。
仕事さえできれば妻子がいることは関係ない
既婚かどうか、子どもがいるかどうかで合否の判断が変わることは稀です。
特に男性の場合、相応の経験とスキルが身についていて、人物的にも問題なさそうであれば転職できるチャンスはたくさんあります。
つまり仕事さえできれば、妻子持ちかどうかは気にしないという企業が多いのです。
ただし、女性の場合は少し話が変わってきます。
既婚女性の場合、出産のタイミングで産休・育休を取得することになりますし、子どもが小さいうちは保育園のお迎えなどでフルタイムで働けないこともあります。
男女雇用機会均等法があるとはいえ、女性よりも男性の方が採用されやすいというのが実態です。
男女雇用機会均等法とは、職場における男女の差別を禁止し、募集・採用・昇給・昇進・教育訓練・定年・退職・解雇などの面で男女とも平等に扱うことを定めた法律。1985年制定、翌86年より施行されました。
同じくらいのスキル、経験であれば、女性より男性を優先的に採用したいという企業は多いですね。
一部の企業は妻子の存在を気にすることも
妻子持ちであることを気にしない企業が多いものの、例外もあります。
たとえば、同年代で評価も同程度の男性が2人、採用候補者として残っていたとします。
1名は独身男性、もう1名は妻子持ち。
この場合、独身男性が選ばれることがあります。
企業によっては福利厚生の一環として、配偶者手当や子ども手当などの制度を導入しています。
この場合、妻子持ちの男性を採用すると、企業の負担がわずかながら増えることになるのです。
飛び抜けて評価が高ければ、妻子持ちの男性を採用することになりますが、評価に大きな差がなければ、少しでもコストを抑えられる独身男性を採用する可能性が高いです。
家庭を持つ男性が転職を成功させるコツ
では妻子持ちの男性が転職を成功させるためには、どのような点に注意すればよいのでしょうか。
福利厚生が充実していたり、残業時間も少ないなど、条件のいい会社へ転職するためのコツについて、詳しくご説明していきます。
まずは家庭の理解を得ることが大切
まずは大前提として、転職することについて奥様とよく相談するようにしましょう。
相談内容によっては、奥様が転職をする、派遣社員として働く、という選択肢が出てくる可能性もあります。
転職するということは家庭の収入に大きな影響を与えますし、社宅や借り上げ住宅に住まれている方なら引っ越しも考えないといけません。
ひとりで抱えるのではなく、きちんと家庭の理解を得てから動き出すことが大切です。
奥様が反対しているのに、強引に転職活動を進めたりすると、家庭内でのトラブルに発展してしまうこともありますよ。
あらかじめお金の工面をしておくこと
転職活動が長引いた場合、しばらく収入が途絶えてしまうことになります。
タイミングが悪いと、半年以上転職活動を続けることになってしまうこともあるため、きちんとお金のことを考えておきましょう。
転職活動中に賃貸住宅の契約更新、車の車検、親戚の婚礼などが重なると、生活が一気に苦しくなってしまいます。
失業保険に期待する人も多いのですが、自己都合退職の場合、退職後すぐに申請してもお金がもらえるのは約3ヶ月後です。
正当な理由なく自己都合により退職した場合及び自己の責めに帰すべき重大な理由によって解雇された(いわゆる重責解雇)場合は、待期期間終了後、更に3か月間の給付制限があります。
もらえる金額も、今までの月収の半額程度になることがほとんど。
失業保険を過度に期待することは止めておきましょう。
共働きであれば収入がゼロになるということはありませんが、それでも今まで通りの生活を続けることは難しくなります。
転職を意識しだした頃から、なるべく無駄遣いをしないようにするなど、あらかじめ準備をしておくことをおすすめします。
退職前から企業探しを始めること
退職前から企業探しをはじめることも、転職成功率を高めるための必須事項です。
リクナビNEXTやdodaなどの大手転職サイトには早めに登録しておくことをおすすめします。
単に気になる企業を探すだけではなく、いま転職したら何社から内定をもらえるのか、どれくらいの年収をもらえるのか、といった気になるデータを調べられる転職サイトもあります。
たとえばパーソルキャリア株式会社(旧インテリジェンス)が運営しているミイダスという転職サイトがあります。
ミイダスでは、あなたのスキルや経験を登録することで、簡単に想定年収を調べることができます。
あなたの経歴に興味を持った企業から面接確約のオファーをもらえる機能もあるため、幅広い選択肢から企業を探したい人にピッタリです。
今もらっている給料が高いのか、低いのか、気になる方はぜひ一度ミイダスをチェックしてみてください。
ちなみに、当サイト管理人の想定年収は785万円でした。
非公開求人を見逃すことは禁物
転職サイトへの登録だけではなく、いくつかの転職エージェントにも相談へ行ってみましょう。
わざわざ相談しに行くのは面倒くさい…と感じる人も多いのですが、転職エージェントの抱える非公開求人を見逃すことは禁物です。
一般的に、大手有名企業ほど中途採用の募集を公開しない傾向があります。
応募が殺到してしまったり、競合他社に採用状況を知られることを避けることが目的です。
特定の転職エージェント以外使わない、という企業もあるくらい、転職サイトでは見つけられない求人が山ほど隠れているのです。
福利厚生が充実していて、家族との時間をしっかり確保できる優良企業への転職を希望するなら、転職エージェントの活用は必須と考えましょう。
書類選考と面接を突破できるかどうか
気になる求人を見つけられたとしても、書類選考や面接で合格と判断されるかどうかはあなた次第です。
20代だと初めての転職という方も多いですね。
職務経歴書の書き方がわからなかったり、面接でうまく話せるかどうか不安…という方は、ここでも転職エージェントをうまく活用することをおすすめします。
履歴書や職務経歴書を添削してもらえたり、模擬面接の練習に付き合ってくれる転職エージェントも少なくありません。
たとえば最大手のリクルートエージェントの場合、面接官の立場をシミュレーション体験できる面接力向上セミナーを定期的に開催しています。
受講者の99%が「大変満足」または「満足」と回答している人気セミナーです。
本命の会社の面接を受けに行く前に、一度受講してみてはいかがですか。
面接は一発勝負、失敗したら次はありませんよ。
20代の妻子持ちこそ好条件の会社へ転職を
一部例外はあるものの、20代の妻子持ちの男性が転職活動で不利になることはほとんどありません。
むしろ20代は最も転職しやすい年代です。
未経験で他業種へキャリアチェンジすることも難しい話ではありません。
30歳を越えてくると、どうしても未経験で新しい仕事を始めることは難しくなっていきます。
転職するなら20代の今がチャンスなのです。
また、中途採用の求人は日々大きく変動するものです。
この会社良さそう!と思っても、次の日には募集が終了していることも。
あなたが魅力に感じる求人は、ほかの人も同じように魅力を感じています。
ライバルに転職先を奪われてしまわないためにも、転職を意識しているならすぐに一歩を踏み出しましょう。
のんびりしていると、条件のいい求人から失くなっていきますよ。
あなたが家族との時間を大切にできる職場と出会えることを願っています。