子供と絵本を読んでいる母親

子供の誕生というのは、人生で一番と言っていいほど大きな出来事。

親になったのを機に、働き方を変える必要が出てくるのは当然。

もちろん女性の場合は産前産後に働くのは無理ですから、産休や育休をとったり、出産を機に退職する人も多いです。

今回は、子育てと仕事の関係について、考えていきたいと思います。

子育てを理由に退職する主な理由

退職届を提出する女性

子育てを理由に退職する人は多くいますが、その理由は人によって様々。

産休・育休という選択があっても、退職を選ぶ人の理由をご紹介していきます。

子供が小さいうちはあっという間

子供は、本当にみるみるうちに大きくなります。

子育てを理由に退職する人は、そんな子供の成長を一瞬も見逃したくないという理由が大半です。

また、保育園が少ない地域の場合、2〜3歳児クラスは満員で、預けたいなら0歳や1歳から入園させなければいけないということも。

出産前は復職を望んでいても「そんなに小さな頃から離れなければいけないなんて」と、考えが変わる人もいます。

小さい子供の成長を喜べる時間は、長い人生の中でほんの一瞬です。

そんな貴重な時間を、仕事に割くのはもったいないと考える人が多いのです。

かけがえのない思い出を増やせる

小さな子供にとっては、新しい遊びや初めて行く場所の一つひとつが新鮮な初体験。

そんな子供の初体験を一緒にできるのは、親にとっても子供にとってもかけがえのない思い出です。

仕事がなければ毎日自由に動けるので、子供に豊かな経験をさせられます。

子供の頃の経験は人格を形作る要因にもなるので、子供を第一に優先したいという思いで退職を選ぶ人もいるのです。

参観や行事も積極的に参加できる

働いていなかったり、融通のきく仕事なら、子供の参観や行事にも積極的に参加できます。

幼稚園や学校の行事は、いつもとは違う我が子の姿を見る機会。

お友達と仲良く協力したり、競い合っている姿を見ると、子供の成長を実感して胸が熱くなります。

行事を生で見る感動は、後からビデオで見るのとはやはり一味違うものです。

子供に寂しい思いをさせる罪悪感

仕事で日中家を空けていると、どうしても子供に寂しい思いをさせてしまいます。

保育園に預けて先生やお友達がいても、やはり家族と過ごす時間とは違うという思いは拭えません。

保育園から帰ってきた子供に「ママに会えなくて寂しかった」なんて言われてしまうと、どうしても心が揺らいでしまいます。

小学校に上がると一人で留守番をさせられるようになりますが、両親とも仕事で遅くなると子供一人で夕飯を済ませることも。

親子なのに顔を合わせる時間が少ないというのは、大人も子供も寂しいものです。

そういった罪悪感から、退職の道を選ぶ人も実は多いのです。

休日に一緒に過ごせるとも限らない

「平日は難しくても、休日は目一杯子供と過ごせる」と思う方もいるかもしれません。

しかしシフト制の仕事では土日休みが難しかったり、出張や休日出勤で週末が潰れてしまうことも。

逆に子供が、部活や友達との遊びで週末は家にいないということも多いでしょう。

フルタイムで働いていると、子供とじっくり過ごす時間を過ごすのは、子供が大きくなるにつれ難しくなってしまうのです。

家事に追われることがなくなる

フルタイムで働いていると、家にいるときは家事に追われてしまい、なかなか子供の相手まで手が回らないということも。

仕事がなければ、子供が幼稚園や学校に行っている間に家事を済ませることができます。

子供が家にいるときにしっかりコミュニケーションを取れるので、子供の様々な変化に気付きやすいです。

普段から会話が多ければ、子供が悩みを抱えているときも打ち明けやすいので、もしトラブルがあっても早めに対処できます。

子供としっかり向き合うためにも、自由になる時間が多いに越したことはないのです。

小学校入学を機に辞める人も多い

仲の良さそうな母親と娘

出産時だけではなく、子供が小学校に入学するタイミングで仕事を辞める人も多いです。

それにはどんな理由があるのか、考えていきましょう。

時短勤務ができなくなる

先にもご紹介した通り、小学生になれば1人でお留守番を任せることもできるようになります。

そのため、多くの企業では時短勤務が認められるのは「未就学児がいる社員のみ」と定められています。

しかし小学生といっても、低学年のうちから家に一人で居させるのはやはり不安。

時短勤務が終わって、帰りが遅くなるなら尚更です。

そういった理由で、子供の小学校入学を機に仕事を辞める人も多いのです。

学童保育を不安視する人も

一人で留守番させるのが不安なら、学童保育を利用するという手もあります。

しかし、学童保育は保育園の夜間延長のように、遅い時間までは預かってもらえません。

多くの学童保育は、18時ごろで終わってしまいます。

帰りがそれより遅くなる方は、結局家に子供一人という状況を作ることになり、なかなか利用できないのです。

また、小学生ともなれば、子供の間にも人付き合いができてきます。

学童保育に行かなければいけない子供は、放課後友達と自由に遊びに行けません。

それが理由でストレスを感じたり、場合によってはいじめられてしまうことも。

そういった懸念で、学童保育を利用したくない親は多いのです。

鍵っ子は防犯の面でも心配

しっかりしているように見える子でも、まだまだ小学生は子供です。

家の鍵をどこかで無くしてしまったり、親の不在中に友達を招いてトラブルになる可能性もゼロではありません。

また、家に子供しか居ないタイミングを見計らって、空き巣や性犯罪を企てる犯罪者もいます。

どんなにしっかり言い聞かせていても、判断を誤ってしまうことはどの子供にもありえます。

様々な危険があるご時世なので、やはり子供一人で留守番させるのは心配という人は多いのです。

習い事や勉強のサポートも必要

小学生になると、勉強の出来にもばらつきが出てきます。

我が子がクラスから遅れを取らないためにも、たまには宿題を見たり、家で勉強する習慣を作るのも大切です。

また、本格的な習い事をしている場合、教室への送迎や家での練習が必要になることも。

子供が熱中している気持ちを無下にしないためにも、親も積極的にサポートするべきです。

子供をサポートするために、キャリアを諦めるという人は意外に多いのです。

仕事を辞めると家計の負担は増加

電卓を抱えて悩んでいる若い女性

夫婦どちらかが正社員ではなくなると、家計の収入は大幅にダウンします。

それでも生活していけるなら問題ありませんが、自由な時間を作りつつ収入も減らさないためには働き方の工夫が必要です。

子供との時間を大切にしながらでもできる働き方を、3つご紹介します。

パートや派遣社員として働く

パートや派遣社員になるというのは、子供がいる方のポピュラーな働き方です。

残業がなく働く時間が決まっているので、子供の学校や幼稚園が終わる時間と合わせて自宅に帰ることができます。

時給が一定なので、収入の見通しが立てやすいのもポイントです。

資格があればパートや派遣社員でも高時給の仕事が探せるので、産休・育休を利用して資格の勉強をするのもおすすめです。

自宅でできる仕事を見つける

クラウドソーシングを利用した下請けや、ハンドメイド、転売など、自宅でお金を稼ぐ方法もあります。

始めたばかりではパートよりも割りが悪いかもしれませんが、経験を積んだりコツを覚えることで徐々に収入が上がることも。

在宅ワークは、仕事の合間に家事をしたり、子供の相手もできるのが魅力。

通勤時間もかからないので、時間を有効活用することができます。

フリーランスとして独立する人も

プロとして誇れる技術と人脈があれば、フリーランスとして独立するのも夢ではありません。

フリーランスなら、働く時間も休日も自分で決められるので、家族を優先しながら働くことができます。

自分にしかない強みがあるという方は、仕事を辞めて専業主婦・主夫になるのは勿体無いかもしれません。

家族のために仕事を辞めるときは、一度独立の可能性も考えてみましょう。

正社員復帰を見越してスキルアップ

紙にメモを取っている女性

仕事をしていない期間を、次に復職するためのスキルアップ期間として有効活用することもできます。

子供に手がかからなくなった時により良い条件で復帰できるよう、将来を見据えて頑張ってみましょう。

資格の勉強をコツコツ進める

資格があるのと無いのでは、復職した時の待遇が大きく異なります。

それまで携わっていた業界に関する資格でもいいですし、興味があって今後やってみたい職種の資格でもいいでしょう。

仕事をしていないと、家事や育児をしっかりやっても意外と時間が作れるものです。

時間はたっぷりありますから、役に立つ資格をコツコツとっておきましょう。

進学を見越して貯金も必要

高校・大学・大学院と、進学するごとに子供にかかる学費は膨れ上がっていきます。

経済的な理由で子供の進路を制限したくないという方は、しっかり貯金に励んでおく必要があります。

そんな時、正社員復帰することができれば、家計に大きなプラスになります。

ブランクがあっても復職できるだけのスキルを、時間を有効活用して身につけましょう。

子育てと仕事の両立に正解はありません

仲良く夕食を楽しんでいる家族

ここまで、子供と一緒に過ごす時間の大切さをご紹介してきましたが「子供のために頑張って稼ぐ」という考えも決して間違っていません。

事実、子供の面倒を見てくれる人は他にもいますが、家計に入れるお金を稼ぐのはあなたとあなたの配偶者しかいないのです。

子育てと仕事の両立に、正解はありません。

自分のキャパシティや家族の考え方を尊重して、自分なりの選択を考えるのが大切です。

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