今まで働いてきた職場で、女性同士のいじめや嫌がらせに遭遇したことはありますか?
女性比率の高い職場はとくに、不毛な派閥争いや勘違いしたお局様による新人いびりが横行しがち。
できることなら被害者にも加害者にもならず、静かに日々を過ごしたいものですね。
そこで今回、どういった女性がいじめのターゲットにされやすいのかを社会人100人にアンケート調査しました。
職場の人間関係に悩みを抱えている方、近いうちに転職を考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
自己主張の弱い引っ込み思案の女性
今回のアンケートの結果、もっとも多かったのは自己主張のできない女性がターゲットにされやすいという回答でした。
お局様などの加害者からすると、何を言っても反論してこない相手はいじめやすいのでしょう。
一言でも反論できれば、嫌がらせがピタッと止まることもあるものの、自分の意見を言うのが苦手な女性にとっては酷な話ですね。
寄せられた回答をいくつか見ていきましょう。
口数が少なくて控えめな人は抵抗しないのでいじめられやすい。普段は人気者な人は影で悪口を言われやすい。(20代 会社員)
自分の意見を持っていなく仕事に対しての情熱が無い人で仕事の期限を守れなかった人がいじめのターゲットになっていました。外見は太っていて不潔だった。(40代 会社員)
見た目も性格も地味で自己主張が全くない(40代 無職)
大人しく、自己主張が苦手な人(20代 パート)
真面目すぎるが故おっとりしている人(30代 主婦)
なよなよしていて常に他人の顔色をうかがっているような人(40代 団体職員)
コミュニケーションが苦手
雑談などにうまく入れず、職場で孤立しがちな人もターゲットにされやすいという回答が多かったです。
単にコミュニケーションが苦手というだけではなく、協調性のなさも引き金になってしまうようですね。
職場になじめず、会話が少ない人(30代 主婦)
引っ込み思案で、自分の思いを言葉にできない。(40代 会社員)
仕事に対して消極的で、あまり話しをしない女性でした。(40代 自営業)
聞かれたことにすぐに返事ができず、口ごもってしまうような、いわゆるおとなしい女性はいじめられやすいように思います。(40代 会社員)
コミュニケーション能力がない(人の話が聴けず、自分の主張ばかりする。そして、仕事が誰よりも出来ない)(20代 事務)
声が小さく自分の意見を発言出来ないタイプの人。(30代 主婦)
返事に愛想のない新人の子は大抵入社してすぐに目をつけられていました。仕事を教えてもらった事を感謝するタイプの子は可愛がられていました。(30代 自営業)
忙しい時間帯が過ぎて暇になっていてもほかの従業員とに会話等がなく溶け込めていない人(40代 飲食業)
コミュニケーションを取らない人。接客業だったので、対お客様にはとても愛想がいいのですが、仕事が終わると無表情。仕事以外では気を使いたくないと言うのはわかりますが、最低限のコミュニケーションは必要です。(20代 サービス業)
仕事の効率がわるく話し方がぶっきらぼうでコミュニケーション取るのが苦手なタイプ(20代 パート販売員)
何かを頼まれると断れない
上司や先輩から面倒な仕事を押し付けられそうになったとき、「イヤです!」と断れる自信はありますか?
強く押されると断れないタイプの女性も嫌がらせの対象にされやすいようです。
口数の少ないおとなしい女性で相手が悪くても反発できない人でした。(50代以上 主婦)
意見を言えずになんでもやっていた人(20代 自由業)
強く言えない、断れない、おとなしめの女性(40代 自営業)
言われたことが断れないタイプの女性(40代 会社員)
美人でスタイルもよく、性格もいい。はっきり物事を言えない、断れないタイプ。(30代 専業主婦)
漂わせている雰囲気が暗い
「もっと明るく振る舞え!」
なんて言ってくる上司もいますけど、自分の性格をガラリと変えることがどれだけ難しいことかわからないのでしょうか。
雰囲気が暗いというだけで陰口を叩かれてしまうなんて、なんとも世知辛い世の中です。
地味で暗い子がよくハブられていた気がします。(30代 フリーランス)
ハキハキしていない雰囲気の暗い人(30代 パート)
美容に全然関心のない女性。まったくのすっぴんで髪もとかしてないような格好で会社にくる人。(40代 主婦)
暗い、周りの影響を受けやすい(40代 会社員)
周囲とあまり話さない、見た目が暗い女性。(40代 会社員)
周りの空気を読むのが苦手な女性
かつてKY(空気読めない)という言葉が流行したことを覚えていますか?
会話の流れを読んだり、場の雰囲気に合わせて発言するなど、現代を生きる社会人にとって必須スキルのひとつ。
空気の読めない発言を繰り返していると嫌がらせの対象にされることも多いようなので、くれぐれも気をつけたいですね。
空気が読めず、一言多い(40代 看護師)
空気が読めずに自分が思ったことをすぐ口に出してしまう女性(20代 会社員)
空気が読めない自己中心的な人(30代 会社員)
空気が読めなくて仕事が遅い女性。(30代 ライター)
怒られてもへらへらしている人(20代 会社員)
問いかけに対してずれた回答しかしない(20代 会社員)
空気が読めず、自己主張が強い(30代 会社員)
どんなときも自分が大好き
女性に限ったことではありませんけど、自分のことしか考えない人は職場で嫌われます。
誰よりも仕事ができるならまだしも、対して成果を上げていないのに態度だけ大きかったり。
明らかに自分のミスなのに認めようとしなかったり・・・
素直さって、大切ですよね。
気が強く協調性がない人、自己中心的な人は女性だけでなく、男性社員からも排他されていました。上司と社内不倫の女性は、女性社員から無視されていました(50代以上 会社員)
若さをアピールした化粧や服装に、ミスをしてもヘラヘラして頭を下げない。(20代 会社員)
プライドが高く自分の意見が間違っているのにも関わらずあたかも自分は悪くないという態度を取っている人。(20代 会社員)
お金持ちのお嬢さんで常に上から目線。(40代 会社員)
お嬢様育ちで世間知らずな面があった(20代 会社員)
あまりにわがまま過ぎる
素直ではなく、何かと反論する。何かを尋ねても返事をしない(30代 会社員)
わがままでミスを認めない人、また嘘を平気でつく人。(20代 ホテルマン)
自分のことは棚に上げて他人のミスを指摘する人。(30代 医療機器)
自分の意見が一番正しいと思っている、自己中心的な人(20代 会社員)
仕事ができないのに自己主張やプライドだけが高いひと。(50代以上 自営業)
いつも仕事が終わっていないのに終わったと嘘をつき、残業せずに帰ろうとしていた。(30代 主婦)
仕事上のミスや失敗も目立つ
ミスの多い女性も職場でいじめられやすい、という回答がいくつか寄せられました。
本来なら上司や先輩が適切にフォローしたり、別の仕事を任せたりするものですが、放置されている状況も多そうですね。
ただ、回答を見ている限り、ミスをしたときの対応や態度が原因になっているケースもあるようです。
仕事を一生懸命しているが、ミスが目立つ。必要以上に注意されても大人しくて、反論できない。(20代 会社員)
仕事が出来ない人でよく会社を休む人。(30代 会社員)
仕事が遅く、敬語も上手く使えないので、女性係長に目をつけられてしまい、他の社員も避けるようになりました。(30代 主婦)
自分自身に与えられたこなすべき仕事をきちんとしないで、さぼろうとばかりしているずるい女性は職場の仲間から嫌がられていじめられていました。(40代 主婦)
イージーミスが多く他の社員に尻拭いさせていたにも関わらず感謝の意を示さず再びイージーミスをしでかす女性(40代 アルバイト)
仕事が出来ない。何をやらせても間違いだらけ。仕事が遅い。(30代 会社員)
上司や取引先から気に入られている
あなたは上司と仲が良いですか?
会社員として働く以上、上司に気に入られて損をすることはないはずですが、ねたまれるきっかけになることも。
「弱いものいじめをするほどヒマなら、上司に気に入られるように努力しろ!」
と言ってやりたいですね。
新人さんで若くて可愛らしい人でお客様にも好かれる人物でした。(20代 会社員)
性格も見た目も可愛らしく、取引先のお客様に気に入られていた若い女性。(30代 会社員)
仕事ができる、と男性上司陣からかわいがられていた女性。(40代 自営業)
介護施設に勤務していた時、とてもまじめで利用者に好かれていて上司に従順な女性職員が他の職員からいじめられていたことがありました。(40代 主婦)
仕事をさぼってるのに上司にはかわいがられてる人(20代 派遣社員)
トップと男女の関係になった女性職員が他の職員から仲間はずれにされた。(30代 会社員)
仕事熱心で周りがやりたがらない仕事をすすんでやっていた女性。会社役員からは評価されていたので、先輩や上司から妬まれ、無視されていた。(20代 会社員)
男女で態度がまったく異なる
上司に気に入られることは良いことですが、仕事の成果で認められることが大前提。
仕事以外のことで上司に好かれようと励むことは、会社員として努力の方向が間違っていると言われても仕方ありません。
とくに男女で態度をコロコロと変えていると、職場で嫌われる可能性は非常に高いので、なるべく自重しましょう。
管理職の男性に気に入られようと女性らしさをアピールしていた若手社員の子が先輩社員に呼び出されいじめられていました。若さを手に取るかのような会社にはふさわしくない洋服で常に出勤していました。(20代 会社員)
男性社員に八方美人な女性。複数の先輩女子社員からイヤミを言われ続けていました。(30代 会社員 サービス業)
ゆるふわ系で男子ウケが良く、男子からの飲みの誘いには参加するのに、女子からの飲みの誘いは断っていた女性(40代 会社員)
上司の前だけぶりっこをする女の人(30代 会社員)
理解力が悪く仕事ができない人(見た目関係なく)、男性と女性に対しての接する態度があからさまに違う人、見た目をきれいにしていない人(30代 会社員)
女性にはツンツンしているのに、男性には弱い者を演じる(30代 主婦)
男性と女性とであきらかに態度が違う女性(40代 派遣)
男性社員と女性社員とでは、態度や声色が違う女性が対象となっていました。(20代 会社員)
上司が見ているときだけ、やる気を見せ積極的に動いており、上司がいなくなるとすぐさま手を抜く女性(20代 主婦)
男の人の前と女の人の前で、明らかに声のトーンや態度がちがう人。(30代 主婦)
男性受けがあまりに良すぎる
可愛くて美人な若手は、お局様にとって大好物。
お腹を空かせた冬眠明けのヒグマのように、ギラギラと血走った目で新たな獲物を探していることでしょう。
なかでも男性社員に好かれる女性は「うらやましい」という人間の闇をぶつけられがち。
職場の服務規程に違反していない限り、オシャレを楽しむのは個人の自由ですが、目立ちすぎる行為は控えたほうが良いかもしれませんね。
サバサバしていて男性社員に受けの良い女性は他の女性社員から必ず干される。(40代 会社員)
若くて可愛くて、男の人からの評価が仕事があまりできなくてます高い人(40代 パート)
私服がオシャレで男性社員にチヤホヤされている。(40代 主夫)
服装自由の会社でファッションセンスがかわいらしい女性が、「自覚が足りない」「遊び感覚」と理不尽な理由でいじめられていました。(30代 営業)
色白で如何にも男性が守ってやりたくなる小柄な大人しい感じの女の子です。(30代 会社員)
顔が良くてスタイル良くて誰にでも優しい人(20代 主婦)
恋人関係などをねたまれている
ねたみやひがみは容姿に限ったことではありません。
旦那が高収入だったり、子供が超有名進学校に通っていることで、いじめのターゲットにされてしまうケースも。
「私のパパは超お金持ちなのー♥」
なんて自慢を言いふらしている女性は多少の擦り傷を受け入れるべきですが、家族や恋人のことで嫌がらせをされるなんてあまりに理不尽。
プライベートのことは必要以上に口外しないようにしましょう。
旦那さんが稼ぎのいい仕事をしているので、羨ましさからイジメられていました。(40代 会社員 サービス業)
経営陣の縁故で入社した女性が対象でした。彼女の無知さにつけ込んで同僚から陰口を叩かれていました。(40代 IT)
彼氏に買ってもらったものの自慢ばっかりしていた女性(40代 主婦)
ブランド物が好きな女性でした。まわりは食うために働いているのに目立ちました。(40代 派遣社員)
彼氏は社内で有名なイケメン。彼女の実家は自営業で大きな家を持ったお嬢様。なんでもそつなくこなす優秀な子。色白で肌のきれいな可愛い子。おばさん達からのいじめで病んで辞めました。(30代 派遣社員)
職場のいじめに悩んだときの対処法
ここまで職場でいじめられやすい女性の特徴について、100人へアンケート調査した結果をご紹介しました。
特徴を把握したところで、実際にいじめに巻き込まれてしまったら何の役にも立ちませんよね。
ここからは職場でいじめを受けたときの主な対処法について詳しくご説明します。
信頼できる上司に相談する
真っ先にやるべきことは上司への相談です。
「○○さんから陰湿な嫌がらせを受けていて困っている」
とストレートに打ち明けてみましょう。
まともな上司なら真剣に考えてくれますし、再発防止に向けて具体的に行動を起こしてくれることでしょう。
ただし、上司そのものから嫌がらせを受けているときはどうにもできません。
あまりにひどいときは、いつか仕返しができるようにパワハラの記録を残しておくことをおすすめします。
距離をとって相手にしない
上司もピンきりですから、相談をしたところでまともに考えてくれなかったり、厄介事を恐れてもみ消されてしまったり。
上司が役に立たないときは、自分で対処するしかありません。
すぐに実践できるおすすめの対処法は、相手にしないこと。
嫌がらせをしてくる人間の多くは、相手の反応を見て楽しんでいます。
何を言われても冷静にスルーすることを徹底すれば、期待した反応が返ってこないことに違和感を感じはじめます。
「(いい年なのに哀れな大人たちだなぁ・・・)」
「(子犬ほどよく吠えるっていうもんな・・・)」
と心のなかで考えるクセをつければ、割り切って対応できるようになりますよ。
反論してみるのもひとつ
メンタルの強さが求められるものの、強めに言い返してみることもひとつです。
冷静さを保ったままキレてみるのです。
嫌がらせをしてくる大人たちは、反撃されないことを前提に調子に乗っています。
「いい加減にしてくれませんか?」
と一言伝えるだけで、ビビってしまう小心者は意外と多いですよ。
退職は決して逃げではない
上司はさっぱり役に立たないし、スルーを徹底してもいじめは過激化する一方。
「もうどうにもできない!」と思ったなら、早めに仕事を変えてしまうのもひとつですよ。
「退職はあの人たちに負けたことになる・・・」
とネガティブに考えてしまう人もいますが、鬼ヶ島には立ち入らないのが一番。
あなたは進むべき道をちょっと間違えてしまっただけです。
誰にだって間違いはありますから、次こそは人間たちが平和に暮らす場所を目指しましょう。
職場の人間関係で悩んだら無理は禁物
職場の人間関係にストレスを感じる女性はとても多いです。
真面目に仕事に取り組んでいるだけなのに、嫌がらせをしてきたり、陰湿ないじめを繰り返してくるなんて、まともな大人がやることではありません。
しかしながら、人を傷つけることでしか満足を得られない人たちは、どのような職場にも少なからず現れます。
不運にも厄介なことに巻き込まれてしまったときは、くれぐれも無理をしないことが大切。
万が一あなたが心を病んでしまっても、加害者たちは何の責任も背負うことなくのうのうと生きていくことでしょう。
臭いものにフタをするように、危険物には触らないことが一番。
冷静に距離を保ちつつ、もうダメだと思ったら早めに職場を変えましょう。