あまり有名ではない大学を卒業している場合、書類選考で学歴フィルターにかけられて落とされるのではないか…と不安になりますよね。
新卒採用ならまだしも転職で学歴なんて見られない!という声もありますが、実態はどうなっているのでしょうか。
今回は、転職活動における学歴フィルターの実態について詳しくご説明します。
転職でも学歴フィルターは存在します
結論からお伝えすると、残念ながら転職活動においても学歴フィルターは存在します。
もちろん全ての企業が書類選考で学歴をチェックしているわけではありません。
ただし一部の企業は、書類選考や一次面接の合否判断基準に学歴が含まれています。
高卒や専門卒、短大卒の方や偏差値の高くない大学を卒業している方にとって、厳しい現実ではありますが、受け止めて前に進むしかありません。
求人サイトに明記されていることも多い
学歴を重視している企業は意外とすぐに見つけることができます。
たとえばリクナビNEXTやdodaといった転職サイトには、応募条件に「大卒以上」と書かれた求人がたくさん掲載されています。
さすがに具体的な大学名や偏差値が記載されていることは滅多にありませんが、学歴が大卒未満の方はこの時点で応募できないことになってしまいます。
他にも、とあるコンサルティング会社の応募資格には以下のように記載されていました。
- ビジネスレベルの英語力があること
- 有名大学を卒業していること
- 30代前半までの方
ここまでハッキリと明記することは珍しいですが、有名大学を卒業していないと面接に進むことはできません。
学歴で書類選考の合否を判断する理由
なぜ企業は学歴だけで書類選考の合否を判断しているのかというと、考えられる理由は大きく3つに分けられます。
- 一定のポテンシャルが約束されるため
- 採用担当者の業務を効率化できるため
- 社内の学歴バランスを合わせるため
それぞれについてご説明します。
一定のポテンシャルが約束されるため
偏差値の高い大学を卒業していると、それだけで一定の努力ができる人材だと判断できます。
有名大学の入試は難関ですし、基礎学力が身についていると仕事でも役立つ場面は多くなります。
学歴なんて仕事には関係ない!という方もいますし、それも事実であることは間違いありません。
それでも採用担当者としては、少しでも活躍できる可能性の高い人材を採用したいのが本音です。
偏差値の高い大学を出ている方は一定のポテンシャルが約束されているため、採用することのリスクが少ないのです。
採用担当者の業務を効率化できるため
学歴フィルターが最も影響するタイミングは書類選考です。
基本的に採用担当者は常に忙しいため、応募者の履歴書や職務経歴書を1通ずつじっくり見ている余裕がありません。
そのため履歴書の学歴をひと目見た段階で、不合格の判断をすることも多いです。
学歴が基準をクリアしていれば、職務経歴書を細かくチェックして、面接に進んでもらうかどうかを判断します。
残酷な現実ではありますが、学歴がない場合、頑張って作った職務経歴書を一度も読まれることなく不合格と判断されることもあるのです。
社内の学歴バランスを合わせるため
学歴で合否を判断するのは、企業文化が影響していることもあります。
新卒採用でも有名大学の学生しか採用していない場合、社内には高学歴の人しかいません。
高学歴人材しかいない企業の中途採用で、高卒の方や短大卒の方、偏差値の高くない大学出身の方が採用されることはまずありません。
特に歴史のある企業ほど学歴を重要視する傾向は強いです。
出身高校までチェックする企業もある
採用活動における学歴というと、一般的にどこの大学を出ているかをチェックすることがほとんど。
しかしながら一部の企業は、出身高校までチェックして合否を判断していることもあります。
なぜなら有名私立大学出身者の場合、幼稚園や小学校からエスカレーター式に大学へ入学していることも少なくありません。
幼稚園から有名私立大学に入学している人材と、大学受験を勝ち抜いて入学した人材、どちらが優秀かという話です。
ほかにも、進学校として有名な高校を出ているのに、偏差値がそこまで高くない大学に入学している場合、受験で失敗したのではと推測できます。
反対に、偏差値の低い高校から有名私立大学に入学していると、猛烈に勉強を頑張ったのだろうと想像がつきます。
私立大学を卒業している場合は特に、出身高校までチェックされる可能性があることは理解しておきましょう。
学歴に自信がない方におすすめの転職方法
転職活動でも学歴フィルターが存在することはご理解いただけたと思いますが、学歴は今から変えられるようなものではありません。
学歴がない人は優良企業への転職は諦めるべきなのか、というと決してそんなことはありません。
有名大学を卒業している人は極一部ですし、学歴に自信のない方のほうが圧倒的大多数なのです。
ではどのように転職活動を進めていけばよいのか、解説していきます。
人脈経由で転職先を紹介してもらう
社外のつながりがたくさんある方なら、人づてに転職先を見つけることもできるでしょう。
知人の紹介経由であれば学歴は問われないことも多く、少なくとも書類選考段階で落とされることは考えられません。
もちろん紹介経由の応募だとしても、必ず内定をもらえるという保証があるわけではありません。
仕事内容や条件面が希望に合っているかどうかも、きちんと判断することが大切です。
転職エージェントをうまく活用する
転職先を紹介してくれるような知人がいない、社外の人脈なんてほとんどない…という方も多いですね。
そんな方は転職エージェントをうまく活用しましょう。
転職エージェント経由なら、学歴重視の企業は除外した上で求人を紹介してもらえるため、効率的に企業選びができます。
リクナビNEXTや@typeなどの転職サイトには掲載されない非公開求人も魅力です。
履歴書や職務経歴書など、応募書類を添削してもらえれば、書類選考の合格率もきっと上がります。
面談の実施が必須だったり、手間と時間はかかりますが、うまく活用すれば転職エージェントは強力な味方になります。
面接を突破するには事前の対策が必須
転職エージェントで魅力的な求人を紹介してもらえたとしても、面接を突破できないことには意味がありません。
面接官を前にすると緊張でガチガチになってうまく話せない、考えを整理して簡潔に話すのが苦手…という方は事前に面接対策をしておきましょう。
たとえば最大手のリクルートエージェントの場合、面接官の立場をシミュレーション体験できる面接力向上セミナーを定期的に開催しています。
受講者の99%が「大変満足」または「満足」と回答している人気セミナーです。
面接に苦手意識がある方は、本命の会社の選考を受けに行く前に受講を検討してみてはいかがでしょうか。
面接は一発勝負、失敗したら次はありませんよ。
転職で自分に合った企業を探しましょう
転職活動でも学歴フィルターが存在するのは事実です。
転職は人生の大きな決断、学歴だけで判断されてしまうのは悔しいですが、変えられないものを嘆いていても仕方がありません。
学歴に自信がないのなら、ないなりの転職活動の方法があります。
転職活動において何よりも大切なことは、自分に合った企業を見つけること。
学歴だけで不合格と判断するような企業は、自分とは合わない企業だったんだと考えましょう。
転職エージェントなど、無料で利用できるものを最大限に活用しながら、納得のいく転職先を見つけましょう。
あなたの転職活動がうまくいくことを願っています。