子供と一緒に本を読む母親

子供の頃、どんな仕事に憧れていましたか? 今その仕事に就けていますか?

夢を叶えた方もそうでない方も、成長する間に理想と現実の違いに気付いたはずです。

自分の子供に夢ができた時、応援する気持ちはあっても現実の辛さから我が子を守ってあげたいのも親心。

今回は、子供が憧れがちなブラックな仕事と、子供の夢を応援すべきかどうかについて考えていきます。

いまどきの子供が憧れる主な職業

仲良く夕食を楽しんでいる家族

子供は、好きなことで収入を得たり、世間から注目される華やかな仕事に憧れを抱きがちです。

もちろん成功すれば素晴らしいですが、不安定な仕事や途中で挫折する人が多い仕事がほとんど。

いまどきの子供が憧れる職業の、理想と現実についてみていきましょう。

スポーツ選手

部活や地元のスポーツクラブに打ち込んでいる子供が、夢として挙げることが多いスポーツ選手。

地元のエースだったり、コーチから筋がいいと褒められると、親まで「この子は凄い選手になるかもしれない」と浮かれてしまいますね。

しかし、スポーツ選手でプロとして活躍できるのは、ほんの一握りです。

例えばサッカー選手を例に挙げると「プロサッカー選手」を名乗れるJ1〜J3に所属する選手は約1,000人。

この中でテレビ中継されるような大きな試合に出られるのは、J1のほんの数十人です。

J3の選手は収入も低く、トレーニングの合間にアルバイトをしながら生活している人がほとんど。
しかも、サッカー選手の平均引退年齢は25〜26歳。

狭き門かつ、なんとか入れても収入が低く選手生命も短い、プロスポーツ選手はかなり厳しい世界なのです。

芸能人・アイドル

芸能人やアイドルは、子供が憧れる定番の職業です。

綺麗な衣装を着て笑顔を振りまき、みんなに愛される人気者は、誰でも羨ましくなって当然ですね。

近年は地下アイドルや地域密着型のアイドルグループも多く、普通の女の子がアイドルになるハードルがとても下がっています。

しかし、若さや可愛さを売り物にするということは、性的な目で見られて搾取されることと紙一重。

それだけでも親目線では心配ですが、若くして芸能界に入ると学校に満足に通えず、休日も朝から晩までイベントなどで拘束されることも。

その上、下積み時代は無収入・レッスン代として逆に費用がかかることもザラですから、芸能人やアイドルは本当に資質とやる気がある子供にしかすすめられない職業です。

Youtuber

ゲームの実況や新製品の紹介など、好きな動画で広告収入を得るYoutuber。

PC1台あれば誰でも始められて、しかもトップクラスの年収は数億円となると、大人でもロマンを感じてしまいます。

しかし、動画の撮影から編集、スケジュールの調整や関係企業とのやりとりまで一人でこなすYoutuberの仕事は、誰にでも務まるものではありません。

要は、テレビ番組のプロデューサー・カメラマン・出演タレント・マネージャーの仕事を、全て一人でまかなうようなもの。

10分の動画の編集に、20〜30時間かかることもあるそうです。

しかもそんな動画を高頻度で更新しないとユーザーに忘れられてしまいますから、Youtuberの仕事は外から見るだけでは思いもよらない重労働なのです。

その上収入の保証はないので、Youtuberは趣味ならともかく本業として目指すのは難しい職業です。

パン屋・ケーキ屋

自分が作った美味しいパンやケーキで人を喜ばせたいというのは、子供らしくてとても可愛い夢ですね。

ただし実際のパン屋さん・ケーキ屋さんは、根性と体力が必要な大変な仕事です。

出勤途中にパンを買う人に合わせたり、朝食用のパンを仕込むため、早い店では毎朝5〜6時から仕事が始まります。

オーブンの熱気が篭る厨房で忙しく働き、粉や鉄板など重い物を運ぶ作業も多いです。

もし自分の店を持つのなら、パンやケーキ作りだけではなく経営の知識も必要です。

ただしパティシエやパン職人ではなく、販売のアルバイトなら、学生でも気軽にチャレンジできます。

もし子供が本気でパン屋さん・ケーキ屋さんを目指したいと言ったら、アルバイトをして職人の仕事を間近で見てみるのがいいかもしれませんね。

花屋

女の子は、綺麗なお花を扱う花屋さんに憧れる子も多いですね。

しかし花屋さんの仕事は、店頭でブーケを束ねる優雅な作業だけではありません。

花屋さんの仕事は、朝4〜5時に花市場での仕入れから始まります。

花と水や土が入った花瓶や鉢植えは重く、店頭に並べたり配達するために一日に何度も運ぶので、膝や腰を壊す人も。

水や液肥を扱ったり、花の葉やトゲを触るので、手荒れや怪我とも切っても切れない関係です。

また、接客業のため土日や祝日も休めないことが多く、花屋さんは華やかなイメージとは程遠い重労働なのです。

保育士

保育園で優しい保育士さんに懐いていた子供は、自分も保育士の道を目指したいということが多いです。

毎日子供と接するのは楽しく、世間的にも必要とされている職業ですが、反面保育士の待遇の悪さが問題視されています。

低賃金なのに長時間の重労働、モンスターペアレンツとのトラブルなど過酷な環境のため、保育士資格を持っていても他の職業に就く人が多いほど。

近年、待機児童問題や保育士不足を改善するため徐々にお給料は上がっていますが、それでも他の職業に比べると低水準です。

今の子供たちが大人になるころにはもっと待遇が改善しているかもしれませんが、今の時点では子供に手放しに勧められる仕事ではないと言えるでしょう。

ホワイト企業はBtoBの業種に多い

キレイに整頓されたオフィス

ホワイト企業と呼ばれる待遇のいい仕事は、BtoBの業種に多いです。

一般の認知度が低いので、子供たちの憧れの仕事として挙げられることはほとんどありません。

就活でも知名度の高いBtoCの企業に応募が集まるので、待遇が良く応募が少ないBtoB企業は穴場と言えます。

公務員全般

公務員の最も大きな魅力は、収入が安定していることです。

一般の企業では、どんな大手でも倒産する可能性が0ではありません。

しかし公務員の場合は、雇い主が国や都道府県なので、問題を起こしてクビにならない限り絶対に職を失う心配がありません。

また、行政が行う仕事は世の中に絶対に必要な仕事なので、ニーズが低下するということもありえません。

基本的に土日や祝日の休みが保証されますし、給与もおおむね高待遇です。

仕事に絶対的な安定を求めるなら、公務員試験を受けるのがおすすめです。

オフィスワーク全般

事務や経理で会社をサポートするオフィスワーク全般は、おおむね休日数が多く安定しています。

給与は営業職やクリエイティブ職よりも低い場合が多いですが、収入より働きやすさを優先して仕事を選びたい場合におすすめです。

ただし、オフィスワークはどんな企業にも必要な仕事なので、もちろん「ブラック企業のオフィスワーク」も存在します。

求人票と勤務実態はかけ離れていることもあるので、事務職だからといって飛びつかずに面接や企業研究でブラック企業かどうかを見極める必要があります。

メーカーやインフラ

BtoBのメーカーやインフラとは、企業向けに資材や機械、サービスなどを提供している企業のことです。

企業向けの商品やサービスはニーズが安定しているため、営業職でも既存の顧客だけでノルマが達成できるなど「ガツガツしていない」企業が多いです。

また、BtoCに比べて取引の絶対数が少ないため、単純に作業量が少なくなり拘束時間も短く済みます。

企業の利益が安定していて仕事量が少ないと、自然と社員に還元され、給与と休みが多いホワイト企業になるのです。

親が子供におすすめしたい主な仕事

書類をにらみつけているスーツ姿の中年男性

子供がなりたい職業と、親がすすめたい仕事は異なります。

子供の目を引くような華やかさはなくても、安定していて高収入、社会に貢献できる職業に就いてもらいたいのが親心。

ただしこういった仕事も良い面ばかりではないのが事実なので、親が子供にすすめたい仕事のデメリット面もご紹介します。

公務員

先にも解説しましたが、安定を求めるなら公務員が一番です。

成功した芸能人や経営者のように飛び抜けた高給取りになることはありませんが、安定して平均以上の給与が約束されています。

ただし、その高い給与は税金がまかなっていることから、批判を受けることが多い職業でもあります。

特に地方公務員が務める市・区役所には様々な人が訪れるので、市民とトラブルになったり酷い言葉を浴びせられることも。

また、エリートと言われる国家公務員も勤務実態は過酷で、連日の徹夜や月200時間以上の残業はザラと言われるなど必ずしもホワイトな仕事ではない場合もあります。

医師・看護師・薬剤師

医師・看護師・薬剤師は、資格を持っていれば一生仕事に困ることがない職業です。

配偶者の転勤などで勤務地が変わったり、産休・育休の後で復帰しても必ず仕事が見つかります。

専門職のため待遇も良く、ニーズがなくなることもありえないので「手に職」系の仕事として最も手堅いと言えるでしょう。

ただし給与はともかく、医師や看護師の労働環境は過酷です。

「当直で30時間以上フロアから出られなかった」「妊娠中で切迫流産の状態でも勤務を強要された」など、想像を絶するようなエピソードも多々あります。

人の命を守る大切で必要な仕事ですが、医師や看護師はその分責任も重いのです。

エンジニア

エンジニアとは、広く機械や電気の技師を指します。

ほぼ全てのものを機械が制御している現代社会の縁の下の力持ちで、専門職のため技術があれば仕事に困ることはありません。

企業の社員として働く場合の待遇も良いですし、フリーのエンジニアはトップクラスになれば年収数千万円ということも。

ただしトップが居ればボトムも居るのが事実で、単調な長時間労働を強いられる「IT土方」と呼ばれるエンジニアもいます。

「エンジニア」全てがホワイトな仕事というわけではありませんが、これから世の中でもっと需要が高まっていく仕事です。

教員

学校の教員は、子供を教え導き、周りから尊敬される立派な職業です。

次の世代を担う子供を育てるというやりがいと使命感があり、公立校の教員は公務員のため収入も安定しています。

ただし近年は、教員の長時間労働が問題視されています。

例えば部活の顧問をしている場合、朝練が始まる7時には登校し、授業が終わった後18時まで部活の顧問、その後試験の採点や授業準備に追われ、就業は22時を回ることも。

休日は試合や遠征に1日付き添うこともありますが、部活関係の仕事は業務外とされ給与が発生しません。

教員の勤務実態はブラック企業以上にブラックと言われることもあるので、イメージだけで子供に勧めるのはやめたほうがいいかもしれません。

夢を追わせるか現実を教えるべきか

子どもと遊んでいる母親

様々な職業をご紹介してきましたが、どんな仕事にも良い面と悪い面があります。

楽しさややりがいを見据えて悪い面を乗り切っていくか、過酷な環境に潰されてしまうかは子供の個性次第です。

また、働き方改革や新しい仕事の登場で、今の子供が大人になる10年後・20年後にはそれぞれの職業の状況も大きく変わっているでしょう。

子供が自分に適した仕事を見つけられるよう、まずは多くの選択肢を与えるのが親の務めではないでしょうか。

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