何社も面接に進んだのに、メールボックスに届くのは不採用通知ばかり。
転職活動中に不合格の連絡が続くと、どうしても精神的につらくなってしまいますよね。
もしあなたが希望通りの転職先を見つけられずに悩んでいるなら、なぜ面接で落とされてしまうのかについて、一度じっくり考えてみてはいかがでしょうか。
このページでは、中途採用の面接で不合格にされる理由と、合格の可能性を高めるコツについて詳しくご説明します。
面接で不合格にされる主な理由
まずはじめに、なぜ不採用と判断されてしまうのか、という点についておさらいしておきます。
採用基準は会社によって様々ですが、不採用と判断するときのポイントに大きな差はありません。
たとえば以下のようなポイントです。
- 条件面のズレ
- 性格・価値観のズレ
それぞれについて細かくご説明します。
条件面でマッチしない
まずは条件面のズレについてです。
条件面でマッチしない場合、書類選考段階で落とされることが多いのですが、履歴書や職務経歴書だけでは確認できないこともたくさんあります。
たとえば希望する年収やポジション、経験してきた業務内容やスキルの細かい内容などです。
スキルは十分だけど、年収の希望が高すぎれば落とされる理由になりますし、給与の希望がなくても経験が足らないと判断されて不合格になることもあります。
条件面で合わない、マッチしないと判断されてしまうと即不合格と判断されてしまいます。
性格・価値観でマッチしない
次に性格や価値観、仕事に対する考え方などの内面的な面でのズレについてです。
特に仕事に対する価値観や考え方は、書類上からは読み取れないことが多く、面接で話してみないことには判断ができません。
企業側にも文化や風土というものがありますから、あなたがどれだけ素晴らしいスキルを持っていたとしても、会社の雰囲気にマッチしないと判断されると落とされます。
企業理念を重視するような会社の場合は特に、性格や価値観をしっかり見極めようとする傾向があります。
中には面接官の好き嫌いで合否を判断しているような企業もありますね。
ダメな企業の典型ですが、面接官を選ぶことはできないのでどうにもなりません。
合否は相対評価で判断される
もうひとつ重用な点として、面接の合否は相対評価で判断されるということです。
条件面もマッチしている、スキルも十分、考え方や価値観も問題なさそう。
だけどもうひとりの候補者のほうが少し年齢も若いし、外見もいいから、あなたは不合格。
応募者側からするとふざけるな!と思ってしまいますが、これが企業側の現実です。
ほとんどの場合、中途採用の募集人数は限られていますし、候補者はあなた以外にたくさんいます。
人気のある企業であれば、それこそ候補者は選びたい放題です。
入社後にすぐ辞めてしまったり、ろくに活躍できない人を採用してしまうと、採用担当者の評価に影響が出てしまいます。
なるべくリスクを最小限にしたいのが、採用担当者の本音。
同じような条件の候補者が複数いた場合、少しでも可能性の高そうな人に内定を出すのです。
合格の確率を高めるためのコツ
不合格と判断されてしまう主な理由についてご紹介しましたが、ここからは面接の合格率を高めるためにできることについてご説明します。
年齢や経験年数、今までの実績などはどうにもできませんが、自分自身の性格や価値観をきちんと理解することや、伝え方を工夫・改善することは誰にでもできます。
ちなみに、○○さえやっておけば絶対に内定が取れる!といった裏技は存在しません。
地道なことに思えても、ひとつひとつ改善に向けて努力することが大切です。
自分自身への理解を深める
仕事に対する価値観や考え方で、面接の合否を判断している会社も少なくありません。
だからこそ自分自身が仕事に求めること、自分なりの仕事の哲学などを今一度ハッキリさせておきましょう。
世の中にはいろんな考えを持った人がいます。
- 24時間どんなときも仕事がしたい!という人
- 仕事は単なるお金を稼ぐための手段、と考えている人
- 給与が低くても誰かを笑顔にできるなら頑張れる!という人
何が正解という話ではなく、自分自身への理解を深めることが大切という意味です。
同じように、会社にもそれぞれの価値観や考え方、文化というものがあります。
仕事への考え方や、自分の性格をきちんと伝えた上で不合格と判断されたのなら、それはあなたに合った職場ではなかったということです。
気持ちを切り替えて次の会社を探しましょう。
適性検査で自分の強みを分析する
自分自身への理解を深めていく上では、自分の強みをきちんと把握しておくことも大切です。
自己分析に関する本を買ってみるのもひとつですが、適性検査を用いればより効率的に自分の強みを知ることができます。
たとえばリクナビネクストでは、グッドポイント診断という無料の適性検査が受けられます。
既にリクナビNEXTは登録済みと思いますが、グッドポイント診断をやったことがない方は、この機会にチェックしてみてください。
条件面は妥協ポイントを考えておく
給与や福利厚生など、条件面についてはあらかじめ妥協ポイントを考えておくことも大切です。
- できれば前職と同等の給与がほしいけど、月30万もらえたら最低限の生活ができる
- 家賃手当が支給される会社がベストだけど、そこは必須ではない
- 私服で働ける職場がいいけど、絶対にスーツが嫌というわけではない など
ほかにも、通勤は家から1時間以内じゃないと絶対に嫌だなど、絶対に譲れない条件についても考えておきましょう。
面接時の伝え方を見直す
本当は企業が求める条件とマッチしているのに、コミュニケーションが原因で落とされてしまっている、という人は意外なほど多いです。
ストレートに書いてしまうなら、伝え方が下手ということです。
わかりやすい例として、以下のような会話を見てみましょう。

年収の希望はありますか?

600万円はもらいたいなと思ってます。

なるほど、わかりました。では次の質問です。(大したスキルも持ってないくせに年収の希望が高すぎるから不合格だな…)

あ、はい。(600万は今後目指したい年収として伝えたかったんだけど、本当は400万以上もらえれば問題ないんだよな…)
どのような面接も限られた時間の中で行われています。
伝え方を間違えたことで面接官を誤解させてしまい、それが原因で不合格と判断されることもあるのです。
場数を踏まないと上達しない
ではどのようにすれば面接時の伝え方を鍛えられるのかというと、こればかりは場数を踏むしかありません。
一人暮らしで、職場に内緒で転職活動をしているから、面接の練習に付き合ってくれる人なんて身近にいない…という人もいると思います。
そんなときこそ転職エージェントを活用すべきです。
ほとんどの転職エージェントは模擬面接に対応してくれます。
最大手のリクルートエージェントに至っては、面接官の立場をシミュレーション体験できる面接力向上セミナーを定期的に開催しています。
受講者の99%が「大変満足」または「満足」と回答している人気セミナーです。
面接に苦手意識がある方、なかなか面接を突破できない方は、受講を検討してみてはいかがでしょうか。
転職活動で使えるものはすべて活用すべき
中途採用の面接で不合格にされる主な理由や、合格率を高めるためのコツについてご理解いただけたでしょうか。
転職活動中の方の多くが、転職サイトや転職エージェントを利用していますが、とことん活用できている人は意外と少ないように感じています。
単に企業を探すために使うだけではなく、自分の強みや弱みを理解するために使ったり、面接の練習相手として活用したり。
転職活動において、使えるものは徹底的に活用すべきです。
転職エージェントも、あなたの転職が決まることで売上が上がるのですから、多少無茶な要望を出しても応えてくれることが多いですよ。
面接で不合格が続いている方は、できるところから少しずつ行動を変えてみてください。
あなたの転職活動がうまくいくことを心から願っています。