面接、好きですか。
私は面接するのも、面接されるのも嫌いです。
特に集団面接は嫌いですね。
学生の頃、就職活動をしていた時は集団面接をたくさん受けました。
中途採用ではほとんどが個人面接ですが、集団面接を実施している会社も稀にあります。
集団面接をする側としては、限られた時間の中で複数の方から満遍なく話を聞いて、合否を判断していかないといけないため、割と大変です。
朝から晩まで続くとげっそり疲れます。真剣に嫌です。
面接を受ける側も、集団面接が大好き!という人は少ないと思います。
受けたくなくても受けないと入社できないのが面接というものですが、今回は集団面接を受けるにあたって気をつけたいポイントについてご紹介します。
個人面接よりも集団面接は難しい
他の人が話している時は休憩できるし、話す回数が減ればボロが出るリスクも減るし、集団面接の方が楽じゃん!
と思っている方もいるかもしれません。
私の感覚だと、個人面接よりも集団面接の方が求められるレベルは高いです。
例えば集団面接の場合、個人面接と比べて話せる時間が絶対的に少なくなります。
30分の面接で、2人同時に面接をすることになった場合、自分が話せる時間は10分程度です。
人数が増えれば話せる時間はもっと減ります。
そんなちょっとの時間で自分自身についてしっかり伝えられるでしょうか。
簡潔に話すべし
集団面接ではじっくりと深く話すことができない分、簡潔に自分をアピールすることが求められます。
個人面接であれば一つの話題から話が広がっていくことはよくありますが、集団面接では一つの質問に対して一つの回答、一往復のキャッチボールで終わることも多いのです。

何かスポーツなどされていますか。

たまにテニスをしています。

…わかりました。ではそちらの方はいかがですか。

週末にジョギングをしています。学生時代から走るのが好きで、来年は東京マラソンに出たいと考えています。

わかりました、ありがとうございます。では次の質問ですが…

(え、もうこの話題終わりなの……?)
簡潔に話すと言っても、一言で終わってしまうのは止めましょう。
結論から答えるという基本中の基本はしっかりとおさえつつ、軽くエピソードについても触れておいたほうがいいでしょう。
また、聞かれたことに対して、ダラダラと話すことも絶対にダメです。
集団面接は限られた時間の中で、全員から話を聞かないといけないため、最悪の場合、途中で話を遮られます。

休日は何をして過ごすことが多いですか。

そうですね、自分は野球を見るのが好きなので、東京ドームや西武ドームに行くことが多いです。今年のセリーグは広島が優勝して盛り上がりましたよね。自分は昔から中日が好きでして、来年こそは優勝争いに加わってほしいなと思っているんですけど、そのためにはやっぱり外国人選手の補強がキモになってくると思うんですよね。若手の育成ももちろん大事ですが、今の若手選手を見ている限り、ドア…

あ、もう結構です。ありがとうございます。ではそちらの方はいかがですか。

休みの日は早く起きて1時間ほどジョギングをしています。ご飯も美味しく感じますし、体の調子も良くなったように思います。何より疲れにくい体になった気がします。

わかりました、ありがとうございます。では次の質問ですが…

(やっちまった…)
目安として、一つの質問に対する回答は1分くらいで終えてほしいです。
面接官から深く掘り下げる質問をされた場合は、そこから詳しく話していきましょう。
求められてもいないことを勝手に話し続けるのはリスクが高すぎます。
他の人が話している時に気を抜かない
集団面接でこそ気をつけるべきは、他の人が話している時に油断しないということです。
休憩できる!と思っていると痛い目にあうかもしれません。

…かくかくしかじかで、そんな感じです。

(帰りに駅前でとんかつ買って帰ろうかな…でも昨日も肉食べたよな…)

そうなんですね。では他にどんな会社の選考を受けていますか。

同業界の会社をいくつか受けています。他にもIT関係のベンチャー企業も見てみたいと考えています。

(やっぱり今日は魚にしようかな…)

…わかりました。ではそちらの方はいかがですか。

えっ!(いやいや、何について話せばいいの…?)……すみません、もう一度質問をよろしいでしょうか…?

(ちっ…話聞いてろよ…)他にはどんな会社の選考を受けていますか。

あ、はい(やっちまった…)今はですね…
他の人に聞かれた質問は、自分にも聞かれると思っておきましょう。
自分ならどう話そうか、と頭の中で予め考えておけるとベストです。
他の人が話している時に、ぼーっとしているのは面接官から見て目立ちます。この人、集中力切れているな、というのは面接中すぐにわかりますので油断しないようにしましょう。
質問は一番聞きたいことを
面接の最後には「何か質問がありますか?」と聞かれることが多いです。
どんな面接も時間が限られていますが、特に集団面接の時は何個もダラダラと質問するのではなく、一番聞きたいことを質問するようにしましょう。
面接官から「質問は1人1つまでとさせてください」と指定されることもあると思います。
他の人から質問が出てこず、時間が余った場合は「他に何か質問はありますか」と聞かれることもあるでしょう。
まだ知りたいことがあれば、言葉に甘えて質問すべきです。
ちなみに個人面接、集団面接を問わずですが、質問が一つも出てこないというのは印象が良くないです。
中途採用の面接ならなおさらです。志望意欲が高くないと判断されることもあります。
集団面接、油断するべからず
個人面接ほどじっくり話すことができない分、簡潔に自分をアピールする必要があることや、他の人の話にも耳を傾けておかないといけないなど、個人面接以上に難易度の高い集団面接。
面接官としても、集団面接では深く話を掘り下げられないことが多いため、基本的なコミュニケーションだけで合否を判断することもあります。
集団面接だからと言って、決して油断することなく、気を引き締めて面接に臨みましょう。