上司に怒られている若い男性

職場で敬語を間違えて恥をかいた経験はありますか?

上司に向かって「ご苦労様でした」と言ってしまったり、取引先との会話で「うちの会社は」と言ってしまったり。

社会人になりたての20代の頃はとくに、言葉遣いについて叱られた経験のある方も多いことでしょう。

このページでは、クラウドワークスを通じて社会人100人にアンケートを依頼した敬語を間違えて失敗した経験についてまとめています。

正しい日本語に自信がない方は、同じ失敗を繰り返さないように、ぜひ参考にしてみてください。

敬称の付け方を間違える

オフィスで頭を抱える女性

社内全体に周知のメールを送る際、上司が宛先にいるにも関わらず各位と記載してしまいました。(20代 女性)

昔、社長にメールを出すことになったが、冒頭に「○○社長様」と余計な「様」を付けて笑われました。(40代以上 男性)

目上の方にメールを出すときに、○○殿と付けてしまったり、自分のことを小生と書いてしまう失敗をした(30代 男性)

自分に職制がつく前の頃、自分のことを小職と、誤った用語の使い方をしていた(30代 男性)

敬語の二重使いをやってしまった事があります。お客様へのメールで各位様とメールしてしまった。(40代以上 男性)

メールやメモで○○部長の後に様をつけてしまい恥ずかしい思いをした。(30代 女性)

入社した当時初めてお客様に文書を郵送する時、会社名の後に「御中」と書き、その後に相手の個人名を書いたこと。御中と書けばとにかく丁寧だと勘違いしていた。(40代以上 女性)

敬称の間違いは誰もが一度は通る道ではないでしょうか。

とくにメールを送る際、「各位」の扱いは少し難しいですよね。

社長や部長など、役職の後に「様」をつけたくなる気持ちもわかりますが、役職名だけで十分なので覚えておきましょう。

身内に敬語を使ってしまう

上司不在時に上司宛ての社外からの電話を受けた際、「上司に申し上げておきます」と社内の人間に対して敬語を使ってしまった。(40代以上 男性)

課長は私の先輩の〇〇さんを探していて「〇〇さんいる?」と聞かれた。私は「確か、休憩室にいらっしゃいます。」ととっさに答えてしまったが、「休憩室におります。」と謙譲語に言い直した。(20代 男性)

電話対応で相手との会話で自分の上司にさん付けしてしまっていた。(30代 男性)

電話対応の時お客様に、自分の上司の留守を伝える時にいらっしゃってないと伝えてしまったこと。(40代以上 女性)

若いころよくやったのがわが社と弊社や社外で社員をさん付けで紹介したり社内と社外での使い分けになれなくて苦労しました。(40代以上 男性)

取引先の方が来た時に、自分の会社の者の名前を言う時にさん付けをしてしまった。(20代 女性)

社外からの電話で「課長はいま外回りに出かけていらっしゃいます」と言ってしまったこと。電話を切ってから先輩に指摘されて、やっと気づきました。(40代以上 女性)

他社の人に対して、「○○部長はこのようにおしゃっていました」と敬語を使ってしまったこと。あとから指摘されて恥ずかしくなりました。(30代 男性)

社外の人に社内の上司の話しをする時に、敬語を使うミスはよく昔やっていました。(上司の〇〇部長はこのようにおっしゃってました など)(30代 女性)

お客様から会社に電話が掛かってきて、『社長おられますか?』と聞かれ私が『社長はおられません』と答えてお客様に笑われました。(40代以上 男性)

外線で電話を受けた時に、相手から「○○様いらっしゃいますか?」と聞かれて、思わす「○○様は外出中です。」と答えてしまいました。(30代 女性)

会社の事務で電話対応した時に、取引先の相手の方に対して○○社長は現在席を外しております。と答えて電話を切ると相手に対して社長はつけなくていいと言われていました。(30代 女性)

身内への敬語も若いビジネスパーソンがやりがちな失敗のひとつ。

電話対応中をはじめ、即座に言葉を返そうと思うと、慣れない敬語に頭がこんがらがってしまうことも。

上司に対する敬語を社内で徹底されている場合はとくに、取引先との会話でも思わず敬語を使ってしまいがち。

こればかりは慣れていくしかないので、失敗を積み重ねながら乗り越えていきましょう。

ややこしい尊敬語や謙譲語

上司に激詰めされている男性

飲食店勤務している時です。予約のお客様が来たのに名前を聞くのに「何様ですか?」って聞いてしまい上司にこっぴどく怒られました。(20代 女性)

いつも気難しそうにしているお客様に「今日はご機嫌いかがですか」と挨拶してしまいました。(40代以上 女性)

謝る時に「すいません」と何度も言っていたが、全然正しくない言い方だと後で教えてもらった。(20代 女性)

来客に着席をすすめる時に、「お座りください」と言っていました。上司に「おかけください」が正しいと間違いを指摘されました。(30代 女性)

お酌をする際に「いかがですか」と言ってお酌していた。本当は「おつぎします」と言うのが正しいと先輩に言われた。(20代 女性)

「全然いいですよ」と返事をしたら、全然のあとは否定型になるんだよと指摘された。(30代 女性)

上司が失敗したときに「それはお気の毒様でした」と言っていました。(30代 女性)

尊敬語や謙譲語など、なにかとややこしいですよね。

相手を敬う(うやまう)気持ちがあれば言葉なんて何でもいいのでは? と思うこともありますが、他人の間違いを細かく指摘してくる面倒くさい大人が多いのも事実。

他の誰でもなく自分自身の身を守るために、ビジネスパーソンとして恥ずかしくない敬語を学びましょう。

了解です

上司へのメールでの連絡で「了解」と返信してしまったことです。(30代 男性)

お客様との会話のやり取りでつい「了解致しました。」と話してしまうが、正しくは「承知しました。」ですね。(40代以上 男性)

ラインで上司に了解ですと返信したら承知しましただろと怒られました。(30代 女性)

「承知いたしました」ではなく「了解しました」という表現を使ってしまう。(30代 女性)

上司に了解しましたとよく言ってしまいますが、承知しましたが正しいみたいです。(20代 女性)

お恥ずかしながら最近までクライアント様に「了解致しました。」と使用していました…。「承知致しました。」が正解ですよね。良い歳をして生き恥を晒していました。お恥ずかしい限りです。(40代以上 女性)

上司に「承知しました」ではなく、「了解です」と言っていたこと。(20代 女性)

先輩に仕事で指示を受けた時、「了解しました」と返事をしてました。その先輩から“承知しました”か“了承いたしました”が正しいと指摘されました。(20代 女性)

上司にある仕事を頼まれたときに承知しましたというところ、了解ですと答えてしまったことがありました(30代 男性)

上司に向かって了解致しましたと言っていたことです。誰からも指摘を受けずふとした時に読んだマナー本で間違っていたことに気づきました。(30代 女性)

目上の立場の人へのメールで、「了解です」という言葉を普通に使っていた(20代 男性)

畏まりました。承知しました。を分かりました。と言ってしまいました。(30代 女性)

「かしこまりました」と言う言葉が、何故かいつも噛んでしまい「かしこました」と言ってしまい、社内で呆れられていました。(40代以上 女性)

上司から頼まれごとを言われた際に「承知しました」ではなく「了解しました」と言ってしまったこと。(40代以上 女性)

上司に仕事を頼まれ「了解しました」と答えていたが同僚や目下に対して使う言葉だとあとから知った。(40代以上 男性)

「了解です」を目上の人に使ってはいけないなんて、国語の授業で教えておいてほしいですね。

「かしこまりました」や「承知しました」なんて、慣れてないと舌をかんでしまいそうですし、文字数が多くてなんとも非効率。

2人で飲みに行くほど仲の良い上司なら「了解です」でも怒られることはなさそうですが、少なくとも取引先には使わないようにしましょう。

お疲れ様でした

お疲れ様とご苦労様の違いがわからず、上司や同僚に対して混同して使っていました。けれども、先輩が使い分けていることを教えてもらってからは使い分けています。(30代 女性)

社長が帰って来た時にご苦労さまでしたと使ってしまった。(20代 女性)

上司にお疲れさんと言われて、「うぃーす」と返してしまっていた。(30代 男性)

『お疲れ様でした』と『ご苦労さまでした』に使いわけがあるよと教えてもらい、間違いに気づいた(30代 女性)

目上の人が「ご苦労さま」と言っているので、それが正しいと思って使っていたらそれは上の人が下の人に言うときの挨拶なんだよと注意されました。(30代 女性)

所作方と言葉遣いに厳しい上司にお疲れ様でしたと言ったら「俺は疲れてない」とキッパリ言われた(30代 女性)

上司への挨拶で「うぃーす」はさすがにまずいですが、「お疲れ様でした」と言っておけば大きな問題はありません。

「お疲れ様です」と伝えて怒られるなんて、じゃあ何と伝えればよかったんでしょうか、面倒くさい上司ですね。

たとえあなたが出世して役職に就いたとしても、「ご苦労様」という言葉はあまり使わないほうがよいでしょう。

「俺はお前より立場が上なんだ」と偉ぶっているように思われてしまいますよ。

とんでもございません

お客様とのやり取りで、とんでもございません、という言葉を使っていました。とんでもないですorとんでもないことでございます、が正しい日本語みたいです。(20代 男性)

とんでもないことでございます を とんでもないです と言っていた。(30代 女性)

受付事務で接客や電話応対が日常茶飯事なのですが、口癖でつい「とんでもございません」と言ってしまうのをよく注意されていました。(正しくはとんでもありません、とんでもないことでございます)(30代 女性)

「とんでもございません」も使ってしまいがちですが、「とんでもないことでございます」が正解。

老舗の旅館や銀座の高級クラブでもない限り、「恐れ入ります」「恐縮です」と言っておけば、それなりに対応できますよ。

わざわざ面倒な敬語を選ぶのは非効率です。

敷居が高い

接待でのお店を指定された時に、高級料亭だったので「いやぁ~そんな高級なお店敷居が高いです。」とそのお店に不義理をした訳ではないのに意味を勘違いして使ってしまい指摘された事。(40代以上 女性)

お店のことを格式高いと言うのは相応しいところ、敷居が高いと言ってしまった(20代 男性)

なるほどですね

日常会話で使っている「なるほどですね」みたいなのがつい出てきてしまいます正しくは「おっしゃるとおりです」ですが中々難しいです。(40代以上 男性)

お客様との電話の会話で「なるほどですね。」と言ってしまったが、先輩社員にそれは敬語ではないと言われました。(40代以上 男性)

上司とシフトの話をしている際、相槌を打つ時、「なるほどですね。」と、言っておりました。店長から、「目上の人に遣う言葉じゃない。」と、指摘されました。(30代 女性)

「なるほどですね」は若い営業担当がよく使っていますね。

30歳以上のベテラン営業が「なるほどですね〜」と言っていると、それだけでバカっぽく思われるので要注意です。

適当に相槌を打ちたいなら、無理に敬語を使おうとせず「なるほど」だけでいいですし、丁寧っぽさを演出したいなら「左様でございますか」とでも言っておきましょう。

つまらないものですが

お客様に手土産を持って行った時に、つまらないものですが・・・と言ってしまったこと。(20代 女性)

「つまらないものですが」という言葉はマイナスの意味としてとられることがあるので使わないほうが良いと諭された。(40代以上 男性)

本当につまらないものなんだから、「つまらないものです」と伝えるのは当然だろう、と思ってしまいます。

じゃあどんな言葉を添えればいいのか、というと「ほんの気持ちばかりの品ですが」や「心ばかりですが」が良しとされています。

「気に入っていただけるとよいのですが」という言葉も問題ないとされています。

面倒くさいと感じたら、そのまま「つまらないものです」と伝えてしまいましょう。

よろしかったでしょうか

電話口で確認の時、よろしかったでしょうか?で言っていた。(30代 女性)

新人の頃アルバイト言葉が抜けきれず、よろしかったでしょうかと言ってしまいました。(30代 女性)

注文確認の為に「◯◯でよろしかったですか?」と言っていた。(20代 女性)

注文を確認する際「以上でよろしかったですか?」と言っていましたが、正しくは「以上でよろしいでしょうか?」でした。(30代 女性)

若い頃は「こちらの方でよろしかったでしょうか」が最高に丁寧な言葉づかいだと思っていた。(40代以上 女性)

ファミレスなどの接客業で頻繁に耳にする「よろしかったでしょうか」という間違った敬語。

意味は伝わるのだから別に問題ないのに・・・と思いますが、正しくないそうです。

店員がちょっと敬語を間違えただけで、いきなり説教をはじめるような大人の方がよほど迷惑ですけどね。

お名前頂戴します

電話応対の際に相手の方に「お名前をちょうだいできますか」と言っていました。(30代 女性)

お客様に名前を伺う際に、名前を頂戴してよろしいでしょうか?と言ってしまいました。(20代 女性)

「名前を頂戴する」と伝えてしまうと、「あなたの名前を奪う=あなたは名乗れなくなる」という意味になるそうです。

相手の名前を確認したいときは、「お名前をうかがえますか?」などの言葉を使いましょう。

今更ながら日本語は本当に面倒くさいです。

気にする人も多いビジネス敬語

デスクで仕事中の中年男性

「敬語なんて面倒くさい・・・」と感じた人も多いことでしょう。

しかしながら、言葉遣いひとつで周りからの印象や評価が左右されてしまうのも事実。

とくに年配の方ほど、正しい言葉遣いを重んじる傾向は強いです。

どれだけ仕事ができても、敬語を間違えているだけで「常識に欠ける人」という烙印を押されてしまいますよ。

誰もが本音では面倒くさいと感じていますが、日本国内で仕事をしていくなら少なくとも恥をかかない程度の敬語は身につけておきましょう。

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