「もう働きたくない!」
それは全人類に共通する唯一の願い。
しかしながら、日本国憲法には「すべて国民は、勤労の権利を有し、義務を負ふ。 」という一文が明記されています。
働くことは権利であり義務だなんて、小学生でも理解していること。
問題は、どうやって働かない人生を歩んでいくか。
このページでは、働かずに生きていく方法について真剣に解説します。
今の仕事が嫌で仕方ない方、もう働きたくないと日々願っている方は、ぜひ参考にしてみてください。
働かないとどうなるのか
働くことをやめたら、どうなると思いますか?
会社を辞めるなんて、すごく簡単なこと。
退職届を上司に送りつけて、すべての仕事を放り投げて旅に出てしまえばいいんです。
上司にキレられそう? 取引先からクレームが入りそう? 当たり前じゃないですか、でもそんなもの気にしていてはダメです。
生半可は覚悟で働かない道を歩むことはできません。
具体的にどんな試練が待ち受けているのか、具体的に見ていきましょう。
無駄遣いや贅沢ができなくなる
今、どれくらい貯金がありますか?
働くことを辞めるということは、収入が途絶えるということです。
そして収入が途絶えたとしても、支出は留まることを知りません。
一例として、ひとり暮らしで最低限必要になる支出をまとめてみました。
友人と飲みに行くこともせず、映画を見に行ったり、ショッピングをすることもしなくとも、毎月10万円程度が消えていきます。
もっと安い家に引越したり、格安スマホを活用すれば、もう少し固定費を削減できますが、0にはできません。
貯金が100万円程度あれば、1年弱はなんとか生きていけるでしょうか。
でも、貯金残高を気にして、節約のことばかり考えて毎日生きていくなんて、楽しいと思いますか?
社会保険の支払いがしんどい
「毎月10万円の支出ならなんとかなりそう・・・」
と思った方、見通しが甘いです。
仕事を辞めてからも、健康保険や年金、税金の支払いが待っています。
家賃を滞納するほどお金に困っているような状況であれば、保険料減免などの制度も利用できますが、基本的には逃げられないものと考えてください。
とくに住民税は前年度の収入に対して課税されるため、調子に乗って無駄遣いをしていると後で痛い目にあいます。
「滅多に風邪なんて引かないし、健康保険なんていらないっしょ!」
なんてことをいう人も稀にいますが、いつ交通事故に遭うかわかりませんし、3分後に隕石が降ってくる可能性だってゼロではありませんよ。
働かない道を選ぶとしても、ひとりの社会人として納めるべきものはきちんとしましょう。
結婚式の招待状に憎しみを感じる
お金に余裕がないと、他人の喜びを素直に祝えなくなります。
「もう仕事を辞める!明日から貯金を切り崩して生活していく!」
と決意した翌日に、学生時代の友人から結婚式の招待状が届くなんてことも。
お祝いしたい気持ちはあれど、祝儀で3万円が飛んでいくのは大きな痛手。
遠方で開催されるとなると、交通費もかかります。
欠席するという選択肢もありますが、少なからず友人関係にヒビが入ってしまうでしょう。
働かない人生と、友人との関係、あなたはどちらを優先しますか?
周りからの視線が冷たく感じる
アルバイトもせず、完全に無職に徹するということは、いわばニートです。
あなた自身、ニートに対してどのような印象を抱いていますか?
年齢によって多少印象は変わるものの、一般的に働かない人たちに対する世間の視線は冷たいです。
なかには汚物を見るような視線を向けてくる人もいるでしょう。
仕方ありません、だって働いていないんですから。
周りからなにを言われようとも、無職を貫く覚悟がないのなら、働かない人生なんて歩まないほうがいいです。
親から毎日文句を言われようとも、友人がどんどん離れていこうとも、自分の選んだ道を進んでいくしかないんです。
暇すぎてつまらなくなる
仕事を辞めて、何かやってみたいことはありますか?
「しばらく何もせず家でぼーっとしたい」
「ダラダラとゲームをしたりアニメを見たい」
最高ですよね、でもそれを1週間、1ヶ月、半年と続けていきたいですか?
働いていないとお金に余裕がありませんから、新しいゲームも買えなくなります。
朝の連続テレビ小説や昼下がりのワイドショーを見ながら毎日を過ごして、本当に楽しめますか?
暇すぎて何かしたい、何かしたいけど働いていないからお金がない、お金がなくて何もできなくて暇、という無限ループに陥りますよ。
働かない人生を歩む方法
「それでも自分は働きたくないんだ!」
という強い覚悟があるのなら、無職に徹する歩み方を考えていきましょう。
イバラの道ばかりですが、あなたにあった道を選んでみてください。
親や家族のすねをかじり続ける
まずはもっとも手堅くて安全度の高い、親ルート。
文句や小言は毎日飛んでくるでしょうけど、いきなり親子の縁を切られることはないでしょう。
少なくとも数ヶ月〜1年程度は面倒を見てくれるのではないでしょうか。
ただし、すでに両親が定年を迎えていたり、介護が必要な状態だったりすると、毎日のんびり過ごすことは難しいですね。
親はどんどん年をとっていきます。
あなたの親であることは変わりませんが、かじれるすねには限りがあることを理解しておきましょう。
裕福な恋人を見つけてヒモになる
次におすすめしたいのは、ヒモルート。
それなりに稼いでいる恋人を見つけられさえすれば、ヒモとして生きていくこともできるでしょう。
ただし、あなた自身に何かしら魅力がないと、恋人関係に発展することは難しいです。
そもそも出会いを見つけるためには、それなりの投資も必要ですね。
身なりを整えて、クラブに行ったり、バーに行ってみたり、マッチングアプリに課金したり。
うまくヒモになれたとしても、恋人が働きに出ている間は部屋の掃除をしたり、おいしい料理を作ってあげたり、それなりに忙しい日々を送ることになるでしょう。
「それでも働くよりはマシ!」
と考えるなら、お金を持ってそうな人が集まりそうな場所へ夜な夜な出かけてみてください。
宝くじを当てて資産運用に励む
確度は低いものの、簡単に手を出せるルートとしては宝くじもありますね。
一発当たれば、勤労から完全に開放されますし、生活費の心配もなくなるでしょう。
もちろん宝くじが当たったとしても、お金は有限ですから使い続けていけばいつかはゼロになります。
運良く当選したときは、月々の生活費を利回りでカバーできるように資産を運用しましょう。
相応の勉強が必要になりますが、会社勤めに比べればどうってことありません。
ただし、宝くじに高額当選する確率は、飛行機事故が起こるよりも低いといわれています。
パチンコやスロットなどに興じるよりは健全かもしれませんが、過度な期待はおすすめしません。
貯金を投資に回して博打する
ある程度お金が溜まっているなら、貯金を元手に投資で増やすというルートもあります。
宝くじより現実味は増すものの、資産を失うリスクを伴います。
株式投資ならリスクは少なめですが、リターンも少なくなってしまいがち。
そもそも元手が小さいと、お小遣い程度しか稼げません。
FXなら元手が少なくても大きなリターンを得られますが、数千万単位の借金を背負うことにる恐れも。
仕事はしていなくとも、スマホやパソコンを手放せなくなってしまいますよ。
投資に勝つ人がいるのは事実ですが、同じだけ負けている人もいることを理解しておきましょう。
不労収入が入る仕組みを作る
最後にもうひとつ、不労収入が入ってくる仕組みを作ってしまうというルートもありますね。
文章を書くことが好きなら、本を出版するという方法もありますし、ブログを書いて稼ぐという道もあります。
そこそこ有名なYoutuberになれれば、ある程度放置しておいても最低限の広告収入は期待できるでしょう。
それなりにビジネス経験がある方なら、仕組みだけ作ってしまえば、後は従業員に任せておくだけで収入を得られます。
いずれにしても、一朝一夕で実現できることではありません。
不労収入を得るためには、結局仕事と同じようなことをすることに。
毎日満員電車で通勤して、口臭のきつい上司に怒られるようなこともない、と考えればまだマシでしょうか。
ブログを書くだけなら初期費用もかかりませんから、まずはやってみてはいかがですか?
働かない人生体験のススメ
「働きたくないのは本音だけど、現実には難しそう・・・」
「お金に余裕がないから、やっぱり働かないといけない・・・」
ここまで読んでいただけたなら、働かない人生を歩むことの難しさを実感されたことでしょう。
結局、私たちは勤労から逃れられません。
しかしながら、一定期間無職を体験することはできます。
どうしても働きたくない! というのであれば、まずは働かない日々を体験してみてはいかがですか?
退職後に空白期間を設ける
もっとも手軽に無職を体験する方法は、退職後に空白期間を設けること。
会社を辞めたら、すぐに次の仕事をはじめなきゃいけないなんてルールはありません。
貯金を切り崩して生活することになりますが、1〜2ヶ月なら何とかなりませんか?
1ヶ月ゆっくりするだけでも、十分リフレッシュできるものですよ。
お金に余裕があれば1週間くらい海外を旅してもいいでしょうし、国内の有名温泉地を巡ってみるのもいいでしょう。
しばらく仕事から離れてみて、「やっぱり無職はつらい・・・」と感じたなら、少しずつ転職活動を進めていけばいいんです。
一般的に、1〜2ヶ月の空白期間なら転職活動で不利になることは少ないです。
本気で働きたくない! と願うなら、まずは1〜2ヶ月、仕事を完全にシャットアウトしてみてください。
ワーキングホリデーに出る
思い切って海外へワーキングホリデーに出てみるのもおすすめです。
ワーキングホリデーとは海外旅行とは違い長期滞在の許されるビザです。18歳から30歳の日本国民なら日本とワーキングホリデー協定を結んだ外国に1~2年の滞在許可が下り、その間に就学、旅行、就労と生活することが許されているとても貴重な制度といえます。
引用元:日本ワーキング・ホリデー協会 ワーキングホリデーとは
30歳まで、という年齢制限があるものの、海外で貴重な経験を積めることは間違いありません。
海外で働きながら英語のスキルを磨いたり、海外でビジネスを立ち上げるための下準備をしたり。
日本に戻ってきて、再び働くことになったとしても、新鮮な気持ちで仕事に臨めることでしょう。
外資系企業から内定をもらえたり、ワーキングホリデーの経験がきっかけとなって、新たなチャンスをつかめるかもしれませんよ。
もう一度真剣に学んでみる
「やりたい仕事が見つからない」
「自分自身の将来についてじっくり考え直してみたい」
という思いがあるなら、もう一度学ぶという道もあります。
具体的には大学や大学院、専門学校に通い直すということです。
入学金や学費がかかるので、ある程度お金は必要ですが、1〜2年は勤労から開放されます。
アルバイトが必要になったとしても、会社員時代ほどのストレスはないでしょう。
大学院で専門的な学問を身に着けたり、専門学校で実践的なスキルを習得すれば、新たな可能性ときっと出会えます。
「もうアラサーだし・・・」
「30代で大学生になるのはなぁ・・・」
なんて年齢を気にしていたら、何もできませんよ。
自分らしく生きられる道へ
働かない人生を歩めるなら、誰だって今すぐ仕事を辞めたいのが本音です。
不労収入を得る方法もいくつかご紹介しましたが、どれも簡単に実現できるものではありません。
働くことがどうしてもイヤなら、少しでも楽に働ける仕事を探してみませんか?
働かない人生を歩むことより、無理なく働ける道を探すほうが遥かに簡単です。
残業の少ない仕事、上司からのプレッシャーがキツくない職場、仕事が簡単な会社。
すべての希望を100%完璧に満たしてくれる仕事はなかなか見つかりませんが、希望に近しい会社はきっと見つかります。
働きたくない! と願うなら、せめて自分らしく、そして少しでもストレスを減らせる働き方を探してみてください。