自分の仕事にやりがいを感じていますか?
「別に好きな仕事じゃないけど、生活のために続けている」
「大きな不満はないけど、今の仕事が自分に合っているかどうかわからない」
という方も多いですね。
現在の仕事に行き詰まりを感じたり、将来に少しでも不安を感じているのなら、転職を考えてみてはいかがですか?
「でも転職に失敗して今より仕事がしんどくなったらイヤだ」
「万が一年収が下がっちゃうと生活が苦しくなって困る」
と転職にネガティブなイメージを抱いている人が多いのも事実。
このページでは、転職で本当に自分にあった仕事を見つける方法について詳しくご紹介します。
今の仕事にモヤッとした感覚をお持ちで、かといって転職にもそこまで前向きではない方は、ぜひご覧ください。
転職のハードルは昔より下がっている
かつての日本は、一度就職した会社で定年まで勤め上げるというのが一般的でした。
でも今はちがいますよね。
より良い条件の会社へ転職を重ねて、スキルと収入を高めていくのが当たり前。
また、新卒で入社した会社には少なくとも3年以上勤めるというのが常識という考えも廃れてきました。
少子化による労働力不足の影響で、若手人材の勤続歴を問わない会社も増えてきているのです。
総務省の統計局が公表している人口ピラミッドを見れば一目瞭然。
40歳以下の若手人材は年々少なくなってきて、新卒採用でまとまった人数を採用できない企業も増加。
勤続年数や業務経験を問わず、中途採用で人材を確保しようとする動きが今までにないほど活発化しています。
転職者にとって有利な売手市場
自分の強みを生かしてより良い条件で働きたい方や、入社した会社が自分に合っていないと感じている方も、今は転職者に有利な売手市場。
とはいえ何度も転職を続けるのは生活が落ち着きませんし、年齢の上昇とともに選考で不利になる可能性が高まります。
できれば転職は少ない回数で、本当に自分に合った企業や職種に巡り会いたいですよね。
では自分にあった転職先をどのように見つければいいのか。
方法をまとめると、以下のとおり。
- 今の仕事への不満やストレスを明確にする
- 自分の強みを見つける
- 今まで視野に入っていなかった業界にも目を向ける
- 身に付けたいスキルを探す
それぞれについて詳しく見ていきましょう。
今の仕事への不満やストレスを明確にする
転職活動をはじめる前に、自分がなぜ転職したいのかをはっきりさせておく必要があります。
「なんとなく今の仕事が嫌だから」
と漠然とした理由で転職活動をはじめてしまうと、転職先探しの基準も曖昧になりがち。
転職後の会社に満足できず、失敗に終わってしまう可能性が高まります。
たとえば転職したい理由が「仕事内容はイヤではないが、収入が少ない」ならば、職種を変えるのではなく現在の業種業界で待遇のいい企業を探して転職するのもひとつ。
「拘束時間が長いのがツラい」ならばフレックス出勤やテレワークが可能な企業。
「成果を上げても評価されず、やりがいがない」なら実力評価制度がある企業など、転職したい理由を深掘りすることで目指すべき会社像が見えてきます。
転職をはじめるときは、ただ何となく動きはじめるのではなく、「今の生活をこう変えたい!」という具体的な将来像を持って臨みましょう。
自分の強みやアピールポイントを見つける
「あなたの強みはなんですか?」
と面接官から質問されて、パッと回答がすぐ浮かびますか?
自分の強みやアピールポイントを知ることは、自分に合った転職先を探すうえでとても重要。
「自分がやりたい仕事」と「自分に合っている仕事」は、一致している場合もあればちがっている場合もあります。
自分が好きでやりたい仕事なら、苦労してでもやってみたいという方もいるでしょう。
しかし、多くの方は「好き」だけでは続けていけず、自分の得意なことが生かせる「自分に合っている仕事」の方が居心地よく感じるようです。
他社から評価されたことを振り返る
自分の仕事上の強みを見つけるためには、今までの仕事を振り返って、他者から評価されたことを基準に考えてみるのがおすすめ。
ソニーの創業者のひとり、盛田昭夫も以下のような言葉を残しています。
人は誰でも種々様々な能力を持っているものなのに、どんな優れた能力があるかを知らずにいる場合が多い。
盛田昭夫
自分の主観で自分の強みを見つけようとすると「自分の好きなこと」に意識が引っ張られてしまいがち。
たとえば「人と話すのが好き」なことと「営業が上手く契約をたくさん取れる」ことは似ているようで大きく異なります。
しかし自分で強みを見つけようとした場合、「人と話すのが好き」という考えにとらわれて、「きっと自分は営業が得意!」と錯覚してしまう恐れがあります。
自分の強みを勘違いしたまま転職しても、新しい職場でうまく成果を上げられず、今まで以上に苦労することになるでしょう。
今までの仕事のなかで実際に評価された「自分の強み」を正しく把握していれば、自分の強みやアピールポイントはすぐに見つかるものですよ。
誰にだって強みは必ず存在する
「過去を振り返ってみたけど、これといって評価されたことがない・・・」
「自分は弱みしかない気がする・・・」
強みやアピールポイントを考えはじめると、自分のマイナス面ばかりが目に浮かんでしまうことも多いです。
そんな方には、この名言を送ります。
欠点は常に裏から見た長所である。
徳冨蘆花 『みみずのたはごと』より
弱みが目立つのなら、裏を返して考えてみてください。
集中力に欠けるのが短所でも、視点を変えてみれば幅広いことに目を配れるという長所と考えることもできます。
コミュニケーションは苦手だけど、ひとりで黙々と作業することなら得意! という人もたくさんいますよ。
今まで興味のなかった業界に目を向ける
転職するならどんな業種で働きたいですか?
「理系の学部を卒業しているから、技術職や研究職に就かなければならない」
「フリーター歴が長かったから、接客業や飲食業じゃないと仕事に就けない」
というような思い込みを持っている人は意外なほど多いです。
狭い視野で考えていると、自分の可能性を潰してしまうことにつながります。
「学校やアルバイトで学んだことを生かして働きたい!」
という意思の元に転職先を選ぶなら問題ありませんが、「自分は◯◯だからこれしかない・・・」という思い込みは、あなた自信の可能性を閉ざしてしまいます。
理系出身なのに文系就職で活躍している人はたくさんいますし、フリーターから一流企業の役員になった人だっているんです。
かつて吉野家の会長と社長を歴任した安部修仁さんも、もともと高卒のアルバイトからスタートされたのは有名な話ですよね。
転職エージェントで可能性を探る
「やってみたい仕事はあるけど、自分の経歴で目指せるかわからない・・・」
「仕事が忙しくて、興味のある業界について調べる余裕がない・・・」
という方は、一度転職エージェントで相談してみることをおすすめします。
あなたの経験、経歴でどういった業種・職種へキャリアチェンジできるのか、具体的な可能性を提示してもらえますよ。
転職後の年収が気になる方も、今の実力でどれくらいの年収アップを期待できるか、現実的な意見をもらえます。
ほとんどの転職エージェントは無料で利用できるんですから、カウンセリングだけでも受けてみてはいかがですか?
これから身に付けたいスキルを探す
やりたい仕事や転職したい会社を探すのではなく、身に付けたいスキルで仕事を選ぶという方法もあります。
転職をはじめる方は「次こそ一生勤められる会社を探さないと・・・」と慎重になりすぎてしまうことも多いです。
しかしながら、会社の経済状況や雇用状況は時代とともに変わっていくもの。
「一生働きたい!」と思える企業に出会えたとしても、あなたが定年を迎えるまでその会社が存在しているかどうかなんて誰にもわかりません。
倒産とまではいかなくとも、経営方針が変わって入社時とはまったくちがう雇用条件や事業内容になってしまう可能性もあります。
ポータプルスキルを身に着けていく
最近は、【ポータブルスキル】という言葉が注目されているのを知っていますか?
ポータブルスキルとは、業種や業界が変わっても、どんな会社でも通用する【持ち運び可能なスキル】のこと。
具体的には語学力や資格、マネジメント能力などが挙げられます。
敬語の使い方や上司との接し方など、基本的なビジネスマナーも広義ではポータブルスキルに含まれるでしょう。
事業内容が変わってしまったり、会社そのものが倒産する可能性はありますが、あなた自身が身に付けたスキルはなくなりません。
ポータブルスキルが身についていれば、どんな会社でも一定の活躍が期待できますし、転職活動でも大いに役立ちます。
会社の業績悪化や産休・育休後の復帰時も有利となるため、自分主体でより良い働き方を選べるようになりますよ。
やりたい仕事や入りたい会社ではなく、将来のために自分が身に付けたいスキルを考え、それが叶う会社を探すことも転職方法のひとつです。
自分を見つめなおして有意義な転職を
仕事は生活の中心とも言えるため、やりがいを感じられない仕事を毎日続けることは大きなストレスになります。
「就職した会社には一生勤め続けなければならない」
という考えはもはや古く、今は個々がスキルを身に付け、より良い暮らしのために自分主体で社会を渡り歩いて行く時代。
自分の仕事に少しでも不満を感じているのなら、転職という選択肢を視野に入れてみてください。
結果的に今の仕事を続けることになったとしても、外に目を向けてみることは決してムダになりません。
会社に内緒で転職活動をしてみた結果、思いがけない出会いに巡り会えるかもしれませんよ。