上司や同僚、後輩など、職場の人間関係は良好ですか?
転職を考えている人が「仕事を辞めたい・・・!」と思った理由の第1位は給与の低さ。
そして第2位は人間関係という調査があります。
職場の人間関係は、毎日ストレスを溜めずに働くうえでとても重要な要素。
同じ仕事内容、同じ給与でも、一緒に働く人たちとの関係性によって居心地の良さは大きく変わりますよね。
このページでは、職場の面倒な人間関係の対処ポイントについて詳しくご紹介します。
人間関係に疲れている方は、ぜひご覧ください。
人間関係を悪化させないための5つのコツ
人間関係の悪い職場は、本当に大きなストレスになりますよね。
職場で人間関係が悪くなってしまう原因は本当にさまざま。
自分にはまったく非がないのに一方的に上司から嫌われたり、社内の派閥争いに巻き込まれてしまうことも。
自分ひとりの力でこじれた人間関係を解決することは不可能といっていいでしょう。
「人間関係がおかしくなってきた・・・」
と感じたときは、これ以上関係を悪化させないための対処方法を試してみてください。
今すぐに実施できるコツは以下の5つ。
- 合わない人となるべく距離を置く
- 関係がこじれ始めたら早めに対処
- 人ではなく行為が嫌いに置き換える
- 人間関係の外の人に相談する
- 職場の人間関係に依存しすぎない
それぞれについて詳しく見ていきましょう。
合わない人となるべく距離を置く
人にはそれぞれ個性がありますから、合う人がいれば合わない人がいるのも当然。
どちらが悪いという訳ではないのに、いつも言い合いになってしまったり・・・
なんとなく言動一つひとつ気に入らない・・・! という人と出会うこともあるでしょう。
人間同士の相性の良し悪しは確実にありますし、努力でなくすこともできません。
「この人とは合わない・・・」
と感じたときは、なるべく関わりを持たないのが一番。
「誰とでも仲良く遊びましょう!」
と子供に教えていた幼稚園や小学校でも、近年は「合わない人とは仲良くしなくていいが、攻撃や干渉はしてはいけない」と教えることが増えているんです。
無視をすればいいという意味ではない
なるべく関わらないといっても、もちろん「徹底的に無視をしろ!」という意味ではありません。
顔を合わせれば挨拶は必要ですし、仕事上の会話はもちろん交わします。
職場の雰囲気を壊さない程度の雑談も必要でしょう。
ただし、日常的な関わりのなかで、性格が合わない人に対して自分の心を開く必要はありません。
相手を自分の気に入るように変えようとする必要もありません。
合わない人と無理に接しようとして関係をこじらせてしまうと、職場の周りの人にまで迷惑が及びます。
同じ職場で働いていても、相性の悪い人と仲良くする必要はありません。
「職場の人たち全員と仲良くしなければいけない・・・」
というプレッシャーから解放されるだけでも、人間関係がずいぶん楽になるものですよ。
関係がこじれ始めたら早めに対処
合わない人と距離を取ろうとしているのに、向こうから突っかかってきたり、無視や攻撃をしてくる人もいます。
放置すればするほど関係が悪くなってしまうこともあるため、早めの対処が肝心。
こちらに落ち度があったときは、プライドを捨てて素直に謝り、イヤな態度をやめてくれるように頼んでみることもひとつ。
ときには上記の理由を説明して「お互い合わないようなので、距離を保って接しましょう」と提案してみるのも効果的です。
本来、相手のことが気に入らないからといって態度に出すのは、社会人として失格。
年齢や立場が上の相手が感情的な態度を取ってきたとしても、「社会人としてはこちらの方が格上」と思いながら接すれば冷静に対処できるものですよ。
「職場の人との関係が悪くなりはじめた・・・」
と感じたら、余計にこじれる前に早めの対処をすることをおすすめします。
人ではなく行為が嫌いに置き換える
職場に合わない人がいるのは当然とお伝えしましたが、見方を変えることによって苦手な人を克服できるかもしれません。
あなたが苦手だと思う人にも、その人なりの良いところはきっとあります。
あなたが「合わない」と感じる要素によって、その良いところが見えにくくなっていることもあるのです。
嫌いな人の良いところを見つけるためには、「その人本人」と「イヤなところ」を切り離して考える必要があります。
たとえば言葉づかいが荒っぽく、すぐに怒鳴る上司のことを苦手に感じているとします。
「この上司が嫌い」と考えるのではなく「荒っぽい言葉遣いが嫌い」「すぐ怒鳴るところが嫌い」と置き換えるんです。
怒鳴ったりする行為は、上司以外の誰がしても嫌なことですよね。
本人とその人の行為を切り離して考えてみれば、「すぐに怒鳴るけれど言っていることは正しい」など、苦手な人の良い部分が見えてきます。
「この人が嫌い・・・」
と思ってしまうと、「嫌い」という気持ちが先行してその人のすべてを否定してしまいがち。
人を否定するのではなく、一つひとつの行為を否定することで、苦手な人にも良い部分を見いだせて人間関係を改善できるかもしれませんよ。
普段関わりのない人に相談する
「人間関係が理由で仕事を辞めたい・・・」
と思ったときは、会社と関係のない友人や家族、多部署の同期など、普段仕事で関わらない人に相談してみることをおすすめします。
狭い人間関係の中でひとりで悩んでいると、どんどんネガティブ思考になってしまいがち。
事態を必要以上に悪く考えて、「もう仕事を辞めるしかない・・・」と思い詰めてしまうことも。
仕事で関わりを持たない人に相談することによって、事態を客観的に捉えられ、改善の糸口を見つけられることもあります。
また、職場の先輩や同僚に相談すると、知らず知らずのうちに相談した話が上司などに伝わってしまう可能性も。
「ここだけの話にするから」
「絶対に誰にもいわないから」
といわれたところで、飲み会の場でポロッとこぼしてしまう人は山程います。
デリケートな人間関係の問題は、必ず職場と関わりのない人に相談しましょう。
職場の人間関係に依存しすぎない
職場は生活の大半の時間を過ごす場所ですから、人間関係は大切です。
しかし、もし職場の人間関係が悪くなってしまっても、ほかに属しているコミュニティがあれば、職場の人間関係で悩みすぎずに済みます。
家族や恋人、友人など、私生活の中に信頼できる人がいれば「自分にはこの人たちがいるから、職場でツラくても大丈夫・・・!」と心の安定を保つことができるでしょう。
人間関係自体に変わりはなくても外でストレスを発散できますし、深刻にならず気楽に捉えることで改善していく問題もあるかもしれません。
人間関係を職場で完結させようとせず、仕事後や休日に会える人を作ることで悩みを抱え込まずに済みますよ。
人間関係に限界を感じたときは早めに退職を
「人間関係を改善しようといろいろ試してみたけど、やっぱりダメだった・・・」
「上司と相談はしたけど、以前より職場でのいじめがヒドくなってきた気がする・・・」
人間関係の難しいところは、どれだけ努力をしても結果が変わらないこともあるということ。
「もう限界・・・」と感じたときは、ムリをせず退職を検討してみましょう。
ストレスを抱えながら働き続けることは、心身ともに大きなダメージを受けます。
そして精神的な負担を背負ってしまうと、完全回復には数年以上時間がかかることもあるんです。
誰よりもあなた自身を守るために、辞めるという選択肢を真剣に考えてみてください。
面接で退職理由は絶対に問われる
「でも人間関係が嫌で辞めたとなると、面接で落とされそう・・・」
「退職理由を質問されたら、どう回答していいかわからない・・・」
いざ転職すると決めても、退職理由をどのように伝えるか悩みますよね。
どのような会社でも退職理由は必ず質問されますから、あらかじめ伝え方を考えておく必要があります。
ひとつの例として、以下のような回答を参考にしてみてください。
- 前職では正当な評価を受けられなかった
- いじめなどの理不尽な対応がまかり通っていた
- 上司や同僚からのパワハラがひどかった など
あくまで自分はまっとうに仕事をしていたのに、前職の組織風土が変だったという体で話すのです。
きちんと体系立てて説明できれば、面接官にも退職したことを納得してもらえるでしょう。
選考突破の秘訣は事前の面接練習
面接で質問されるのは退職理由だけではありません。
あなたの強みや弱み、採用するメリット、中長期的なキャリアプランなど、回答に困る質問が飛んでくることもあります。
中途採用の面接でやってはいけないことは、回答に迷ってフリーズしてしまうこと。
面接の失敗を防ぐためには、あらかじめ練習しておくことをおすすめします。
家族や友人に付き合ってもらうのもひとつですし、頼みづらいときは転職エージェントを利用してみるのもひとつ。
キャリアカウンセリングや模擬面接を通じて、あなたが無事に転職先を見つけられるようにサポートしてくれますよ。
職場の面倒な人間関係をうまく乗り切ろう
職場の人間関係は非常にシビアな問題です。
上司や同僚と馬が合うかどうかは、実際に働いてみないとわからないという、いわばギャンブルのようなもの。
良い関係を築ける仲間に恵まれれば最高ですが、あくまでも会社の人は「同じ会社に所属しているだけ」ということを忘れずに。
どうしても自分と合わない人がいるときは、そもそも仲良くする必要は微塵もないということを思い出してください。
仲良くなれないからといって思い悩む必要はありませんし、イヤな上司の対応も仕事のうちと思えば割り切れることもあります。
そして限界を感じたときは、ムリをせず退職することも考えてみてください。
ムリをして体調を崩すようなことは、絶対にあってはならないんです。
万が一体を壊しても、会社は守ってくれませんよ。