どれだけ残業しても増えない給料、いつまでもなくならない残業。
なぜ残業はなくならないのでしょうか。
残念ながら、それはあなたの会社の経営者や上司が無能だからです。
日頃どれだけ偉そうな態度を取っていても、社内での評価が高かったとしても、その上司はマネジメントの点において無能です。
いつまでも残業ばかりな会社で働き続けて、その先に明るい未来はあるのでしょうか。
状況が改善される見込みがないのであれば、会社から去ることを真剣に考えてみてはいかがですか。
残業時間をコントロールするのも上司の仕事
毎月数十時間もの残業をしなくとも業務がスムーズに回るように、必要な人員や仕事量を調整するのが組織の上に立つ人間の仕事です。
もちろん口で言うほどマネジメントが簡単なことでないことは、誰だって理解しています。
しかしながら、人をマネジメントする立場の人間は、相応の権限と給料をもらっています。
給料に見合う仕事をしろ、ということです。
部下が働きすぎで体調を崩してしまったり、精神的なダメージを受けてしまったという話もよく耳にします。
部下の体調の変化に気づくことができず、適切なサポートをすることができなかった上司の責任問題です。
ほとんどの場合、部下は上司を選べません。
異動の希望も出せず、今の上司についていっても未来があると思えないのなら、会社を辞めたほうがいいかもしれませんよ。
社員を使い捨てることが当然の経営者
サービス残業をさせないと利益が出ない!仕事が回らない!という声も聞かれますが、それはビジネスモデルそのものに欠陥があるということです。
ビジネスとして成り立っていません。
サービスの単価を上げるなり、業務工数を見直して労働時間を削減するなり、改善できることはいくらでもあるはずなのに、部下に無理をさせるという楽な道を選んでしまう。
会社全体が今のやり方を変えようとしないのであれば、そんな会社は早々に見切りをつけたほうがいいです。
上司の考えというよりも、会社のトップに問題がある可能性が高いです。
残念ながら、社員をこきつかって、働けなくなったら使い捨てればいい、と考えている経営者は少なくありません。
会社時代の考えに違和感や不安を感じるのなら、体調に悪影響が出てしまう前に離脱することを考えてください。
定時で上がれるように努力することも必要
残業がなくならない原因の多くは会社や上司にあるわけですが、それがすべてではありません。
働いている人自身も、定時までに仕事を終わらせる努力をしないといけません。
どう頑張っても終わらない仕事量なのであれば、それは上司の仕事の振り方が下手ということ。
努力や工夫次第で終わらせられる仕事量なら、必死に頑張るべきです。
本来定時で上がれるはずの業務量なのに、ダラダラと惰性で仕事をして、2時間3時間と残業を積み重ねていく人もたくさんいます。
家に帰りたくないときがあるのはわかります。
どこにも行くあてがないから、会社に残ってダラダラと残業する人もいたり。
上司が有能であれば、無駄な残業はなくすように指導されるはずです。
いくらでもダラダラと残業ができるということも、上司が無能であることを証明しています。
考え方は人それぞれですが、きっちり定時で仕事を終えて、プライベートも充実させられた方が楽しいと思いませんか。
無理に趣味を作ったり、習い事なんてしなくても、仕事から離れる時間が増えるだけでもリフレッシュできるものですよ。
残業がなくならない現状を変える道とは
いつまでも残業がなくならない現状を自分の力で変えていく、それも不可能ではありません。
社長や上司が考えを改めるように根気強く説得を重ねたり、自分自身が出世して会社を改革しようと頑張ってみたり。
どちらも簡単は話ではないですね。
部下が上司を改心させるというのは、恐ろしく難しいです。
つまらないプライドを持った上司も多いですから、聞く耳を持ってくれない可能性も高いです。
出世して権限のある立場を目指すというのも一つですが、とてつもなく時間がかかりますし、会社の規模が大きければ反対勢力も出てくるでしょう。
膨大な時間をかけて、たくさんの困難を乗り越えて、そこまでして会社を変えていきたいのでしょうか。
もっとまともな会社へ転職したほうが効率的ではないでしょうか。
残業の少ない会社へ転職するためには
残業ばかりの現状が改善されていく見込みがないのであれば、もっとまともな労働環境で働ける会社へ転職しましょう。
今は働き方改革を推進している企業が増えてきており、残業時間の縮減、有給消化の促進など、ワークライフバランスのとれた職場がたくさんあります。
今の仕事が好きだから、クライアントに迷惑をかけたくないから、という気持ちで仕事を続けるという選択肢もひとつです。
それでも体調を崩し始めたり、何かしら不調を感じ始めたときには、自分自身のことを最優先に考えて、転職することを検討してみてください。
自己都合退職でもすぐに失業保険がもらえる
会社を辞めたとしても、自己都合退職の場合、失業保険をもらえるまで3ヶ月ほどかかるからなぁ…
と心配される方も多いのですが、残業時間が毎月45時間を超えていた場合、すぐに失業保険をもらえる可能性があります。
離職の直前6か月間のうちに3月連続して45時間、1月で100時間又は2~6月平均で月80時間を超える時間外労働が行われた場合、特定受給資格者として認められます。
特定受給資格者と認められると、手続き後1ヶ月以内に失業手当を受け取れる可能性が出てきます。
転職活動は長引くことも多いため、もらえるものはもらっておいた方がいいですよ。
毎月45時間以上残業していた方は、退職後にハローワークで忘れずに手続きをするようにしましょう。
転職エージェントの非公開求人をチェック
いざ転職活動をはじめよう!と思うと、まずはリクナビネクストやdodaなどの大手転職サイトに登録する人がほとんど。
もちろんそれは間違いではないのですが、いくつかの転職エージェントをうまく活用してみることをおすすめします。
わざわざ転職の相談に行くのは面倒くさい…と感じる人もいますが、転職エージェントが抱える非公開求人を見逃してしまうのはもったいないです。
非公開求人は、競合他社に知られたくないプロジェクトやポジションの募集も多いのですが、応募が殺到することを避けるために転職サイトへの掲載を控えている企業もあります。
つまり、誰もが入社したがるような労働条件の良い会社ほど、非公開で中途採用を募集しているのです。
残業の少ない会社で働きたい!ということであれば、転職エージェントを利用しないのは大きな機会損失につながりますよ。
書類選考や面接を突破できるかは自分次第
残業がほとんどなく、福利厚生も充実している企業を見つけられたとしても、書類選考や面接を突破して内定を勝ち取れるかどうかはあなた次第です。
職務経歴書がスカスカであれば書類選考で落とされる可能性が高まりますし、緊張しすぎてグダグダな面接をしてしまえば内定は遠のいていきます。
書類選考や面接に不安がある人は、ここでも転職エージェントをうまく活用しましょう。
無料で職務経歴書を添削してもらえますし、模擬面接の練習を依頼すれば納得行くまでとことん付き合ってもらえます。
たとえば、最大手のリクルートエージェントの場合、面接官の立場をシミュレーション体験できる面接力向上セミナーを定期的に開催しています。
受講者の99%が「大変満足」または「満足」と回答している人気セミナーです。
ここで働きたい!と思えた会社の面接で落とされてしまわないように、一度受講してみてはいかがですか。
面接は一発勝負、失敗したら次はありませんよ。
残業せずとも稼げる道はたくさんある
残業代が出なかったとしても、毎日ダラダラと残業することにやりがいを感じている人もいます。
遅くまで会社に残っていることに「俺、頑張ってる!」と勘違いしているタイプの人ですね。
そういう人は好きなだけ働けばいいですが、上司になったとき、それを部下に求めるのは絶対に止めましょう。
残業が当たり前になっている人には想像しづらいかもしれませんが、残業をせずともお金を稼げる道はいくらでもあります。
定時ぴったりで家路についている人なんて山ほどいます。
毎日遅くまで働くことに不満や違和感を感じている人は、早めに見切りをつけて次の道を探しましょう。
自分一人で転職先を見つけることが難しいのなら、転職エージェントなどの無料サービスをとことこん活用してください。
転職活動でつまづく人も少なくありませんが、進め方さえ間違えなければ、自分らしく働ける会社はきっと見つかります。
現状を改善できない無能な経営者や上司についていっても、明るい未来はありませんよ。
あなたらしく働ける会社と出会えることを心から願っています。