「急な依頼で悪いけど、この資料アサップでお願い」
「言いたいことはわかるけど、エビデンスあるの?」
職場で飛び交うカタカナ・ビジネス用語にイラッとした経験はありませんか?
馴染みのない言葉を突然使われると、そもそも何の意味かわからなかったり。
その場は適当に話を合わせて、後で意味を調べたことのある人も多いですよね。
このページでは、人をイラッとさせるカタカナ・ビジネス用語について詳しくご紹介します。
あなたが普段何気なく使っているカタカナ言葉、相手をイラッとさせているかもしれませんよ。
イラッとくる主なカタカナ・ビジネス用語
乱用に注意したいカタカナ・ビジネス用語について具体的に見ていきましょう。
このページに掲載している内容は、クラウドワークスを通じて社会人の方100人にアンケートを実施した結果です。
何にイラッとくるかは人それぞれなので、あくまでひとつの意見として受け止めてくださいね。
アサップ
イラッときます。本来の言葉を略しすぎと思うし、言われて良い気持ちはしない。(40代 男性)
初めて見た、聞いたとき何だ?って思った単語。出来るだけ早くでいいじゃん紛らわしい、と思いました。(20代 女性)
当たり前のようにアサップという単語が飛び交う職場でない限り、極力使わないほうが良いビジネス用語のひとつ。
下手に使うと、もれなく痛い人と認定されることでしょう。
「なる早」で十分伝わりますから。
アサイン
「メンバーアサインして」と言うけど普通に「誰がやるか決めて」で良いと思います。カッコつけるなよと思います。(40代 男性)
任命されてと言えば良いのにわざわざカッコつけて言うところがイラッときます。(30代 女性)
アジェンダ
一時期、政治の世界でもよく使われていてメジャーになった言葉だとは思いますが、一瞬、どういう意味だっけと思ってしまうので、日本語で「議題」と言ってくれた方が瞬時に理解できるのでいいと思っています。無駄にカタカナ用語を使われるとイラッとします。(30代 女性)
未だにイラッとします。議題とか計画という日本語で何故ダメなのだろうか。イラッとします。(30代 男性)
アジェンダではなく“議題”って最初から日本語で言ってくれたほうがわかりやすいです。(20代 女性)
「明日の会議、アジェンダ先にメールしといて」
なんてことを言われた経験のある方も多いのではないでしょうか。
アジェンダとレジュメがごちゃごちゃになっている人も多そうですね。
アグリー
そのくらい日本語で話してほしい。ディスアグリーも一緒。(30代 女性)
アライアンス
提携先という意味ですが、上司が得意げに使っていてイラッとしました。(40代 女性)
イノベーション
最近は会議のたびに上司より飛び出す。それまで、「技術革新」や「業務改革」と言っていたものが置き換わっただけの話だが、言葉が気に入ったのか「イノベーション」をとにかく嬉しそうに連呼するので、何回言うのか数えたくなってきます。(30代 女性)
エビデンス
英語の発音としてはてんでおかしいし、なんでわざわざエビデンスなんて言うの?イヴィデンスやろがって思う。(30代 男性)
お客さん商売なので商談をつぶしたくないために、食事費用を立て替えたり、タクシーを手配しても清算する時に経理部からやたらにエビデンスは?と要求されました。何かとエビデンス、エビデンスってイライラします。(40代 男性)
以前は契約書取っておくようにとかわかりやすく言ってくれる上司でしたが、新しく赴任した上司はエビデンス取っておいてとか「似合わないでしょう」とイライラします。(20代 女性)
証拠って言った方が明らかに言いやすいから。英語できますよ自慢をされているようで不快。(20代 女性)
「エビデンスを残せ!」とよく言われて、イラッとしました。
時間がないなかの細かい指示でよく言われたので、イライラしました。(30代 女性)
日本で話したほうが省略化できるし、伝わりやすい用語の代表格、エビデンス。
ビジネスにおいて証拠を残しておくことは非常に重要ですが、相手に不快感を与えない言葉を選ぶことも大切でしょう。
オーソライズ
日本語で公認すると言った方が分かりやすいし早い。(30代 男性)
意味合いは整合。日本語の方が早いのではと思う。(20代 女性)
オポチュニティ
認知度が低い小難しい用語を多用し弁論していた合同朝会の発表者達、役員受けが良いのかも知れないが聞いている側は堅苦しく大変窮屈。
機会、チャンス等の分かりやすい言葉を用いる方がよっぽど相手に熱く伝わるのではと思った。(40代 男性)
日本語で「機会」と言ったほうが早いのに、わざわざ横文字を使うところが嫌。(20代 女性)
キャッチアップ
個人的に、この言葉を多用する人は仕事ができない印象があります。まぁ多用している時点で何かしら追いつけていないということなので当然かもですが。(30代 男性)
コミット
ライザップのCMが流れ出した頃からやたらと上司がコミットという言葉を使いだしたからです。日本語でOKって感じです。(30代 男性)
何かカッコつけている感じがする。普通に約束とか、目標って言えば良いじゃんって思います。(20代 男性)
コンセンサス
同意とか了承とか承認とか了解とか、それぞれ微妙にニュアンスが違う言葉があると思うのですが、それらを雑に合わせたような使いかたがよくされていて、勤め人当時はイライラしました。(30代 男性)
「コンセンサスは取れているよね?」とか言われますが、だいたいは確認取れているか?で済む内容。日本語で話をしてほしい。(30代 男性)
英語できないくせに、いちいち顧客とのアポイントや、社内会議の際に、コンセンサスとれたと、いちいち聞いてくる上司がうっとうしく感じるからです。(20代 女性)
「確認したの?」で済む会話を、わざわざカタカナを使うあたりにイラッときますね。
確認とコンセンサス、どちらが言いやすいか小一時間問い詰めてやりたいです。
コンプライアンス
よく聞く言葉ですが、なぜあえて英語である必要があるのかわかりません。単にルール、法律という言い方で充分なのではと思います。(40代 男性)
何かとカタカナ用語を多用する部署の先輩が、お偉いさんのいる場面で得意そうに「コンプライアンス的にどうなんだ」と言ってくるのがイラッとします。(20代 女性)
コンプライアンス違反について朝礼でよく上司が説明していますが、一番違反しているのはあなたですと言いたい。(40代 男性)
問題が起きたときに、上司に報告したさいに『コンプライアンス的にはどうなってるの』と聞かれましたが、企業論理的な問題ではなかったし法令遵守に関わるものではなく使い方も変ですし、上から目線で余計にイラつきました。(30代 女性)
言っている人間も言われている人間も言葉の意味及び定義をきちんと理解していないのに言えば一端の真面目なサラリーマン気取りになる不快な言葉に感じることが何回かあったので。(40代 男性)
最近何かと社会で重要視しているところが鼻に付くからです。(20代 女性)
今回のアンケートのなかで、イラッとくる用語No.1はコンプライアンスでした。
数年前からテレビなどでも頻繁に使われるようになりましたよね。
「コンプラ」と略す人も少なくありません。
本来、法令遵守という意味ではあるものの、少しズレた意味合いで多用している人も多そうです。
サジェスト
接客業ですが、サジェストの本来の意味は「提案する」であり決してオススメするではありません。
本当に提案するという意味で使っている上司はほぼ0なのでちゃんと意味を理解した上で使って欲しいです。
ちなみに部下に教えるときもオススメする時にと教えているので聴いてるこっちが恥ずかしいです。(30代 男性)
ステークホルダー
「企業の利害関係者」のことですが、株主や取引先・顧客ばかりに目が向いて肝心の「従業員」を忘れている!
普段は「従業員を大切にする会社」をモットーにしているのに、この会社は何を考えているんだ!と思ったことがあります。(30代 男性)
ディティール
「詳細」を意味します。英語の発音では、「ディーテェール」で最初にアクセントがくるのですが、日本式の発音だと、「ディテール」、しかも「テ」の部分にアクセントがくるので、聞いててものすごく不快です。(30代 男性)
バッファ
「スケジュールにバッファを持たせる」なんて言われたが、日本語で行った方が意味も伝わるし、言葉も短く伝えられるので無駄だと思う。(40代 男性)
ファジー
あいまいを「ファジー」と言われた時にはイラっとしました。
「それはファジーなままがいいんじゃないか?」→かっこつけているけど、放置しろってことじゃないか!とイラっとします。(30代 男性)
フィジビリ
会議でよく使われていましたが「調査」とかで十分だろうと思いました。あとは響きが絶妙にイラっとします。(30代 女性)
そもそも正しい名称はフィジビリティスタディのようですが、おっしゃる通り日本語で「調査」と伝えたほうがわかりやすいですね。
とりあえずフィジビリって言っておけば、それっぽさを演出できるので、多用している人も多そうです。
プライオリティ
上司が会議で仕事の順番を決めるときに、何十回も言い続けていてうんざりしました。その前の会議まで一度も言ったことが無かったのに・・・どこかで覚えてきたんだろうなと思いましたね。(20代 男性)
プライオリティという言葉が好きではありません。優先順位と言ってほしいです。(30代 女性)
当時の上司に言われた一言で、当時意味が解らず、イラッとしました。それ以降この言葉は嫌いでイラッとします。(20代 男性)
「プライオリティを考えろ!」
なんてことを言ってくる上司もいますけど、優先順位のほうが絶対に言いやすいですよね。
ペンディング
上司が保留することを「ペンディング」とよく言うのですが、なぜわざわざ英語にするのかイラッとします。(30代 男性)
WEB業界だったのですが、ある時期になって急に言い出すようになったのです。「保留」で良いんですよ。何故わざわざ文字数を増やして言う必要性があるのか理解できないですし、言い換えることでプラスになることが無いので何の意味もない。(20代 男性)
ミートアップ
ポップなミーティングという意味らしいですが、聞いているこっちがバカっぽくて恥ずかしく感じるので使わないでほしい。(20代 男性)
モチベーション
上司が好きな言葉で、公私に関係なく、モチベーションの有り無しで評価されます。(30代 女性)
「あー。モチベーション下がる。」って言われたときにイラッときました。こちらは後輩を育てるために、いろいろと考えながら、少しずつ仕事を教えこんでいるのに・・・(30代 男性)
リスケ
スケジュール調整ときちんとした言葉を使って欲しいのですが、短縮され、最初何のことを言っているのかわからず思わずイラッとしました。(20代 女性)
何社か外注に加工依頼した製品が納期遅れとなり、顧客への出荷予定日が大幅に遅れてしまうことがあった。この時上司が放った言葉。「お前が外注の納期管理をしないから何度もリスケすることになったんだろ!」殴ってやろうかと思った。(30代 男性)
アポ時間の変更のこと。初めて聞いたとき「知らないの?」って顔された。知るか。(30代 男性)
意識高い系の人が、どや顔で使っていてムカついたので。普通に予定変更とか言えばいいじゃんと思った。(20代 女性)
リスケは言葉も短くて使いやすいため、多用する人が多いですね。
とはいえ日程変更やスケジュール再調整と伝えたほうがわかりやすいのも事実です。
カタカナ・ビジネス用語は乱用に要注意
ビジネス用語には便利なものもたくさんありますが、使い方次第では相手をイラッとさせてしまいます。
とくにある程度英語が使える方からすると、発音のちがいや本来の意味と少しずれる点から違和感を感じることが多いようです。
日本語で話したほうが言葉も短く、正しく伝わりやすい用語も多いですから、くれぐれも乱用には注意しましょう。
「議題のことをアジェンダって言ってる自分はイケてる・・・」
「コンプライアンスって言っておけば英語ができる人に見えるかな・・・」
なんて痛い勘違いは絶対にしないでくださいね。