ネクタイをしめる若い男性

フリーターをはじめ、非正規雇用のまま働き続けることにはリスクしかありません。

「人生をかけてでも、絶対に叶えたい夢がある」

「家庭の事情で、どうしても正社員では働けない」

などのフリーターを続ける明確な理由がない限り、1日でも早く正社員を目指すべきです。

「でも、今さら正社員を目指すのは難しそう・・・」

「応募したところで採用される自信がない・・・」

と不安になる気持ちも理解できます。

このページでは、既卒やフリーターから正社員就職を叶える方法について詳しく解説しています。

「正社員として働きたい!」という思いが少しでもあるなら、ぜひチェックしてみてください。

フリーターとして働き続けるリスクを知る

スマホを見ながら顔をしかめている男性

あなたが卒業後にフリーターという道を選んだ理由、事情は何ですか?

幼いころからの夢を追いかけている人もいれば、家庭の事情であえて定職につくことを避けた人もいますね。

フリーターなんて社会人としてダメだ! ということではありません。

働く時間を柔軟に調整できたり、自分の好きな仕事を選べるなど、正社員では得られないメリットもたくさんあります。

ただし、フリーターとして働き続けることのリスクについて正しく理解しておくことは大切です。

「正社員にはなりたいけど、別にこのままフリーターでもいいかな・・・」

と考えている方がいたとしたら、まずはこのパートをじっくりご覧ください。

単純作業はAIやロボットに奪われる

今、あなたはどんな仕事をしていますか?

高度な技術やスキルが求められるアルバイトなら、とくに気にする必要はないかもしれません。

もし誰にでもできるような仕事だとしたら、強い危機感を持ってください。

そう遠くない未来に、単純労働のほとんどはAIやロボットに奪われることになるでしょう。

外国人労働者もどんどん増えていって、スキルを求められない仕事のほとんどは低コストな労働力へ流れていきます。

5年後、10年後を見据えて仕事を選んでいかないと、30代、40代になってからでは取り返しがつきません。

どのような仕事を選ぶかは個人の自由ですが、将来を考えるなら、どんなスキルを身につけるべきかを今一度考えてみてください。

年収は150万円前後でボーナスもない

あなたの今の時給はいくらですか?

仮に時給が1,000円だった場合、週に5日、6時間働いて月給は約12万円。

年収で見ると約144万円。

時給1,300円で1日8時間働いて、ようやく月給が20万円を超えてきます。

当然、ボーナスもありませんから、年収は250万円にも届きません。

さらに、手取りの給与はもっと下がります。

健康保険や年金、所得税などが毎月の給料から引かれていきます。

大学を卒業して1年以上経っていれば、住民税の支払いも発生するでしょう。

実家住まいなら、月10万あれば生活に困ることはありません。

でも、いつまで今の生活を続けていくつもりですか?

職場の都合でシフトを削られる

「フリーターでもたくさん働けば年収アップを目指せる!」

その考えは間違いではありません。

ですが、毎日8時間きっちり働ける保証はありません。

なぜならフリーターの場合、職場の都合でシフトを削られることが多々ありますよね。

8時間勤務のつもりで出社したのに、「今日は店ヒマだから早めに上がって」といわれることも。

正社員や派遣社員のように、8時間勤務が約束されていないことも理解しておきましょう。

将来性がなければ結婚もできない

あなたには将来を誓いあったパートナーがいますか?

すでに籍を入れていたり、婚約しているなら気にする必要はないかもしれません。

「美人orイケメンと付き合いたい」「○歳までに結婚したい」「子供は2人ほしい」など、恋人を募集中の方は要注意。

考えてみてください、婚活パーティーで年収150万円の人が目の前に座ったら、あなたはどう思いますか?

とくに女性は結婚相手に経済力を求めます。

共働きが当たり前の時代になったとはいえ、「男性にはたくさん稼いでほしい!」と考えている女性がほとんど。

「好きな人ならフリーターでも気しない♡」という人も稀にいますが、相手の両親から結婚を猛反対されることも。

将来的に結婚して、子供も育てていきたいなら、目安として年収400万円以上はほしいところです。

フリーターのままで年収400万円、目指せますか?

フリーターは社会的な信用が著しく低い

「フリーターで結婚している人なんて山ほどいるじゃないか!」

仰るとおり、世の中には既婚のフリーターもたくさんいます。

理解のある相手であれば、結婚を認めてくれることでしょう。

ただ、どうしてもフリーターは社会的な信用が低いです。

たとえばクレジットカードの審査に通らなかったり、住宅ローンなんてほぼ確実に審査で落とされるでしょう。

「あそこのご主人、いまだにフリーターらしいわよ」

世間からの印象もよくありません。

業績悪化で真っ先に首を切られる

SHARPが海外資本の企業に買収されたり、半導体メーカーのエルピーダメモリが倒産するなど、大手企業といえど、数年後にはどうなっているかわからない時代です。

万が一あなたの勤め先の業績が悪化した場合、フリーターは真っ先にコストカットされます。

つまりクビです。

「明日から来なくていいです」といわれることは少なくとも、「来月いっぱいで閉店することになりました」と店長から通達があることも。

この先ずっと業績が安定しているかどうかは、誰にもわかりません。

フリーターとして働いている以上、目の前の仕事を全力で頑張るしかないのです。

既卒と呼べるのは卒業後3年まで

バスに乗って移動中の女性

ここまでフリーターとして働き続けることのリスクについてご説明しました。

正社員就職を成功させるポイントについてご説明する前に、既卒の扱いについても改めて解説しておきます。

今、あなたは卒業してから何年目ですか?

既卒として扱われるのは、大学を卒業してから3年間まで。

これは2010年に改正された青少年雇用機会確保指針により定められたものです。

今般の改正では、事業主は、学校等の新卒者の採用枠に学校等の卒業者が学校等の卒業後少なくとも3年間は応募できるようにすべきものとすること等を新たに盛り込みました。

(中略)厚生労働大臣から主要経済団体に対して青少年の雇用の機会の確保等に関する要請書を送付し、卒業後3年以内の卒業者に対する新卒枠での応募の受付について更なる取組を要請したところです。

当時はリーマンショックの影響で、就職先を見つけられない学生が急激に増えたという時代背景がありました。

では大学を卒業して4年目になると、どうなるのでしょうか。

どうもなりません、ただのフリーターです。

30歳を超えると選択肢は一気に狭まる

既卒という期間は、ある種のボーナスステージのようなものです。

青少年雇用機会確保指針の改正までは、【ただのフリーター】として扱われていたものが、【既卒】という特別枠に分類されたのです。

ただし、先ほどもご説明したようにタイムリミットは3年間。

正社員として働ける就職先を見つけるうえでも、なるべく早く行動を開始することをおすすめします。

なぜなら万が一フリーターのまま30歳を超えてしまうと、選択肢が一気に狭まります。

正社員としての就業経験のない30代なんて、採用担当者が絶対に採用したくない人材のひとつ。

中途採用の基本は「疑わしくは落とす」ですから、そもそも面接にすら進めないことがほとんどでしょう。

だからこそ既卒という特別な期間が適用されているうちに、納得のいく就職先を見つけないといけないのです。

決して楽観視できない既卒の就職事情

新卒採用の求人倍率

出展:大卒求人倍率調査(2019年卒) リクルートワークス研究所

「既卒のフリーターを採用してくれる企業なんてあるの・・・?」

と疑問に思う方は多いですね。

結論をお伝えすると、すごく増えています。

リクルートワークス研究所の調査によると、リーマン・ショック後は1.2前後まで落ち込んだ大卒求人倍率も、2018年は1.88まで上がってきています。

これはつまり、学生にとって就職先を見つけやすい状況になっているということ。

そして就職活動の難易度が下がってきているのは、既卒者にとっても同じということです。

大手企業と中小企業の求人倍率の差

「求人倍率が上がっているなら、誰もが知っている大手企業にも就職できるかも!」

と安易に考えるのは禁物です。

リクルートワークス研究所が発表している大卒求人倍率は、正しく理解しないと意味がありません。

参考として、以下の引用文を読んでみてください。

従業員規模別に見ると、300人未満企業(中小企業)では9.91倍と、前年の6.45倍から+3.46ポイントと大きく上昇し、過去最高となった。

5,000人以上では0.37倍と、前年の0.39倍から-0.02ポイント低下しており、従業員規模間の倍率差は拡大している。

中小企業は学生1人につき10社近い求人が出ていますが、従業員数5,000人以上の大手企業は学生1人につき0.37社しか求人がないということ。

全体の求人倍率が上がっているといっても、それは中小企業に限ったこと。

誰しもが大手有名企業に入れるほど、甘い話ではありません。

大手企業は新卒至上主義にこだわりがち

大手企業の求人は募集人数がそこまで多くないことに加えて、「新卒以外採らない!」という企業も少なくありません。

「新卒至上主義はおかしい!」

という声を上げる人も少なくありませんが、企業独自の方針を一個人が変えるなんて不可能。

企業が新卒採用にこだわるのは相応のメリットがあるからです。

入社時期が毎年決まっていれば、受け入れ体勢を整えやすいですし、まとめて研修を受けさせられると手間も省けます。

新卒採用に強いこだわりを持っている企業だと、残念ながら既卒者は相手にされません。

どれだけ魅力的な企業だったとしても、就職はあきらめるしかないのです。

大手有名企業に就職できればいいのか

「大手有名企業に就職できればそれでいいのか」

という点についてもきちんと考えておきましょう。

大手企業のほうが福利厚生は充実していますし、業績が安定しているのは事実。

しかしながら、複雑な人間関係や社内政治にストレスを感じていたり、仕事内容や人事制度に不満を感じて早期に退職する人も少なくありません。

年功序列でなかなか給料が上がらなかったり、連日連夜取引先との接待に付き合わされたり、上司との相性がよくなかったり。

せっかく誰もが知っている有名企業に就職できたのに、1年足らずで退職してしまうのは残念でなりません。

つまり大手企業で働くことが自分に向いているのか、中小企業で働いたほうが充実した生活を送れるのか、きちんと考えることが大切だということ

単に「有名だから入社したい」「友人や知人に自慢したいから大企業で働きたい」といった考えで就職先を探していくと、間違いなく失敗しますよ。

知名度の低い中小企業は人が採れない

先ほどご紹介した大卒求人倍率で注目すべきは、【従業員数300人未満の中小企業では9.91倍】という数字。

つまり企業規模を問わなければ、求人はたくさんあるということです。

現実的な問題として、知名度の低い中小企業は新卒採用に苦戦しています。

そして新卒採用でまとまった人数を採用できないとなると、採用担当者はどこへ目を向けると思いますか?

そうです、既卒です。

中途採用より人件費を抑えられて、前職の経験という余計な知識が身についていないからこそ、教育しやすいというメリットもあります。

「中小企業なんてイヤだ」「周りに自慢できる有名な会社で働きたい」と本気で考えるのなら、頑張って大企業の門を叩いてみると良いでしょう。

既卒者の内定率はたったの44%

人手不足に悩まされる中小企業は増えているものの、マイナビが2017年に調査したデータによると、既卒者の内定率はたったの44%。

新卒学生と比べて38.7ポイントも差があるという、驚きの結果が出ています。

【学校を卒業したかどうか】というちがいだけで、ここまで大きな差が出るのは異常ともいえますね。

とはいえ各企業の採用基準はどうにもできません。

内定率44%という現実を受け止めて、今ここでどういう一歩を踏みだすかです。

「自分はやっぱり正社員就職なんてムリなんだ・・・」と諦めてしまうのか。

「100人中44人も就職できるなら、その44人に入ってみせる!」と頑張るのか。

あなたはどちらを選びますか?

既卒フリーターから正社員になる攻略法

面接で話せるアピールポイントが欲しい

既卒者を採用したがっている企業が増えているといっても、書類選考や面接を突破できるかどうかはあなた次第。

「人手が足らない状況でも、絶対に選考基準は落とさない!」という企業も多いです。

ここからは、既卒・フリーターから正社員になる攻略法について詳しくご説明します。

自己分析で自分の理想と向き合う

あなたは自分自身のことをどこまできちんと理解できていますか?

企業を探しはじめる前に、きちんと自己分析をしておくことが大切です。

なぜ正社員として働きたいと思ったのか、どんな会社で働いてみたいのか、自分自身の本音と向き合いましょう。

  • できるだけ楽が仕事がしたい
  • 給料はできるだけいっぱい欲しい
  • 年間休日も多いほうがいい
  • 有名な会社に入社してモテたい
  • 素敵な異性と出会いたい
  • 体育会の雰囲気はイヤだ
  • 実家から通える職場で働きたい など

面接では話せないようなことばかりですが、まずは本音を書き出してみることをおすすめします。

「やってみたい仕事」や「将来のキャリア」などを考えたところで、社会人経験のない学生には難しいものです。

もちろんあなたの理想をすべて満たしてくれる職場なんて絶対にありません。

誰しもがいくつもの妥協を受け入れながら、仕事を選んでいくのです。

就職で有利になる資格取得に挑戦する

どのような企業へ応募するうえでも、何かしらアピールポイントがほしいですね。

「これといった強みがない!」という人は、今からでも資格取得の勉強をはじめてみることをおすすめします。

オフィスワークや事務系の仕事を目指すなら、マイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)や秘書検定の資格は役立ちます。

「秘書になりたいわけじゃないんだけど・・・」

という意見はもっともですが、秘書検定はあらゆるビジネスマナーの基本を身につけられます。

どのような職種でも役立つ知識なので、テキストを読むだけでも学べることは多いですよ。

ほかにも経理の仕事に興味があるなら簿記2級、不動産業で働きたいなら宅建など、仕事に役立つ資格を調べてみましょう。

いずれも一朝一夕で取得できる資格ではありませんが、学んだことは決して無駄になりません。

卒業後3年以内なら就職サイトが使える

ご存知かと思いますが、大学卒業後3年以内であれば、新卒の学生と変わらず就職サイトからエントリーできます。

リクナビとマイナビの2つに登録しておけば、企業探しに困ることはないでしょう。

誰もが知っているような大企業であれば、ほとんどの場合、既卒でもエントリーはできるでしょう。

ただし先ほどもお伝えしたように、エントリー自体は可能だとしても選考に進めるかどうかはわかりません。

エントリーボタンをクリックするだけなんですから、興味があれば応募だけはしておきましょう。

説明会の予約ができなかったり、選考に進めなかったときは、潔くあきらめるしかありません。

興味のある会社へ直接アプローチする

就職サイトに頼らずとも、やりたい仕事が明確になっている方であれば、興味のある会社へ直接連絡してみることもひとつ。

多くの場合、ホームページの採用情報をチェックすると担当者の連絡先が記載されています。

メールでアプローチしてもいいですし、直接電話して採用担当につないでもらうのもいいでしょう。

企業に直接連絡してくる人は稀なので、少なくとも書類選考には進ませてもらえることが多いです。

採用が充足している場合などは断られることもありますが、意気込みを買ってくれて、いきなり人事の責任者との面接を組んでもらえるようなこともあります。

「ここで働きたい!」という企業があるのなら、勇気を出して一歩を踏み出してみましょう。

紹介予定派遣で働ける求人を探す

オフィスで仕事中の社会人

意外と見落としがちなのが、派遣という働き方。

「派遣なんて絶対にイヤだ!」「非正規雇用はいつ首を切られるかわからない」という意見も理解できます。

検討すべきなのは、紹介予定派遣という働き方です。

紹介予定派遣とは、最大6ヶ月、派遣社員として勤務したあとに直接雇用へ切り替えられる仕組み。

テンプスタッフやリクルートスタッフィングなど、大手の派遣会社は紹介予定派遣の求人も多く抱えています。

大手企業の求人も意外と多いので、【最初から正社員】という形にこだわらなければ、希望に近い仕事と出会えるチャンスはあります。

契約社員雇用には要注意

ただし、直接雇用といっても【契約社員】としての雇用を前提とした求人もあります。

契約社員として働きはじめても、1〜2年で契約が終了となる可能性もあるため、くれぐれも気をつけてください。

正社員としての雇用を前提とした求人なのかどうかは、応募する際にきちんと確認しておきましょう。

パソコンスキルは必須

派遣先によって求められるスキルは異なりますが、オフィスワークや事務職を選ぶ場合、パソコンスキルは必須と考えましょう。

ワードやエクセルの基本操作はマスターしておきたいところ。

電話の受け方や来客応対、名刺の渡し方などの基本的なビジネスマナーも身につけておきたいですね。

研修を無料で受けられる派遣会社もあるので、積極的に活用しましょう。

書類選考は落とされる前提で応募する

既卒という扱いはキャリアを考えるうえで、とても中途半端な立ち位置です。

なぜなら新卒採用と同じように扱われることもあれば、中途採用の枠で選考に進むこともできます。

ただし、リクナビNEXTやdodaなどの転職サイトで企業を探す場合、書類選考が大きな壁になります。

新卒採用とちがって、中途採用では書類選考を突破しないと採用担当に会うこともできないのです。

既卒の場合、アルバイト程度の実務経験しかありませんから、職務経歴書に書けることがほとんどありません。

「書類選考の合格率は50%を超えれば良い方」と割り切って、ある程度数をこなしていくことも大切です。

面接は場数を踏んで経験値を高める

うまく面接にまで進めたとしても、緊張でガチガチになってしまうと合格は期待できないでしょう。

面接は一発勝負ですから、「もう一度面接を受けさせてください!」と懇願したところで、二度目のチャンスはありません。

面接会場へ入るときのノックは3回、簡単に自己紹介をしてから椅子に座るなど、初歩的なテクニックもいろいろあります。

ですが、もっとも効果的な対策は場数を踏むこと。

「そこまで興味はないけど、ちょっと応募してみようかな・・・」という会社で面接経験を積んでおけば、第一志望の面接で失敗するリスクを減らせます。

大学卒業後に何をしていたかが大事

大卒求人倍率が1.8という学生が有利な時代において、なぜ在学中に就職するという道を選ばなかったのか。

大学を卒業したあと、フリーターをしながら何をしていたのか。

フリーターとして生活していたなかで、どんなことを学んだのか。

面接官を納得させられるだけの説明を、あなたは簡潔に伝えることができますか?

ウソはよくありませんが、伝え方を工夫することは必要です。

あらゆる質問を想定して、面接当日に向けて備えておきましょう。

既卒・フリーター専門の就職支援会社

面談中のキャリアアドバイザー

ここまで正社員就職を実現するための攻略法をご紹介しました。

「今の自分を採用してくれる会社なんてなさそう・・・」

「面接へ進めても、うまく話せる気がしない・・・」

と不安になるのは当然です。

就職活動をひとりで乗り越える自信がないなら、既卒・フリーター専門の就職支援会社を頼ってみることをおすすめします。

「就職支援サービスなんて、なんだか面倒くさそう・・・」

という意見もチラホラ耳にします。

なぜ既卒やフリーターの方に就職支援サービスの利用をおすすめするのか、まずはその理由についてご説明します。

そもそも就職支援サービスとは

そもそも既卒やフリーターの方を専門とした就職支援サービスがどういうものなのか知っていますか?

簡単にご説明すると、優良企業の正社員求人を紹介してもらえるほか、応募書類の添削や面接指導までサポートしてくれるサービスのこと。

簡単に図式化すると以下の通り。

就職支援会社のビジネスモデル

企業側からお金をもらっているため、就職希望者はすべてのサービスを無料で利用できます。

ほとんどの就職支援サービスは、あなたの就職先が決まらないと売上が入ってこない成果報酬型のビジネス。

だからこそあなたが無事に就職できるように、あらゆるサポートをしてくれる便利なサービスなんです。

応募段階で落とされることが減る

大学卒業後3年以内なら、リクナビやマイナビなどの就職サイトを利用できることは先ほどご説明しました。

【既卒応募可】という企業を検索すれば、名だたる大手企業もたくさん出てきます。

しかしながら現実は甘くありません。

エントリーはできても説明会に予約できなかったり、選考に進めなかったり、直接問い合わせてもはぐらかされたり・・・

「既卒の方からの応募は受け付けません!」

と露骨に記載すると会社のイメージが悪くなるため、建前上、既卒の応募を受け付けているだけの企業も多いのです。

フリーターの方だとリクナビNEXTやマイナビ転職などに登録している人も多いですが、書類選考で落とされてしまうことがほとんど。

学歴だけで判断している会社もありますし、職歴にサッと目を通して、5秒後には不採用通知をクリックしていることも。

フリーペーパーや折込チラシ、ハローワークで募集している会社なら面接に進みやすいですが、いまいちピンとこない会社が多かったり。

たしかに正社員募集中の会社を探すこと自体は難しくありません。

ただ、あなたの希望に合った会社を見つけられるか、選考に進んで内定を勝ち取れるかというと難易度は一気にアップ。

その点、就職支援サービスを利用すれば履歴書の書き方についてアドバイスをもらえたり、そもそも書類選考なしで面接に進める企業も多数。

求人サイトで興味のある企業を探しつつ、就職支援サービスを併用すれば、就職できる可能性はグンと高まりますよ。

不安な面接も事前に対策できる

面接を受けているスーツ姿の若い男性

求人サイトで希望にぴったりの会社を運良く発見、書類選考も無事に突破して面接へ進めたとします。

「なぜ就職先を見つけないまま大学を卒業したの?」

「フリーターをしていた期間、何か学んだことはある?」

「うちの会社があなたを採用するメリットってなにがある?」

といった答えづらい質問が飛んできても、落ち着いて自分の考えを簡潔に話せますか?

いまどきあからさまに高圧的な態度を見せる面接官は少ないものの、誰に面接されるかは選べません。

優しそうな面接官に親切丁寧に対応してもらったのに、緊張でガチガチになってろくに話せなかったり・・・

話そうと思っていたことが飛んでしまい、面接中にフリーズしてしまったり・・・

面接に自信がない人ほど、事前の対策は必須。

どのような会社も面接は一発勝負ですから、本気で正社員を目指すならきちんと準備に時間をかけましょう。

就職支援サービスを利用すれば、基本的なビジネスマナーをはじめ、面接突破のためのスキルを着実に身につけられますよ。

優良企業の正社員として働ける

フリーター歓迎の求人のなかには、契約社員としての雇用を前提とした募集も少なくありません。

アルバイトと比べれば条件面や社会的信用は高くなるものの、いつかは首を切られる身。

せっかく社員になるのなら、正社員として働きたいと思いませんか?

もちろん正社員募集の求人にも注意が必要です。

「毎日残業ばかりで、ろくに家に帰れない・・・」

「入社してみたら、事前に聞いていた話と全然ちがった・・・」

「上司からのパワハラがひどくて、毎日出社するのがツラい・・・」

なんてことは絶対に避けたいですよね。

就職支援サービス各社では、労働環境の良くないブラック企業をあらかじめ排除しています。

たとえ知名度は高くなくても、毎日やりがいを持って働ける会社と出会えるチャンスがありますよ。

おすすめの就職支援サービスまとめ

自宅でスマホをチェックしてる若い女性

ここまで既卒やフリーターの方に就職支援サービスをおすすめする理由についてご説明しました。

しかしながら「どの会社のサービスを利用すればいいかよくわからない・・・」という方が多いのも事実。

各社それぞれに強みや特徴があり、扱っている求人のジャンルや対象エリアもさまざま。

そこでここからは、失敗しない就職支援会社の選び方について詳しく解説します。

以下3つの特徴に分けて、おすすめの就職支援会社をご紹介。

どのサービスを利用すれば、あなたの希望に合った就職先と出会える可能性が高まるのか。

あなたの希望にぴったり当てはまりそうな会社を、順に探していきましょう。

社会人の基礎を身に着けたい

正しい敬語や電話の受け方、名刺交換のやり方など、社会人なら誰でも知っているビジネスマナーや一般常識。

一般的にフリーターが就職に不利と言われるのは、社会人としての基本スキルを身に着けていないから。

最低限のマナーすら身についていないと、どれだけ高いポテンシャルを秘めていたところで面接の印象は悪くなりがち。

面接時の入室方法や挨拶のやり方、社会人として適切な身だしなみなどに自信がないなら、研修も無料で受けられる就職支援サービスがおすすめ。

単に企業を紹介されるだけでなく、就職後も役立つスキルを身につけられますよ。

ジェイック

ジェイック

求人数 非公開
対応エリア 全国
特徴 就職成功率80.3%以上

社会人としての基本スキルに自信がないなら、真っ先にジェイックを利用しましょう。

約2週間の研修を無料で受けられて、書類選考なしで集団面接会へ参加可能。

ビジネスマナーをはじめ、面接を突破するための基礎力をゼロから磨くことができますよ。

保有している求人は営業系の職種に強く、「営業職で活躍したい!」と考えている方にはとくにおすすめ。

対応エリアも広く、全国各地で無料説明会を開催。

既卒・フリーターに特化した就職支援サービスのなかでも、イチオシの会社です。

UZUZカレッジ

UZUZカレッジ

求人数 非公開
対応エリア 首都圏のみ
特徴 未経験からITエンジニアになれる

ジェイックは営業系の職種に強い就職支援会社ですが、UZUZカレッジは未経験からITエンジニアを目指せます。

5週間に及ぶ研修を無料で受けられて、ITエンジニアとしてのキャリアをスタートできます。

一般的なプログラミングスクールに通う場合、入学金や授業料で10万円以上かかるところがほとんど。

無料でITスキルを身に着けて、しかも就職先まで見つけられるなんて至れり尽くせり。

エリアは首都圏に限られるものの、ITの世界に興味がある方はぜひチェックしてみてください。

未経験から正社員に挑戦したい

「無料の研修は魅力的だけど、なんだか面倒くさそう・・・」

「今までやったことがない仕事に挑戦してみたい」

「幅広い選択肢から自分の可能性を探ってみたい」

と考えている方には、未経験から挑戦できる求人をたくさん抱えている就職支援会社がおすすめ。

学歴や経歴一切不問で、やる気ひとつで採用してくれる会社と出会えるチャンスもありますよ。

就職shop

就職shop

求人数 累計8,500社以上
対応エリア 首都圏・関西のみ
特徴 業種職種制限なし

未経験からの挑戦ならリクルートが運営する就職shopがおすすめ。

リクナビやリクルートエージェントを運営するリクルートグループだからこそ、求人の種類や量が豊富。

職種も営業職に限らず、事務や企画、技術系の職種など、幅広い選択肢から選べます。

何度でも面談を受けられることや、書類選考無しで面接に進めるのも便利ですよ。

ハタラクティブ

ハタラクティブ

求人数 未経験OK求人1,500件以上
対応エリア 首都圏のみ
特徴 就職内定率80.4%

未経験から新しい仕事に挑戦したいなら、ハタラクティブへ登録してみましょう。

未経験から応募できる求人は1,500件以上、個別カウンセリングを通じて自分に合った仕事も探せます。

求人数が少なく感じるかもしれませんが、これは担当者がきちんと足を運んで紹介すべき企業を精査しているから。

首都圏にお住まいで、未経験から優良企業の正社員を目指したい! という方は要チェックですよ。

いい就職.com

いい就職.com

求人数 正社員求人5,000件以上
対応エリア 東京、横浜、大阪、名古屋
特徴 適職診断が評判

ブラッシュアップ・ジャパン株式会社が運営するいい就職.comも、未経験から応募できる正社員求人を5000件以上抱えています。

会員登録すると利用できる適職・適性診断JobFit-20’sも、自分に合った仕事を探せると評判です。

無料で参加できる会社研究セミナーも各拠点で開催しているので、興味のあるセミナーを探して、ぜひ参加してみてください。

第二新卒エージェントneo

第二新卒エージェントNEO

求人数 未経験OK求人5,000件以上
対応エリア 首都圏のみ
特徴 30秒で簡単登録

人材ビジネス大手のネオキャリアが運営する第二新卒エージェントneoも、未経験OKの求人を5,000件以上保有。

労働環境の良くない企業は事前に排除しているため、安心して企業を選べますよ。

無料の就活力アップセミナーに参加して、入社後も役立つさまざまな知識・実戦経験を身に着けられる点も魅力です。

なるべく早く内定が欲しい

一般的に就職活動は早くても1ヶ月程度かかります。

うまく選考が進まないと2〜3ヶ月続いたり、あるいはもっと長引いてしまうことも。

「少しでも早く働いてお金を稼ぎたい」

「すぐにでも入社できる会社で働きたい」

と考えている方には、スピード選考に強みを持った就職支援会社をおすすめします。

DYM就職

DYM就職

求人数 2,000社以上
対応エリア 首都圏、大阪、名古屋、福岡、札幌
特徴 就職率は96%

第二新卒をはじめ、既卒・フリーターの就職も幅広くサポートするDYM就職。

就職率は96%を誇り、書類選考なしで面接に進めることも特徴のひとつ。

サービスの利用から最短1週間で内定をもらった人もいるくらい対応の速さも魅力。

「なるべく早く正社員として仕事をスタートしたい!」という方にぴったりのサービスですよ。

就職支援サービスをうまく活用する方法

自宅でパソコンを操作する男性

ここまで既卒・フリーターの方におすすめの就職支援サービスをご紹介しましたが、使ってみたい会社は見つかりましたか?

サービスの申し込みは、いずれも公式サイトから簡単な個人情報を入力するだけですが、いくつか注意すべき点もあります。

どういった点に気をつければよいのか、充実したサポートを最大限に活用するためのコツについて、詳しく見ていきましょう。

まずはサービス対応エリアを確認

まずはもっとも基本的なポイントとして、サービスの対応エリアをきちんと確認しましょう。

ジェイック以外の就職支援サービスは、いずれも対応エリアが限定的です。

首都圏にお住まいの方はすべてのサービスを利用できますが、都市部から離れるほど選択肢は狭まります。

お住まいの地域によっては、登録を申し込んだのにサポートを断られることも。

先ほどご紹介した就職支援サービスはすべて対応エリアを記載していますので、申し込む前に必ずチェックしておきましょう。

複数社で話を聞いて1〜2社に絞る

自宅で考え事をしている若い女性

いくつかの就職支援サービスを利用できる地域にお住まいなら、まずは3〜4社のサービスに申し込んでみてください。

就職支援サービスは、結局は人対人のサービス。

直接会って詳しい話を聞いてみて、「ここなら信頼できそう!」と思えた会社にお世話になりましょう。

「この会社はちょっとちがうかも・・・」

「求人は多いけど自分には合わないかも・・・」

と少しでも違和感を感じたなら、ムリにサービスを利用する必要はありません。

あなたの今後の人生を左右する大切な判断ですから、本当に信頼できそうな会社を選び抜いてください。

就職に前向きな姿勢を見せる

就職支援会社から手厚いサポートを受けるためにはコツがあります。

あらゆるサポートをしてくれるといっても、就職支援会社も営利企業ですから売上を上げないといけません。

あなたが就職に後ろ向きな姿勢を見せていると、全力でサポートしてくれない可能性が高まります。

就職支援会社の本音

限られた時間の中で最大限の結果を出すことが、就職支援会社で働くアドバイザーたちの指名。

就職活動に消極的な人より、本気で正社員になりたい! と必死になっている人に注力するのは当然と言えます。

本気の人には本気で支援

手厚いサポートを期待するのなら、「なるべく早く正社員として働きたい!」とアピールしましょう。

就職に対する本気度が伝われば、キャリアアドバイザーも本腰を入れてサポートしてくれますよ。

基本的な礼儀・マナーを忘れずに

くたくたで帰宅した男性

正社員就職への本気度をアピールするだけではなく、基本的な礼儀やマナーも忘れずに。

きちんと挨拶やお礼をする、メールが来たらなるべく早く返信するなど、基本的なことをきっちりとやれるように努力することが大切。

ジェイックなら2週間の研修で基礎からみっちりと教えてもらえますが、ほかの就職支援サービスを利用するときは、あらかじめネットで調べておくと良いでしょう。

セミナーを無断で欠席したり、面接の時間に遅刻するなど、最低限のことができていないと、サポートを途中で断られる可能性もあるんです。

無料で利用できるサービスといえど、なにをやっても許されるというわけではありません。

あなたにとってベストな就職先を見つけるためにも、社会人として最低限の礼儀やマナーは必須と考えてください。

サービスの利用には年齢制限あり

最後に注意すべきは年齢制限。

既卒・フリーター向けの就職支援サービスのほとんどは20代限定です。

30歳の誕生日を迎えてしまうと、各種サービスを利用できなくなります。

一般論としても、30歳で職業がフリーターとなると世間の目は一層厳しくなりがち。

職歴がアルバイトしかない30歳を正社員で採用してくれる企業もゼロではありませんが、選択肢はかなり狭まります。

あらゆるサポートを受けられて、幅広い選択肢から進むべき道を選べるのは20代の今だけ。

「自分はまだ若いから大丈夫」

と油断せず、正社員就職を目指すなら今すぐに一歩を踏み出しましょう。

既卒・フリーターから優良企業の正社員へ

大手企業で働く若手社会人たち

「今の状況から早く脱却したい」

「自分でも活躍できる仕事を見つけたい」

「安定した収入を得られる大人になっていきたい」

と考えているのなら、迷わずに就職支援サービスを利用しましょう。

求人サイトやフリーペーパーでも仕事自体は見つけられますが、決して効率的とはいえません。

既卒・フリーターから正社員を目指すなら、無料で利用できる就職支援サービスを使わないなんて損ですよ。

そして優良企業の求人ほど、すぐに募集が埋まってしまうものです。

良い条件の求人をほかの人に奪われないためにも、ぜひ早めに動き出してくださいね。

あなたの希望に合った仕事と出会えることを願っています。

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