ひとり暮らしをはじめたら、どんなことをしたいですか?
部屋を自分好みにコーディネートしたり、仕事が休みの日には昼ごろまでベッドでダラダラしたり、友達と朝まで飲み明かしたり。
洗濯物が床に転がっていても、何時に帰ってこようとも、家族から文句を言われることはありません。
いいことばかりに思えますが、ご想像のとおりひとり暮らしはお金がかかります。
とくにフリーターでひとり暮らしをするのは意外と大変。
ヒマなときにちょっろっと働く程度のアルバイト代では、到底ひとり暮らしなんてできません。
そこでこのページでは、フリーターのひとり暮らしの実態について詳しく解説します。
月に何日働けばひとり暮らしで楽な生活ができるのか、毎月何にどれくらいお金がかかるのか、おおよそのイメージをつかめますよ。
ひとり暮らしに憧れている方は、ぜひチェックしてみてください。
フリーターの一人暮らしに必要な生活費
ひとり暮らしをはじめると、生活費にどれくらいお金がかかると思いますか?
「家賃は5万円以内に抑えたいな・・・」
「食費は1日1,000円だと1ヶ月で3万円かかりそう・・・」
「iPhoneに毎月1万円払わないと・・・」
何かとお金がかかってしまうものですね。
ひとつの目安として、こちらの表をご覧ください。
お住いの地域や生活環境によって生活費は大きく変わりますが、少なくとも10万円前後はかかると考えておきましょう。
「意外とお金がかかるな・・・」と思ったかもしれませんね。
それぞれの内容について細かく見ていきましょう。
家賃
家賃については、高ければ高いほど、いい立地のいい家に住めます。
CHINTAIの情報によると、東京都でもっとも家賃相場が高いのは中央区(銀座や日本橋、築地や月島あたり)で、駅から徒歩10分のワンルームマンションで家賃は10万円前後。
恐ろしく高いですね・・・
一方、都内でも八王子市なら、家賃5万円前後のワンルームマンションがたくさん見つかります。
お住まいの地域によって家賃は大きく変動するため、CHINTAIやHOME’Sなどのサイトで、まずは家賃相場を調べてみることをおすすめします。
引越し費用も忘れずに
家を借りるときは、初期費用でまとまったお金が消えていくことを覚悟しておきましょう。
不動産屋へ支払う仲介手数料は家賃1ヶ月分が一般的ですし、敷金として家賃2ヶ月分を支払うことも多いです。
地域によっては敷金とは別に、礼金を2ヶ月分払うこともあるので注意してください。
引っ越しについても業者に依頼すれば4〜5万はかかるでしょう。
運転免許があるなら軽トラをレンタルして、自分で荷物を運んでも良いかもしれませんね。
食費
食費にかかるお金は人それぞれですが、毎月の上限金額を決めておくことをおすすめします。
1日1,000円で考えるなら、毎月の食費は約30,000円ですね。
ただし、食費が1日1,000円というのは、意外と少なく感じるかもしれません。
1日1,000で過ごすとなると、以下のようなメニューです。
- 朝:食パン1枚と缶コーヒー(100円程度)
- 昼:カップラーメンとコンビニおにぎり、缶コーヒー(400円程度)
- 晩:吉野家で豚生姜焼き定食(500円程度)
スターバックスでフラペチーノなんて飲んだら、あっという間に1,000円を超えてしまいますね。
朝ごはんを抜いたとしても、あまり節約にはつながりません。
なるべく自炊をして、食費を抑えられるように工夫してみましょう。
光熱費
光熱費についてもお住いの地域によって大きく変動します。
寒冷地だと冬場はどうしてもお金がかかりますし、都市ガスかプロパンガスかによっても月々の負担額は変わります。
毎日お風呂にお湯をはるか、シャワーだけで済ますか、洗濯機を週に何回使うかによっても水道代やガス代が変わっていきます。
「夏はエアコンがないと生きていけない!」という人も多いですが、後先考えずに使っていると、電気代の請求書を見て泣くことになりますよ。
地域によっては「水道代は毎月1,500円で固定」といった物件もあるので、不動産屋で相談してみましょう。
通信費
「通信費ってなに?そんなの知らない」という方もいるかもしれませんね。
わかりやすくいえば携帯代です。
あなたのスマホは毎月いくらお金がかかっていますか?
格安SIMなら月々2,000円前後で利用できますが、3大キャリアだと毎月1万円前後払っている人も多いですね。
自宅に光回線やADSLなどのネットをつなげると、毎月3,000〜5,000円前後の費用がかかります。
テレビよりYoutubeを見ていることのほうが多いなら、ネット環境は整えておいたほうがよいでしょう。
交際費
交際費というのは、その他諸々の費用と考えてください。
たとえば友達と飲みに行ったとき、いつもどれくらいお金を使っていますか?
1回の飲み代が3,000円程度なら、交際費を月1万円で設定しておけば、月に3回は飲みに行けますね。
ただ、デート代という意味で考えると、月1万円は少々心もとないですね。
ちょっといいお店に行けば、2人で1万円なんてザラですし、2軒目からホテルへ・・・なんて完全に予算オーバー。
相手が出してくれるならまだしも、自分が払う側のときは要注意。
くれぐれもお酒の勢いに任せて、生活費を使い込んでしまわないようにしましょう。
税金・社会保険
そして意外と大きな出費になるのが税金や社会保険。
おおよそ2万円前後を毎月負担することになります。
何にどれくらいお金がかかるのか、簡単に見ていきましょう。
国民健康保険
まず必要となるのは国民健康保険。
日本には国民皆保険制度があるため、必ず健康保険に加入しないといけません。
独身で年収が150万円前後だと、月々の保険料は7,000円前後。
地域によって保険料が異なるため、市区町村のホームページをチェックしてみましょう。
万が一国保に加入していない場合、ケガや病気をしたときの医療費を全額自己負担することになってしまいます。
「昔から風邪なんて引いたことないし、健康保険なんていらない!」なんてダサい強がりは止めてください。
人間、いつ交通事故にあって入院するかわかりません。
この記事を読みながら電柱にぶつかってしまうかもしれませんし、5秒後に空から隕石が落ちてくるかもしれません。
いつ何が起こるかわからない時代ですから、健康保険には必ず入っておきましょう。
国民年金
国民年金とは日本に住む20歳以上、60歳未満のすべて国民が入らなければならない公的年金のこと。
保険料は意外と高く、平成30年度は16,340円。
平成30年度(平成30年4月~平成31年3月まで)は月額16,340円です。国民年金の保険料は、毎年度見直しがおこなわれます。
引用元:日本年金機構 国民年金の保険料はいくらですか
「年金なんて、いつか破綻するから自分で貯金したほうがマシだ!」
といった意見も見かけますが、将来のためにきちんと年金を納めましょう。
たとえば年金には、老後に受け取るお金だけではなく、事故や病気で障害をもったときに受け取れる障害年金があることも知っていますか?
障害年金は、がんや糖尿病、心疾患や呼吸器疾患も対象。
どれだけ健康に気をつけていても、病気はコントロールできませんよ。
所得税
バイト先からもらった給与明細が手元にあればチェックしてみてください。
稼いだ金額から数百円程度、所得税を引かれていませんか?
所得税とは、その名の通り稼いだ給料(所得)に課税されます。
ちなみに年間の所得が103万円以下だった場合、所得税は免除されます。
パートやアルバイトの収入金額が103万円以下で、ほかに所得がなければ所得税はかかりません。
引用元:国税庁 パート収入はいくらまで所得税がかからないか
細かい説明は省きますが、毎月10万円前後を稼いでいると所得税を負担することになります。
ざっくりと毎月1,000円程度、給料から引かれるものと思っておきましょう。
住民税
所得税と似ていますが、住民税は前年度にどれだけ稼いだかによって納める金額が変わります。
たくさん稼いだ人は、納めるべき住民税も高くなる仕組み。
去年の収入が100万円未満だった場合、住民税が免除される地域もあります。
市区町村のホームページに記載があるはずなので、時間があるときにチェックしてみましょう。
もしくは役所の課税課などの窓口に行けば、どれくらい住民税を払うことになるか詳しく教えてもらえますよ。
フリーターの平均年収は約150万円
あなたは毎月どれくらい稼いでいますか?
生活費にどれだけお金を使えるかは、毎月いくら稼げるかで決まります。
一般的にフリーターの平均年収は150万円前後といわれることが多いですね。
どれくらいの時給で、月に何日働けばいいのか、目安として以下の表をご覧ください。
10万円前後稼ぎたいなら、時給1,000円で1日6時間、週4日(月16日)働けば、バイト代は額面で96,000円もらえます。
同じ条件で月20日働けば、月収は12万円、年収で考えると144万円です。
この記事の冒頭でご覧いただいた生活費の目安では、1ヶ月で118,000円かかる計算でした。
毎月の給料が12万円だと、少々ギリギリの生活になってしまいますね。
貯金はたまりませんし、海外旅行なんて夢のまた夢でしょう。
突発的な出費に備えた貯蓄も必要
ひとり暮らしをするときは、突発的な出費にも備えておく必要があります。
昔から仲の良かった友達が結婚するのはうれしいものですが、現実問題、ご祝儀代は生活を圧迫します。
ケガや病気で入院するかもしれませんし、テレビやドライヤーが突然壊れてしまうかもしれません。
恋人がいないときは、合コンのお誘いも見過ごせないでしょう。
突発的な出費に耐えられるように、毎月少しずつでも貯金をしておくことをおすすめします。
フリーターが快適に一人暮らしをするコツ
ここまでのご説明でおわかりいただいたと思いますが、余裕のある生活とはいい難いフリーターのひとり暮らし。
では少ない給料のなかで、どのようにすれば快適なひとり暮らしができるのでしょうか。
「節約を頑張ればいいんでしょ?」という意見は大正解。
基本的なポイントを3つご紹介します。
外食を控えてなるべく自炊する
先程、目安としてご覧いただいた生活費のなかで、最も高かったのは家賃でした。
ではその次に高かったのは何だったでしょうか。
そうです、食費です。
人間、食べないと生きていけませんから、食費を0にすることは不可能。
かといって毎食コンビニ弁当を食べていたら、お金がかかりすぎますし、体にも良くないですね。
料理には得意・不得意がありますから、ムリにおすすめはできませんが、できる範囲で自炊を頑張ってみましょう。
凝った料理は苦手でも、炊飯器でお米を炊いて小分けにして冷凍しておくだけでも便利ですよ。
賞味期限の短い食パンも、アルミホイルで包んで冷凍しておけば、いつでも美味しく食べられます。
節約自炊レシピはネットで検索すればいくらでも出てきますから、ゲーム感覚で自炊に挑戦してみてください。
100円ショップを最大限に活用する
はじめてのひとり暮らしとなると、食器や家具など買わないといけないものがたくさんあります。
Francfrancなどのオシャレなお店で揃えようとすると、とんでもない金額になってしまいます。
お金に余裕がないうちは、極力100円ショップで揃えるようにしましょう。
今の100円ショップは品揃えが豊富で、「こんなのも100円で買えるの?」という驚きがたくさん。
食器は一通り揃えられますし、大型の家具でなければDIYで作ることもできるでしょう。
さらに節約レシピと同じように、100円ショップの活用法もネット上に情報があふれかえっています。
時間があるときにチェックしてみてください。
怒られない範囲で親のスネをかじる
どんなときでも頼ってしまうのが親というものです。
とはいえスネのかじりすぎは禁物。
「家賃払っといて」「テレビ壊れたから新しいの買って」「友達のご祝儀代ちょうだい」
なんてお願いをすれば、きっと怒られます。
どうしてもお金がないときは頭を下げてお願いすべきですが、あくまでそれは最後の手段。
ねだるのはお金ではなく、モノにしましょう。
「お米を送ってほしい」「母さんのカレーが食べたい」
といったお願いなら、怒られるリスクは少ないでしょう。
食料さえ手に入れば、なんとか最低限の生活は続けていけるものです。
余裕のある一人暮らしをするなら正社員へ
ここまでご説明した通り、フリーターでひとり暮らしを続けていくのはとても大変。
万が一インフルエンザで1週間寝込んだり、交通事故で2週間も入院してしまうと、翌月の給料がガッツリ減ります。
時給で働いている以上、病気やケガにはくれぐれも気をつけないといけません。
余裕のあるひとり暮らしに憧れるなら、やはり正社員として働くのがベスト。
大手転職サイトのdodaが発表した【年代別の平均年収】をご覧ください。
出展:平均年収ランキング2017(年齢別の平均年収)- doda
業種や職種によって差はあるものの、20代で平均年収は約350万円です。
家賃手当の支給される会社なら、オシャレな新築マンションにも住めるかもしれません。
フリーターとして働き続けることに明確な目的意識があるのなら、頑張ってお金を稼ぎ続けるしかありません。
もしあなたがこれといった理由もなくフリーターを続けているのなら、将来のためにも早いうちに正社員就職を目指すことをおすすめします。
フリーター専門の就職支援会社を頼る
「正社員のほうが稼げるのはわかるけど、どうせ採用されないし・・・」
「面接の受け方とか、ビジネスマナーなんてさっぱりわからない・・・」
「どんな仕事が自分に向いているのかもよくわからない・・・」
いざ正社員を目指すとなっても、不安に感じてしまいますよね。
たしかに、フリーターの方がリクナビNEXTやdodaなどの求人サイトで企業に応募しても、ほとんどは書類選考で落とされます。
「じゃあどうやって正社員になればいいの!」と怒る気持ちもわかります。
事実、フリーターから正社員になることは簡単じゃありません。
でも就職支援会社をうまく活用すれば、あなたの希望に合った会社に入社できるチャンスは広がりますよ。
すべてのサービスを無料で利用できる
たとえば、フリーターの就職支援を専門とするジェイックという会社は知っていますか?
どんなサポートをしてくれるのかというと、まずは個別のキャリアカウンセリングを受けられます。
さらに就職活動に役立つ7日間の研修を受けられて、書類選考なしで20社以上の面接に進むこともできるんです。
取引先の企業からお金をもらっているため、就職希望者はすべてのサービスを無料で利用可能。
ただし各種サービスを利用できるのは29歳まで、という点に注意してください。
ジェイックの就職成功率は80%以上
ジェイックが保有する求人は、学歴・職歴一切不問、未経験から正社員で働ける企業のみ。
しかも飲食やパチンコといった、労働環境があまり良くないイメージの強い業種とは取引をしないという徹底ぶり。
就職成功率は80%以上、入社後の定着率も90%を超えています。
人材ビジネスを手がける会社は国内に18,000社以上ありますが、そのうち42社しか選ばれていない【職業紹介優良事業者】にも認定されています。
全国各地で無料の説明会を実施しているため、フリーターから正社員を目指すならジェイックを利用しないと損ですよ。
正社員就職で安定した一人暮らしの実現を
働く時間を柔軟に調整できたり、自分の好きな仕事を選べるなど、フリーターの働き方には正社員では得られないメリットがたくさんあります。
しかしながらひとり暮らしをする前提で考えると、余裕のある生活は難しいのが現実。
憧れていたひとり暮らしといえど、いろんなものを我慢しながらギリギリの生活を続けていきたいですか?
余裕のある安定した生活を送りたいのなら、早いうちに正社員を目指すことをおすすめします。
とくにあなたが20代なら、将来のためにも今すぐ動き出してください。
これといった目的もなく、ズルズルとフリーターの生活を続けていくことだけは絶対に避けてくださいね。