すれ違う夫婦

結婚生活は順調ですか?

厚生労働省が発表している「平成29年人口動態統計の年間推計」を見ると、年間約60万組が結婚している一方で、約21万組が離婚しています。

3人に1人は離婚する現代社会。

原因はさまざまですが、夫の低収入が離婚の引き金になってしまうケースも少なくありません。

夫が毎日一生懸命働いていることは理解していても、「もっと稼いでほしい・・・」と感じてしまう妻。

お金の問題で気持ちが離れていってしまうのは、できれば避けたいものですね。

このページでは、夫の低収入が離婚原因になる理由と最悪の結末を回避するためのコツについて詳しくご説明します。

お金のことで夫婦喧嘩が増えてきている方は、ぜひチェックしてみてください。

夫の低収入が離婚を引き起こす主な理由

夫と距離を取っている妻

「稼ぎがちょっと少ないくらいで離婚なんて・・・!」

「苦しいときでも支え合っていくのが夫婦でしょ・・・!」

という男性側の言い分はもっともですが、積み重なったストレスはときに理屈を飛び越えてしまうのです。

夫の稼ぎが少ないことは、日々の生活のなかでさまざまな悩みを生み出します。

具体的にどんな悩みがあるのか、いくつか主な例を見てみましょう。

生活費のやりくりや月々の支払いが大変

家族で生活をしていると、特別なことをしていなくても毎月さまざまな出費が発生しますよね。

家賃をはじめとした固定費は、毎月決められた金額が必ず銀行口座から消えていきます。

食費や光熱水費、携帯代などの通信費は、ある程度節約できたとしてもゼロにはできません。

収入が少ないと、支払日が近づくたびに頭を悩ませることになるでしょう。

なかには支払いが滞ってしまい、督促状が届いてしまう人もいますね。

いい雰囲気のお店で外食したり、海外へ家族旅行なんて夢のまた夢。

いつまでこんな生活を続ければいいのかと、じわじわとストレスが貯まっていってしまいます。

マイホームも持てず老後の蓄えもできない

月々の支払いで赤字になってしまうような生活では、マイホームなんて到底買えません。

頭金ゼロで契約できる物件も見つかるかもしれませんが、マイホームを購入すると家賃以外に支払いが発生することは知っていますか?

固定資産税や火災保険など、賃貸で暮らしていたときには発生しなかった支払いが生じます。

そもそも収入次第ではローンすら組ませてもらえない可能性があります。

さらに、個人年金などによる老後の蓄えも難しいでしょう。

厚労省のデータによると、日本人の平均寿命は女性が87.26歳、男性が81.09歳だそうです。

65歳で定年を迎えたとして、15〜20年、余裕のある暮らしはできそうですか?

収入が少ないと、将来に対する希望が持てなくなることに・・・

老後に必要なお金については、以下の記事で詳しく解説しているので、あわせてご覧ください。

ご近所づきあいで肩身の狭い思いをする

夫の低収入でもっともストレスを感じやすいのが「ご近所付き合い」です。

子供の友人など、どうしても母親同士の交流というのは生まれるもの。

「次の夏休みは家族でハワイに行く予定なんですよね」

「うちの子は私立の高校に進ませようと思ってまして」

なにげないママ友同士の会話のなかで、肩身の狭い思いをしてしまうのです。

「こんなに惨めな思いをさせられるなら、いっそ離婚してしまいたい・・・」

と考えるのも決して不思議なことではありません。

お金にまつわる問題は主な離婚原因のひとつ

しょっぱい顔で給料袋を抱える男性

「たしかに収入は多くないけど、そんなことで離婚する人なんていないでしょ?」

と考えたくなる気持ちは理解できますが、残念ながら夫の低収入は主な離婚原因のひとつです。

収入は生活レベルに直結しますから、何か問題が起きたときに結婚生活の是非を問う問題に発展しやすいです。

総合探偵社である株式会社MRが2016年10月に発表した「探偵会社による離婚動向調査」によると、離婚した夫婦の約30%が「お金に関する問題」を主な理由としてあげています。

しかも離婚に至る前にやり直そうと思った方は、全体の26%しかいないのです。

お金のことが原因で離婚を考えはじめてしまうと、取り返しのつかない事態に発展する可能性が高いといえるでしょう。

同世代の平均年収を下回っていると危険

今、あなたの年収はいくらですか?

どの金額を低収入とするかは、もちろん人によってさまざま。

年収300万で十分と考える人もいれば、1,000万円稼いでいるのに「まだまだ少ない!」とストレスを感じる人もいます。

ここで大手転職サイトのdodaが調査した【年代別の平均年収】を見てみましょう。

年代別平均年収

出展:平均年収ランキング2017(年齢別の平均年収)- doda

業種や職種によってバラつきはあるものの、ひとつの参考数値にはなりますね。

一般的に平均とされる年収を下回っている場合、「年収が低い」といわれても反論は難しいのが現実です。

年収400万円未満は離婚率が上昇傾向

20代から40代の既婚女性600名に調査した「離婚したくなる亭主の仕事」という興味深いデータがあります。

調査結果によると、夫の年収が400万円未満の場合、離婚を考えている妻の割合は10%以上もいるそうです。

年収が300万円未満になると17%と、6人に1人は離婚を考えていることがわかります。

現実問題として、夫の年収が300万にも届かないと共働きをしないと余裕のある生活は難しいでしょう。

「世帯収入が400万円もあれば十分」

という家庭もありますが、都心で家族3〜4人が生活していくとなると、贅沢のできない日々が続くことに。

さらに、夫の年収が500万円未満の場合、妻が夫に「転職して欲しい」と思う率は3割を超えています。

最低限の生活ができる収入だとしても、年収アップに向けて努力は必要といえるでしょう。

妻が働いていると離婚の可能性はアップ

今は共働きがあたりまえとされる時代、お住まいの地域によっては専業主婦の方を見つけるほうが難しくなってきました。

そして、三菱UFJリサーチ&コンサルティング社の調査結果によると、25歳~39歳までの女性については、仕事を持っている人の方が専業主婦より4~5ポイント離婚率が高くなっています。

たとえば30代前半の場合、専業主婦の離婚率が11%であることに対し、働いている妻の離婚率は17%という結果に。

夫の収入に頼り切っている場合、自分自身の生活、そして子供たちの将来がどうしても不安になります。

その点、妻も働いていてひとりでもそれなりにお金を稼げる場合、離婚に踏み切っても生活に困ることはありません。

「うちは妻も働いてくれているから、俺の収入が少なくても大丈夫」

と安心していると、ある日突然三行半を突きつけられることも。

ひとりでも生きていけるスキルを身に着けている妻は、選べる選択肢が多いのです。

昇給しない会社で働き続けてはいけない

電車でスマホをチェックしている男性

ここまで説明してきた通り、夫の低収入は離婚を引き起こすきっかけになりえます。

「家族のために毎日頑張って働いているのに・・・!」

と思うなら、今の仕事を見つめ直してみてはいかがでしょうか。

このまま働き続けて年収アップを期待できるなら問題ありませんが、昇給の見込みがないなら転職も検討すべきですよ。

給料の上がらない会社に未来はない

あなたの勤め先の評価基準はどのようになっているか、きちんと把握できていますか?

安定的な昇給・昇進が見込めて、この先もずっと安泰そうなら転職を考える必要はありません。

大きなミスをして解雇されないように、コツコツ真面目に働きましょう。

一方、上司の気分次第で昇進やボーナスの金額が左右されたり、安定的な昇給を見込めない会社に勤めている場合、長く働いても未来はありません。

役員や幹部連中に搾取され続けるだけ。

どれだけ頑張っても給料の上がらない会社は、経営陣が変わらない限り、いつまでも大幅な年収アップは期待できません。

家族崩壊を避けたいなら、勇気を出して一歩を踏み出すべきです。

能力に見合った給料をもらえているか

自分自身の職務経歴をきちんと振り返ったことはありますか?

あなたが現在受け取っている給与は、本当に能力に見合った金額でしょうか。

得意なこと、身につけたスキル、今まで積み重ねてきた実績など、時間のあるときに職務経歴を整理してみてください。

場合によっては、不当な低収入で働かされ続けていたことに気づくきっかけになります。

今まで育ててくれた会社に対して恩義を感じる気持ちも理解できますが、固執してはいけません。

業績不振に陥った場合、あなたの生活なんて一切気にすることなくリストラしてくるのも会社です。

会社と家族、あなたはどちらを大切にしたいんですか?

いきなり退職するのは絶対にダメ

「こんな会社、今すぐ辞めてやる!」

とすぐに行動できるスピード感は素晴らしいですが、無計画な退職は止めてください、絶対に。

人によっては納得のいく転職先を見つけられるまで半年以上かかります。

ただでさえ余裕がないのに、数ヶ月も収入が途絶えてしまったら生活していけますか?

失業手当だって、自己都合退職だとお金を受け取れるまで3ヶ月以上かかるんです。

転職を決意したのなら、会社を辞める前から行動すべきです。

転職サイトに登録したり、転職エージェントに相談を申し込むことなんて、帰りの電車のなかでできること。

条件の良い会社から無事に内定をもらえたら、そこでようやく退職届を上司に突きつければいいんです。

まずはあなたの希望に合う求人を探すことから、退職を急ぐ必要は一切ありません。

離婚回避のために転職で低年収から脱出を

子どもをあやしている夫婦

幸せな家庭を築き上げていくためには、どうしてもお金は必要です。

「夫婦共働きで、なんとか生活できているからうちは大丈夫」

と油断していると、突然妻から離婚届を突きつけられるかもしれません。

共働きの場合はとくに、異性との接点も増えるものです。

あなたより稼ぎが良くて、妻にとって理想的な男性が現れてしまったとしたら・・・

毎日コツコツ真面目に働くことも大切ですが、お金をたくさん稼ぎたいなら仕事を見直すことも大切です。

今の職場で年収アップを期待できそうにないなら、転職を視野に入れてみませんか?

まずは今までの経歴を整理して、転職エージェントで相談してみることからはじめてみましょう。

どんなポジションで働けるのか、どれくらいの年収を期待できるのか、具体的な情報を教えてもらえますよ。

離婚という最悪の結末を回避するためにも、どんな仕事に就くべきなのかを真剣に考えてみてください。

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