あなたは今の仕事に楽しみややりがいを感じていますか?
「仕事を好きだと思ったことは一度もない・・・」
「お金のためとはいえ毎日つまらない・・・」
と感じている人も多いですね。
仕事に対する価値観は人それぞれとはいえ、仕事を好きになれないなら辞めたほうがいいのではと悩む人も少なくありません。
このページでは、どうしても仕事のことが好きになれない人へ向けて、退職を決意する前に考えてほしいことについて詳しく解説します。
今後のキャリアについて悩んでいる人は、ぜひ参考にしてみてください。
仕事を好きになれなくても問題ない
そもそも仕事を好きになる必要なんてありません。
毎日楽しそうに働いている人を見ると、「自分もあんな風に働けたらいいなぁ・・・」と感じることもあるでしょう。
しかしながら、好きなことを仕事にして生きていける人はほんの一握り。
大多数の人は理想に届かない条件や環境下で妥協を受け入れたり、不満やストレスを我慢しながら働いています。
仕事を好きにならなくたって、充実した毎日を過ごすことはできます。
具体的にどうすればいいのか、人生を楽しむための3つのポイントを見ていきましょう。
生活のためと割り切って働いてみる
仕事内容に100%満足できなくても、やりがいを持って働いている人はたくさんいます。
ポイントは「生活のために働いている!」と割り切って考えること。
- 美味しいビールを飲むため
- 趣味を充実させるため
- 家族を幸せにするため など
どんなことでも構いません。
考え方を変えることが働くモチベーションを生み出します。
「合わない仕事を無理して続けている=向上心がない」
と指摘する人も一部いますが、生活のためと割り切ることは何ひとつ悪いことではありません。
むしろ「自分や家族の生活を守るために働いている」という気持ちで仕事ができるのは素晴らしいことです。
他人の考えや意見に惑わされてはいけませんよ。
趣味や副業に生きがいを見つける
仕事内容が気に入らなくても、趣味や副業に生きがいを見つけて人生を楽しむ人も多く存在します。
「憧れていた仕事に就けなかった・・・」
とネガティブにならず、お金のためと割り切って趣味・副業を思い切り楽しんでみましょう!
趣味や副業を本業の合間にコツコツ続ければ、スキルが身について仕事につながることもあります。
たとえば以下のような趣味・副業なら初心者からでもはじめやすいですよ。
- ブログ運営
- ライティング(執筆)
- イラスト・漫画制作
- カメラ など
副業でもそこそこ稼げるように慣れば、「仕事だけがすべてではない」と前向きに考えられるようになります。
ガッツリ稼ぐのはさすがに大変ですが、お小遣い程度を稼ぐならそこまで難しくはありません。
本業で安定した収入を得つつ、副業で新たな可能性に挑戦してみましょう。
深く考えずに全力で頑張ってみる
「仕事が楽しくない・・・」
と悩んでしまう方の中には、考えすぎてしまうクセがあることも多いです。
どうして楽しくないのか、気に入らないのかとひとりで考えても答えが見つからないなら、深く考えずに目の前の仕事を全力で頑張ってみましょう。
考えごとに費やしていたエネルギーをすべて仕事に注ぐことで、今までクリアできなかった課題を達成できることも。
「くよくよ考えることをやめたら、頭の中がすっきりして仕事が楽しくなった」
ということも少なくありません。
全力でやりきってみて、それでもモヤモヤした感覚から抜け出せないなら、新たな選択肢を検討してみてもよいでしょう。
仕事を好きになれない原因を考える
仕事を好きになる必要がないとはいえ、今の仕事がなぜイヤなのか、あなた自身の考えを整理しておくことはとても大切です。
なぜならイヤだと感じるポイントを自分自身で把握しておかないと、転職先選びで失敗する可能性が高まってしまいます。
勇気を出して転職したのに、また同じような状況に陥るのは絶対にイヤですよね。
ストレスを感じるポイントは人それぞれですが、主なポイントをいくつかご紹介します。
あなたにあてはまるものがあるか、チェックしてみてください。
単純ミスが多く活躍できない
まず最初に挙げられるのは、仕事で失敗を繰り返したり、さっぱり活躍できないというケース。
上司から毎日のように怒られて、部下や後輩からも後ろ指を指されるような状況だと、仕事を好きになれないのは当然でしょう。
仕事の進め方や取り組み方を変えることで解決することもありますが、根本的に仕事が向いていないことも考えられます。
どんな仕事にも向き・不向きがありますから、どうしても活躍できないなら早めに仕事を変えてしまうことも大切です。
日々の仕事内容がつまらない
「毎日単純作業の繰り返しで、とにかくつまらない・・・」
と悩んでいる人もたくさんいます。
朝から晩までコピー取りやシュレッダーをやらされたり、希望していた仕事とは正反対の部署に配属されてしまうことも。
考え方を変えてみると、ただのコピー取りもゲーム感覚で楽しめるようになるケースもありますが、すべての人におすすめできる方法ではありません。
「もっと責任のある仕事を任せてほしい」
と上司に直談判してみるのもひとつですよ。
背負わされる責任が重すぎる
責任の大きな仕事を任されることにやりがいを感じられる人もいれば、プレッシャーを感じすぎて本来の実力を発揮できなくなる人もいます。
上司の期待に応えられる自信がないときは、早めに上司に相談しましょう。
まともな上司であれば、仕事を変えてくれたり、業務量を調整してくれるはずです。
まともに相手にしてくれなかったり、余計にプレッシャーをかけてくるような上司であれば、早々に見切りをつけたほうがいいかもしれません。
頑張っても評価してくれない
仕事はそれなりに成果を上げているのに、評価されないことにストレスを感じているケースも多いですね。
残念なことに、上司の好き・嫌いで人事評価が左右されてしまうような会社も少なくありません。
「いつかきっと自分の実力を認めてくれるはず・・・!」
と淡い期待を抱きながら頑張っている人もいますが、会社や上司の考え方が簡単に変わることはないでしょう。
同業他社に転職したら、みるみる評価が上がって一気に出世したケースもありますよ。
職場の人間関係がしんどい
「仕事はそこまで嫌いじゃないけど、職場の人間関係がしんどい・・・」
と悩んでいる人も多いですね。
上司との相性が最悪だったり、若手をいじめることしか能のないお局様がいたり。
大企業であれば部署異動や転勤で解決することもありますが、中小規模の企業だと状況が好転することは極まれです。
何をいわれても真剣に相手をしなかったり、必要なとき以外関わらないようにするなど、うまくやり過ごす方法はいくつかあります。
万が一パワハラやセクハラが横行しているような職場であれば、録音などの証拠を取って労働問題に強い弁護士に相談してみるのもひとつですよ。
残業や休日出勤が多すぎる
労働時間の長さに辟易している方も少なくありません。
毎日深夜まで働かされたり、休日も仕事に時間を奪われるような生活を続けていたら、そりゃ仕事を好きになんてなれませんよね。
残業しないと会社が回らないような環境であれば、それはビジネスモデルが崩壊しているということ。
いつか限界が来ますから、面倒ごとに巻き込まれる前に早めに去ることを考えたほうがよいでしょう。
安易な退職は自分の首をしめることに
「今の仕事がいまいち好きになれない・・・」
「毎日つまらなくてムダに過ごしている気がする・・・」
といった理由から転職する人がいるもの事実。
たしかに転職で仕事環境を改善できることもありますが、安易な退職はあなた自身の首をしめてしまうことも。
「やっぱり転職なんてしなければよかった・・・」
と後悔しないために、転職に伴うリスクを理解しておきましょう。
転職先がすぐに見つかる保証はない
今の仕事を辞めたからといって、理想の職場がすぐに見つかる保証は一切ありません。
中途採用は時期によって募集人数にバラつきがありますし、タイミングが悪いと転職先が数ヶ月見つからないこともあります。
長い人だと半年以上転職活動を続けていることも。
専門職としての資格やスキルが身についていたり、面接官にアピールできるわかりやすい強みや実績があれば話は別です。
「これといってアピールできることがない・・・」
「履歴書に書ける資格は運転免許しかない・・・」
という状況だと、転職活動が長引くことも想定しておきましょう。
年収が大幅に下がるリスクもある
転職といえば「年収アップを目指すため」とイメージする方も多いですが、現実はそんなに甘くありません。
今の勤め先で積み上げてきた実績や地位を捨てることになるため、年収が大幅に下がってしまうケースも少なくないのです。
あなたの実力に期待して想定以上の年収を提示してくれる企業もありますが、「資格や経験に関わらず初年度はボーナスなし」など厳しい条件を提示する企業も存在します。
新天地を求めて転職したのに、年収ダウンで趣味も楽しめないようになってしまうと元も子もありませんよね。
もちろん年収が多少下がったとしても、通勤時間の短縮や残業がゼロになるなど、デメリットを払拭できるだけのメリットがあることも。
年収ダウンのリスクだけではなく、転職先に求める条件の優先度もきちんと考えておきましょう。
退職理由は面接で必ず突っ込まれる
「今の仕事が気に入らない」
という理由だけで退職してしまうと、面接で苦労することになりかねません。
中途採用の面接官は、ほぼ間違いなく「どうして前職を辞めたんですか?」と聞いてきます。
退職理由を突っ込まれ、中途半端な理由で退職したことがバレてしまうと「ちょっと気に入らないことがあるとすぐに辞めそう」とマイナスな印象を持たれてしまいます。
すぐに辞めそうな人を採用したがる会社なんてありません。
高い採用費用を支払ってまで中途採用を実施しているのは、長く活躍してくれる人を採りたいからです。
ちょっとくらい大変なことがあっても乗り越えられるように努力するのは、社会人にとって最低限必要なスキルのひとつ。
「仕事がキライだったから」という理由が本音だとしても、面接の場でストレートに伝えることは避けましょう。
好きになれる仕事を探すなら退職前から
「転職にリスクがあるとしても、やっぱり好きになれる仕事を探したい!」
と本気で思うなら、真剣に転職活動を進めていきましょう。
ただし、先走って退職することはおすすめしません。
先ほどもお伝えしたように、すぐに仕事が見つからない可能性もあり、数ヶ月間収入が途絶えるリスクがあります。
半年間、無収入で生活できるだけの貯金はありますか?
理想は、内定をもらった状態で退職すること。
次の仕事が決まっていれば上司から無理に引き留められることもありませんし、お金の心配もありません。
「もう今の会社は辞める!」
と決意したなら、退職届を書く前に、まずは転職先を探すことからはじめましょう。
限界を感じているなら早めに行動を
退職前に転職先を見つけられるのがベストとはいえ、あまりにストレスがたまっているときは例外です。
万が一体調を崩すほど無理をしているような状態であれば、早めに退職したほうがよいでしょう。
「会社に向かおうとしたら涙が出てきた」
「仕事をしていると頭がクラクラしてくる」
などの症状が現れているなら、まずは1日でも早く医師の診断を受けてください。
最優先すべきは仕事ではなく、あなた自身の健康です。
体力的・精神的に限界を感じているのなら、すぐに行動すべきですよ。
カウンセリングで自分の適性を探る
「転職はしたいけど、どんな仕事なら好きになれるのかよく分からない・・・」
という方も多いですね。
「今の仕事がキライ」ということはハッキリしていても、どんな仕事を選ぶべきかで迷ってしまう人は少なくありません。
ひとりで考えて答えが見つからないなら、第三者のアドバイスを参考にすることをおすすめします。
信頼できる先輩や学生時代の友人、家族や恋人でも構いませんが、せっかくなら転職エージェントを活用してみましょう。
キャリアカウンセリングを通じて、あなたの適性に合った仕事を紹介してくれます。
うまく使いこなせば、新たな可能性と出会えるチャンスが広がりますよ。
ただし、希望の条件を100%満たした求人と出会えるとは限らないので、過度な期待は禁物です。
仕事を好きになれなくても退職は慎重に
繰り返しになりますが、仕事を好きになる必要なんて1ミリもありません。
「せっかく働くなら、好きなことで稼ぎたい」
と考える人が増えているのは、選択肢がたくさんある現代だからこそ。
仕事が楽しくなくたって、充実した毎日を送ることはできます。
「やっぱり今の仕事を続けるのはイヤだ」
と決断するのなら、転職することのリスクを理解したうえで、くれぐれも慎重に進めていきましょう。
転職が当たり前の時代になってきたとはいえ、安易な退職は厳禁ですよ。