「来年には30歳になるのに、彼氏に振られた・・・」
「仕事だと言ってたのに、若い子と浮気してた・・・」
どのような形だとしても、恋人との別れはツラいですよね。
あまりにも失恋のダメージが大きいと、仕事に集中して取り組むなんてムリな話。
とはいえ「失恋ごときで仕事に支障をきたすなんてプロ失格!」という意識の高い声が飛んでくるかもしれません。
事実、別れた翌日にも関わらず何事もなかったかのように出勤している人は少なくありません。
でも大丈夫、本当にツラいときは仕事を休みましょう。
もしあなたが傷ついたハートを引きずりながらこのページに辿り着いたなら、どうぞ気を楽にしてご覧ください。
失恋で仕事を休むのは社会人失格か
「いやいや、恋人に振られたくらいで仕事を休むとかありえないでしょ」
という心のない言葉をかけてくる人も少なからずいるでしょう。
もちろん失恋によって感じる精神的ダメージの大きさは人それぞれ。
「さ、次の男探そ!」
と気持ちをコロっと切り替えられる人もいますが、なかには仕事が手につかないほどショックを受けてしまう人もいます。
もし体調に影響が出るほどショックを受けているなら、周りの意見なんて気にせず休むべきですよ。
まずは失恋を理由に休んでいい理由について、詳しく見ていきましょう。
パフォーマンスが下がるなら休むべき
「私の何がいけなかったんだろう・・・」
「あんなにも尽くしていたのに・・・」
と仕事に集中できず、大幅にパフォーマンスが下がるくらいなら思い切って休みましょう。
1日しっかり休んで、きちんと気持ちを切り替えてから仕事に復帰すべきです。
気の抜けた仕事をしていると、ケアレスミスで取引先に迷惑をかけてしまったり、上司や同僚に余計な心配をかけてしまいます。
他に任せられる人が誰もいなくて、どうしてもあなたが出勤しないと仕事が回らない状態なら、多少無理をしてでも出社すべきかもしれませんね。
ただ出社するにしても、「今日は体調が良くない・・・」と周りにフォローをお願いしましょう。
すでにボロボロなのに、仕事でもミスを重ねてしまうなんて、心が壊れてしまいますよ。
仕事内容によってはケガにつながる
飲食店や販売職などのサービス業をはじめ、介護施設や工場勤務など、勤め先によってはケガを招く危険性もあります。
ボーッとしていてグラスを割ってしまったり、階段を踏み外したり、重い荷物を足に落としたり・・・
ちょっとすりむく程度の軽いケガで済むならまだしも、周りの人を巻き込んでしまうと大変です。
最悪の場合、大きな事故につながってしまうこともあるんです。
常に座って仕事ができるデスクワークなら、少なくとも勤務中にケガをする心配は少ないでしょう。
ただ、体を動かすことの多い仕事をしているなら、ムリをせずに休んでください。
「失恋のせいで休むなんて・・・」
と無茶をして取り返しのつかない事故を起こしてしまったら、二度と立ち直れなくなりますよ。
上司や同僚には体調不良と伝える
「でも実際に休むとしても、上司になんて言おう・・・」
と悩んでしまう人も多いですね。
失恋がきっかけで仕事を休むときは、上司や同僚には体調不良と伝えましょう。
「実は昨晩、恋人に捨てられてしまいまして・・・」
と正直に伝えたところで、余程人間のできている上司でない限り、休ませてくれることはないでしょう。
2人で朝まで飲み明かすくらい上司と仲が良いなら、変に隠す必要はありません。
気持ちが落ち着いたら、休ませてくれた御礼に食事でもごちそうしてあげてください。
ただし、どのような状況だとしても無断欠勤だけは絶対にダメです。
人としての信頼を失いますし、さらに原因が失恋だとバレてしまうと、評価に影響が出ることは避けられないでしょう。
退職して生活スタイルをすべて変える
仕事に多大なる悪影響を与えかねない失恋といえば、そうです社内恋愛です。
お互いが納得する形で別れられたなら、傷はまだ浅いでしょう。
最悪なのは、若い新入社員に恋人を奪われた場合。
気持ちを切り替えたくても、ことあるごとに仲睦まじい2人の姿を目にしてしまったり・・・
「もうこんな会社辞めてしまおう・・・」
と退職というワードが頭をよぎるも自然と言えるでしょう。
「失恋が原因で退職するなんて・・・」
と感じるのも当然ですが、あまりに仕事に影響が出るくらいなら生活環境を一新することも考えてみませんか?
社内恋愛の失恋は周りに迷惑をかける
社内恋愛の恐ろしさは、上司や同僚など、周囲に迷惑をかけてしまうことにもあります。
お互いに恨みがあって陰口を広めあったり、嫌がらせに周囲を巻き込んだり。
無関係の同僚からすれば、ただのいい迷惑です。
そもそも社内恋愛を認めている職場なら大目に見てくれても、禁止されている職場で失恋が発覚した場合は大問題。
日本の会社に勤めている限り、一方的にクビを切られることはないにしても、何かしらの処分を受けることは避けられないでしょう。
さらに、浮気や不倫が原因だった場合だと、離婚問題などに発展する可能性もあります。
万が一相手の家族から裁判沙汰にされてしまうと、数百万円の借金を背負わされ、勤め先の就業規則次第では解雇される恐れも・・・
直接的に「会社を辞めろ」と言われることはなくとも、自主退職を促されるケースも少なくありません。
生活環境を変えて気持ちを切り替える
失恋を引きずらないためには、元恋人との接点を限りなくゼロにすることが大切。
勤め先が同じではなくとも生活圏が近い場合は、思い切って引越しして生活環境を変えるのも効果的ですよ。
何度も見送った駅のホームやよく買い物に行ったスーパーなど、たくさんの思い出が残っている場所にいると、どうしてもいろんなことを思い出してしまうものです。
忘れようと努力しても、失恋のショックから立ち直るのに時間がかかってしまいます。
「でも引っ越しは大変だし・・・」
という気持ちも理解できます。
今までの生活を捨てて新しい暮らしを始めるのは手間がかかり面倒ではありますが、フレッシュな気持ちで毎日を過ごせるようになりますよ。
環境が変わるだけで気持ちが明るく前向きになりますし、きっと「また頑張ろう!」と思えます。
転職先で新たな出会いが待っているかも
「失恋はツラいけど、さすがに転職するほどではないかな・・・」
と考える方も多いですよね。
目の前の仕事に没頭することで失恋のツラさを忘れられることもありますし、職場に素敵な異性がたくさんいるなら、傷を癒やしてくれる相手がすぐに見つかるかもしれません。
ただ、元恋人が同じ職場に勤めていたり、そもそも社内恋愛が禁止されているような職場だと新しい恋を探すのはちょっと大変。
「うちの会社、くたびれたおじさんしかいない・・・」
と嘆く方も少なくありません。
「今まで積み上げてきたキャリアや仕事より、新しい恋のほうが大切!」
と考えるなら、新たな出会いを求めて真剣に転職を考えてみましょう。
退職理由を失恋と回答するのは危険
実際に転職活動を進めていく場合、いくつか注意すべき点があります。
少なくとも面接で退職理由を問われた際に、正直に答えることは厳禁です。

なぜ前職を辞めたのですか?

実は失恋しちゃいまして、あまりにショックだったんで会社辞めちゃいました。

な、なるほど・・・(ヤバイ人だ、早めに切り上げよう・・・)
こんなやりとりをする人はいないと信じたいですが、以下のような当たり障りのない理由に置き換えるなど工夫しましょう。
- やったことがない仕事に挑戦したい
- 新しい環境でキャリアアップしたい
- 前職に未来を感じられなくなった
- 家庭の事情で住む場所を変えた など
同じように、志望動機を問われたときもストレートに伝えてはいけません。

弊社に興味をもっていただけた理由を教えていただけますか?

IT系の会社は若いイケメンが多いって聞いたんで、出会いがいっぱいあるかなって思って☆

ほう・・・(もう帰りたい・・・)
退職理由と志望動機は、どのような会社の面接でもほぼ100%質問されます。
非常識な人間だと思われないように、事前に対策を考えておきましょう。
ただし、明らかな嘘はバレる可能性が高いため注意してください。
転職先を見つけるなら会社を辞める前に
どれだけ心が傷ついていたとしても、勢いで会社を辞めてはいけません、絶対に。
とくに退職理由が失恋の場合、すぐに転職先が見つからないことも。
人によっては半年以上、転職活動が続いてしまうことを覚えておいてください。
ただ、ヘッドハンティング会社から声がかかるほどの経歴をお持ちなら、心配は無用かもしれませんね。
社内恋愛だった場合はとくに、「一刻も早くこの環境から逃げ出したい」と思うのもムリはありませんが、できる限り在職中に次の仕事を見つけましょう。
dodaやリクナビNEXTなどの転職サイトに登録して、求人を探すだけならベッドに寝転がりながらできます。
職務経歴を登録しておくだけで、優良企業や転職エージェントからスカウトされることもありますよ。
真剣に退職を意識した段階で、まずは登録だけでもしておきましょう。
転職エージェントもうまく活用する
「退職は決めたけど、どんな会社を選べばいいのかわからない・・・」
「気になる会社に応募はしているけど、全部書類選考で落とされる・・・」
ひとりで転職活動を乗り越えるのは大変ですよね。
自分に合った求人を探したい、転職活動のアドバイスがほしいと考えるなら、転職エージェントもうまく使いましょう。
ただし、キャリアカウンセリングで退職理由を聞かれたときも、「失恋しちゃいまして」なんてことは絶対に言ってはいけません。
転職エージェントは営利企業ですから、「この人はダメだ」と思われると満足なサポートを受けられなくなりますよ。
無料で利用できるといえど、使いこなすにはコツが必要です。
失恋の悲しみは仕事に打ち込んで晴らす
失恋は精神的なダメージがとても大きく、仕事に支障が出るのは当然といえます。
あまりのショックで仕事に集中できるような状況でないなら、無理をしないのが一番。
失恋が原因だろうと、今まで真面目に働いてきたんですから、たまには休んだっていいじゃないですか。
それに、今の職場で働き続けることをツラいと感じるなら、転職したっていいんです。
「失恋が原因で仕事を変えるなんて、どうかしてるわ」
なんて陰口を叩かれても、気にしないでください。
仕事なんて何を目的に選んだって構いませんし、他人にとやかくいわれる筋合いは一切ありません。
周りの人がどう思うかではなく、あなた自身が幸せをつかめる道を選んでくださいね。