履歴書って書くの面倒くさいですよね。
コンビニなどで市販の履歴書を買うと、ほとんどの場合、趣味や特技の欄が設けてあります。
ネットで探せばすぐに出てくる履歴書のエクセルテンプレートでも、趣味・特技の欄は必ずと行っていいほど用意されています。
履歴書の趣味・特技の欄に何を書くべきか、悩む人はとても多いです。
アニメやプラモデル、コスプレが趣味だなんて書いたら、印象が悪くなるのでは…と心配する人もいますが、実は気にする必要ありません。
履歴書の趣味や特技なんて、自分が本当に好きなものを書くべきなのです。
履歴書には好きなことを書けばいい
採用担当者の好き嫌いや、その場の雰囲気で合否を決めている企業もあったりしますが、まともな会社であれば合否の判断基準はきちんと定められています。
書類選考ではどの項目を見て、○○が○○だったら不合格にする、○○が○以下だったら一応通してみる。
一次面接ではどのような項目について話をして、○○が○だったら合格にする、○○は○回以上だったらNGと判断する、など色々と細かく定めています。
中にはイケメンか美人かどうかも採用基準のひとつに含まれていたりします。
企業によって様々な基準が定められていますが、合否の判断基準に「趣味・特技」が含まれている企業なんて滅多にありません。
読書でも旅行でも、映画鑑賞でも、クラゲの飼育でも、スマホゲームでも、人間観察でも、趣味・特技なんて何でもいいんです。
自分のことを理解してもらうためにも、自分が本当に好きなことを書くべきなのです。
プラモデルやアニメが趣味でも問題ない
とはいえオタクっぽい趣味を書いてしまうと、印象が悪くなってしまうのでは…と心配する人もいるかもしれませんね。
そんなことは一切ありません。
アニメ鑑賞やプラモデル、コスプレやメイド喫茶通いが趣味でも気にする必要はありません。
面接をする側としては、そこから話を広げたいのです。
一例として、以下の会話を見てみましょう。

趣味にアニメ鑑賞と書かれていますが…

あ、はい。(やばい…オタクと思われて不合格にされるかも…)

具体的にどんなアニメをご覧になるのですか?

えっと…有名なところだとガンダムとか…おそ松さんとか…

おそ松さんの二期、楽しみですよね。

えっはい、そうですね。(なにこの展開)
面接官だって普通の人間ですから、あなたと共通の趣味を持っている可能性もあります。
共通の趣味を持っていた場合、そこから話が盛り上がって合格になることもあります。
社長が某アイドルグループの大ファン、という会社だってあるのです。
話を広げて性格や価値観を見ようとしている
面接をする側としては、趣味・特技に何が書かれているかは重要視していません。
そこから話を広げることで見えてくる、その人の性格や価値観を知ることが大切なのです。
一例としては以下のような会話を見てみましょう。

趣味にプラモデルと書かれていますが…

あ、はい。(やばい…オタクと思われて不合格にされるかも…)

私はプラモデルに詳しくないのですが、どんなものを作られるのですか。

えっと…私はフルスクラッチで戦艦を作ることが好きでして。最近は1/144スケールの戦艦大和を完成させました。

フルスクラッチ…?というのは何ですか。

あ、すみません。市販のプラモデルを買うのではなく、文房具店で売っているようなプラ版などを使って、すべて自分で作るということです。

(えっそれすごくね…?)そうなんですね。1/144スケールというのはどういう意味ですか。

国際的な標準スケールの1つなんですが、実際の戦艦大和を1/144の大きさに縮めて作っているという意味です。1/144といっても、2メートルくらいの大きさになるんですが。

(2メートルってマジかよ…)そんなに大きいものだと作るの大変そうですね。

そうですね。設計から完成まで1年かかりました。大変でしたが楽しかったです。

わかりました。ありがとうございます。(この人は地道な仕事でもコツコツ頑張れるタイプと見た。次の面接へ進んでもらおう。)
趣味・特技といえど、そこから自分をアピールできることはたくさんあります。
何かに没頭してとことん打ち込める人は、仕事でも活躍できる可能性が高いです。
今まで一生懸命取り組んできた趣味や特技があるなら、必ず履歴書に書くべきですし、面接でも自信を持って話すべきです。
自分をさらけ出せる職場を見つけるべき
新しく仕事を探すなら、趣味や特技についても、ありのままの自分をさらけ出せる職場の方がいいですよね。
趣味の話をしたことで不合格になってしまう可能性もゼロではありませんが、その職場は自分に合わなかったんだと割り切るべきです。
アニメが好きだったり、週末はコスプレを楽しんでいたり、自分の趣味を職場に隠し通している人も多いです。
共通の趣味を持っている同僚と仲が深まったり、有休休暇の取得に上司が理解をしてもらえたり、自分をさらけ出すことのメリットはとても大きいですよ。
給料がいいとか、オフィスがキレイとか、知名度の高い会社だからとか。
会社を選ぶ基準は人それぞれですが、本当の自分を隠して運よく入社できたとしても、仕事がつらく感じていくだけです。
せっかく転職するのなら、自分をさらけ出せる職場を探しましょう。
自分に合った職場を効率的に探す方法
履歴書は好きに書くとしても、ありのままの自分を受け入れてくれる企業をどうやって探せばいいのか。
面接まで進むことができれば、趣味について話しているときの面接官の表情や反応から、いい印象を持たれているかどうか判断できるでしょう。
企業によってはホームページや求人サイト上で、社員の趣味やプライベートについて掲載していることもあるので、そこから探し出すという方法もあります。
ただしいずれのやり方も、手間と時間がかかります。
より効率的に自分に合った職場を探そうとするなら、周りの人の意見を積極的に取り入れるようにしましょう。
顔の広い先輩や知人が身近にいるなら、自分が活躍できそうな企業を知っているかもしれません。
身の回りに頼れる人がいない…という方は、転職エージェントをうまく活用してみることをおすすめします。
豊富な非公開求人を侮るなかれ
転職エージェントに相談すれば、あなたの趣味や特技もきちんと理解してもらった上で、活躍できそうな企業を紹介してもらえます。
転職サイトには載っていない企業の内情まで細かく把握していることも多く、あなたと共通の趣味を持った人が多い企業と出会える可能性もあります。
特に非公開求人は忘れずにチェックしておきたいですね。
大手の転職エージェントほど、誰もが入社したがるような、条件の恵まれた非公開求人を豊富に抱えています。
自分をさらけ出せる職場を探したいなら、転職エージェントを利用しないという選択肢はありえません。
内定を勝ち取れるかは自分次第
自分に合いそうな企業を見つけられたとしても、面接を突破して内定を勝ち取れるかどうかはあなた次第です。
目を見張るような趣味・特技を持っていたとしても、グダグダな面接をしてしまえば不合格と判断される可能性が高いです。
書類選考や面接を突破できるか自信がない…という人は、ここでも転職エージェントをうまく活用しましょう。
履歴書や職務経歴書の添削をしてもらえますし、模擬面接の練習に付き合ってもらうこともできます。
ガチガチに緊張しがちの人ほど、場数を踏んで面接に慣れていくことが大切です。
たとえば、最大手のリクルートエージェントは面接官の立場をシミュレーション体験できる面接力向上セミナーを定期的に開催。
受講者の99%が「大変満足」または「満足」と回答している人気セミナーです。
本命の会社の面接を受けに行く前に、一度受講してみてはいかがですか。
面接は一発勝負、失敗したら次はありませんよ。
趣味・特技は自分をアピールする要素
面接をする側が一番イヤなのは、趣味・特技の欄が空白になっている人。
何も書かれていないと、ほかの項目から話題を広げていく必要があるため、少々手間がかかるのです。
完全に無趣味で、特技と呼べるようなものも一切ない、ということであれば仕方ありませんが、なるべく趣味・特技の欄は記入するようにしましょう。
アニメやコスプレは印象が悪いかも…と心配するのではなく、自分自身をアピールする要素のひとつとして、趣味・特技について話せるようになりたいですね。
これから履歴書を提出する予定がある方は、ぜひありのままの自分をさらけ出してみてください。
そして自分を受け入れてくれる職場を見つけましょう。
あなたの仕事探しがうまくいくことを心から願っています。